「財界」2018.3. 13号

3月 13th, 2018

『絶対に諦めない』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

〝緊張感〞のある時代である。

企業間競争の土俵は世界へと広がる。

企業も人も内部からも外部からに対してもまさに〝生き残り〞の時代のなか、

常に自問し、『諦めない精神』をモットーにしているのがシステムセンターである。

守りと攻めを巧みに織り込んだ企業の成長戦略を強烈に描き、

リーダーシップをみせる同社のトップは語る。

「企業も人もどんなピンチの時でも必ず糸口が見つかるもの。

それには『絶対に諦めない』こと。

スポーツもそうで点を取られ負けているチームでも

最後の最後まで諦めなければ逆転できるチャンスが、必ず一瞬生まれる。

その逆に油断や諦めの気が入れば勝つべき試合も負けてしまう」

成長戦略の具体的なイメージと、このやり方でいいのか? と

常に自問し改善していく素直な心が勝ち残りの必須条件であると気を込める。

『絶対に諦めない』││何事をも動かす底力がそこにはある。

「財界」2018.2. 27号

2月 27th, 2018

人生は決断と覚悟の連続

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

大企業と中小企業の格差は広がり、

企業間の優劣が覆い隠せないほど歴然と表れる時代となった。

新しい時代を迎え各個人がしっかりと身を守り鍛え

「一人ひとりに何ができるのか」というテーマに対峙している。

企業経営を通して自分は社会にどんな貢献ができるか。

常に自問を続けるシステムセンターの髙松氏は、

「決断と覚悟」の連続の中で生きてきた。

理想を求めて身を張って生きる。

常に緊張感を持ち続ける人生である。

同氏は経営について大学や専門学校に入り師について学んだというのではない。

学友や仲間と意見や考えを出し合って相互啓発をしてきたというのでもない。

すべて独学だ。

「わたしには完成形はないのです。だから自分で考え続けなければならないところで生きてきた。

信条は〝すぐやる、必ずやる、出来るまでやる〞です」(髙松氏)

その生き様には今がある。

ムーブメントにはスタイルがある。

けっして〝ぬるい〞生き方からは発生しない圧倒的なエネルギーは、

内からのフィロソフィーの噴出である。

しかし、そこには必ず〝想いやり〞が同席しているのである。

「財界」2018.2. 13号

2月 13th, 2018

「人間味」と「技術力」の融合が生むものは?

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

2018年は世界的にもお金や技術、力というこれまでの価値観を転換し

〝人間の叡智〞を回復することが決め手となっていくであろう。

この点では経済の豊かさだけでは本当に幸せにはなれないことを

深く体験した日本だからこそ開ける道がある。

現実を生み出す基にある「心や志」の働きの重要さを

再確認することが本当の出発点であるように想える。

「そういう時代に人を引きつけるのは、

琴線に触れホロッとさせる人情の厚さ、

そしてその〝生き様〞にある。

何よりも誰に対しても自分が正しいと思った時は

絶対に〝バック〞しない」。

これはシステムセンター、髙松氏の確乎不抜(かっこふばつ)の生き様である。

つけ加えれば「人間味」と「技術力」をさらに成長させ各コンピュータ技術と設計技術が、

有機的に結合される複合技術(マルチエンジニアリング)を確立させることが根底にあり、

「人間味」と「技術力」の融合の追求が顧客の「信頼」を生むのである。

「財界」2018.1. 16号

1月 16th, 2018

人と人の間にある、みえない
隔たりをぶち壊す名人

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

会社の利益よりまず自己利益追求型の人間がとても増えたように感じる今日。

〝だけど、けれど〞でなんにもしない言い訳人間。

損か得かがまず第一に頭に浮かぶ損得タイプ。

それらが新入社員に限らずベテラン上司の中にも多くいる組織はつらい。

さらに怒らない上司が増えている傾向にあるようにも感じる。

人と人の真の心のつながりとは?と自問が続く。

そんな中「人のシステム」との評判をとり32年を積み重ねてきた会社がシステムセンターである。

『一日一日を大切に一つひとつの仕事、

一人ひとりの人のつながりを真剣にと土台を築いてきた』 (髙松氏)

同氏は潜在しながらも未発掘の個性の力を引き出し組織化し、

会社の統率と力を強くする役目を大いに果たす。

また修身斉家(しゅうしんせいか)を基礎とし同じ釜の飯を喰う時空をなるべく多く作り

『人と人の間にある、みえない隔たりをぶち壊していく名人』でもある。

一見非効率とも見える〝人の絆〞を足掛かりに成長してきた同社は、

32年の歩みが証明する本当の意味での根の生えた組織といえるようだ。

「財界」2018.1. 2号

1月 2nd, 2018

人の〝痛み〞が分かる『人蕩(ひとたら)し』の名人

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「人蕩し」というと人を思いのままに利用し、

人を虜にしてしまうがごとく誤解されやすいが、さにあらず。

たくさんの人々を味方にし信頼され、

それを持って自分の思い描く事業の夢や目標を確実に達成する。

また「人」に自信やエネルギーを与えやる気を引き出す

〝力〞をも秘めていなければならない。

懐もとてつもなく深い。

「一人ひとりが人間として持つ可能性は想像以上に大きくて深い。

それに対して畏敬の心を持って相手を信じ続けることも、

これを開花させる大きな鍵です」(髙松氏)

特記すべきはそうした個性の輝きをどのような

共通の目的に向かって〝協働〞に誘うかである。

要になるのは単なる私利を超えた志である。

しかし、志やビジョンは抽象的な夢物語や力のみの中では生まれない。

「痛み」を自分事とする感性とこれに応えようとする意志がその源である。

誰よりも「痛み」の分かる男であり「人蕩し」の名人だからこそ、

このリーダーの生き方がそのまま同社の結束に結実している。

「財界」2017.12. 5号

12月 5th, 2017

『人間軸経営』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「我が社でなければできないこと、我が社だからできること」をとことん追求し

「夢をかなえる楽しさ」「楽しさを見出せる会社」に愚直とも見える正攻法で、

一歩ずつ前進するシステムセンター。

その同社の特徴は技能を磨きながら、毎日を豊かにする存在として「夢」を原動力にし、

文字通り一歩ずつゆっくりと確実に成長し前進していく姿勢を持つこと、と言える。

夢を少しずつ現実のものにしていき、

強い〝結束力〞と〝厳しさ〞と〝楽しさ〞を持ち合わせた組織である。

もう一つ同社のトップが力説するのは

「人をすでに出来上がった〝機能〞として評価してその技能を使いこなす感覚でなく、

それぞれの中にある潜在力が引き出せるように関わる。

そうやって人を生かし、会社の力とする」という。

肝心の〝人〞創りを徹底しないで、

目先の利益に振り回されるような経営ではすぐにメッキがはがれるということだ。

私利私欲を超えた〝志〞と相手を〝信じ続けること〞の大切さが人を開花させ、

盤石な組織を創り上げる土台となっている。

170418

「財界」2017.11. 14号

11月 14th, 2017

三つの〝人の信頼〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターは1986年創立。

8名でのスタートだった。

人心を掌握し人をまとめる力には自信がある髙松氏も

ITシステム開発の新会社には大きく三つの〝人の信頼〞を

強固なものにしていかねばならなかった。

ひとつは言うまでもなく我が城であるシステムセンター8名の結束。

ふたつめは高いスキルとすぐれたSE技術者、そして三つ目は顧客であった。

「強い結束の八名が、優秀なSEの人材集めと顧客との人間関係、

信頼関係を創るべく走り回った。」(髙松氏)

名も実績もない会社の一人ひとりの捨て身の営業と情報収集が、

顧客の琴線にとどき仕事の発注が決まりだした。

苦難の末に光明を見出し〝契約が持続〞する仕事が増えるとともに、

〝顧客から声がかかる〞会社へと次のステップを定めることとなる。

まさに〝信頼の経営〞と言われる由縁の軸が生まれたのである。

0607

「財界」2017.10. 31号

10月 31st, 2017

「いざ」という時にその人の真の姿が見える
〝逃げない、こびない、ごまかさない〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

一日一生、日々重大な決断に直面しながら一刀両断の覚悟をもって行動、

磐石な組織を維持しているのがシステムセンターである。

髙松氏は企業理念として『企業たるもの利益の追求は当然ながら、

組織とは自己の能力を高め合う場でなくてはならない、

一人ひとりが高い目標を掲げ楽しく幸せに向上していかなければならない』としている。

仕事の技術やスキルの向上もそうだが心構えや心の持ちようも大いに大切と考えている。

目先の利益のみを追うのではない。

「鼎(かなえ)の軽重を問われて初めてその人の価値が分かるものである」(髙松氏)。

通常では分からないが〝いざ〞という時にその人の真の姿が見えるという事。

その時のために会社も自己も鍛えねばならない。

さらに〝逃げない、こびない、ごまかさない〞――

そういう人の集まった組織へと同社は築き上げられている。

160621

「財界」2017.10. 17号

10月 17th, 2017

『考えるな! 感じろ!』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

毎日がストレスと時間と体力との戦い。

優先順位をつけ合理的に算段する現代社会。

人と会い費やす時間も自ずと制限されてしまう。

いかに多忙でもこの人とは会いたい、

時間をなんとか作って話したいと思える経営者がいる。

こちらの心洗われる気持ちにさせる男が、システムセンターの髙松氏である。

同氏は苦労人である。夢を大きく持ち続けている。

明るくめげない。時間に厳しい。スパッとした気風と決断力をかねそなえている。

「頭でなく〝心で〞」とよく言う。

その〝心で〞とは、近頃の基準でいえば、むずかしい。

しかし、味読すれば汲めども尽きない泉のような深い含蓄がある。

「人が観ていなくても、また義務や理屈でもなく〝心で〞感じ

その人のために今何ができるのか常に自問した」(髙松氏)

計算で当意即妙(とういそくみょう)を見せつけるのでなく、

文字通り真裸になり、相手のためにもてなしの精神で体当たりする。

まさに、『考えるな! 感じろ!』である。

マニュアルやテキストに頼るのではなく、

野性味ある直感の鋭さも武器とする同社のDNAは、

社員一人ひとりにも伝わっていく。

「財界」2017.10. 3号

10月 3rd, 2017

〝渾身(こんしん)〞という言葉の意味
〝覚悟〞という生き方

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

世界の産業界は、若返りと国際化がさらに進んでいる。

社会が成熟すればするほど、変化の幅が激しければ激しいほど、

基軸がガンと定まった組織、芯のぶれないトップの理念が

企業の生き残りの決め手となる。

システムセンター髙松氏のその芯は、

鳳(おおとり)啓助氏の内弟子になった時から形成される。

時に二十一歳、八年間いた厳しい芸の世界では

「何ごとにも〝渾身〞でうちこめ」「〝覚悟〞を決めてかかれ」と教えられた。

それがどんなことでも渾身を込め、覚悟を決めれば、

人の心を打ち動かすものになると実感したのだ。

まさにそういう姿は美しいとさえ感じるものである。

挙措進退(きょそしんたい)にまで気配りの日々である芸の道において、

身と心にしみついた〝渾身〞の意味。

渾身とは、からだ全体、全身、満身をもって事に当たるということ。

そこに雑念はなく、保身もない。

ひたすらにぶつかっていく。

傍から見れば、こんなおそろしい奴はいない。

こうして、仕事においても人のつき合いにしてもビジネスにおいても、

その芯がぶれない基礎が創られた。

社員の仕事に取り組む姿勢や気構えにも、とても厳しく教育に注力する。

その結果、磐石な組織、変化に即対応できる芯のしっかりした組織ができ上がった。

同氏はさらっと言う。

「うそ、ごまかしのないのが、一番強いですよ」と。