「財界」2010.4.20号

時代はかわっても”努力”と”ひたむきさ”が人を動かす

システムセンター社 長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

成熟企業といえども、のんびり構えていたら、

突然、奔流に”のみ込まれる時代”がまさに現代である。

「M&A」(合併・買収)という言葉が飛び交う日々。

企業モラルを徹底させ、愚直なまでに”人”を大切にし

”人”を基調とするのがシステムセンターである。

「ものごとを徹底してやるということは、やる事に確信がある証拠。

やることに迷いがないから、やるときには徹底してやる。

だめなら徹底的に退く」(髙松社長)

事業の発想や展開方法、人の登用の仕方にもそのポリシーが反映している。

髙松氏は、懸命に努力する人間を評価し、純粋なひたむきさを好む。

そして人をよく見ている。

人を根底に据えて事業を開発していこうとする

姿勢と発想に、その心があらわれている。

いつの時代でも”人”の経営が最後には勝つと信じている経営者である。

新ブランド、芋焼酎の「髙月」(たかつき)

「一般酒類販売免許」を取得したシステムセンターは

5万7000種類の酒類をシステム化されたネットワークで展開。

「財界」2010.4.6号

真の意味での”城”と”人材活用”

システムセンター社 長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

毎日を戦国時代、一日一生、と見たて、企業陣営を強く引き締め、

固めているシステムセンターは、アグレッシブな日々を積み重ねて、

紆余曲折、創業二十五周年を目前としている。

戦国時代のアグレッシブな武将といえば、武田信玄の名が挙げられる。

彼は二十歳の時、父信虎を国外へ追放し、跡目を継ぐ。

それから約十九年後、三十九歳で出家し、信玄と名乗る(それまでは晴信と名乗っていた)。

五十二歳でこの世を去った信玄は、「人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 あだは 敵なり」と詠んだ。

この歌には、家臣や領民との深い信頼関係こそが

本当の意味での”城”だという理念が込められている。

その心を表すかのごとく、信玄は生涯自分自身のための

城は建てず屋敷に住んだ(それゆえ”お館様”とは信玄の呼び名)。

「いかにして最小限の被害で敵に勝つか」という戦略に徹した信玄。

絶妙な采配を振るい、強さと結束力を持つ髙松氏。

ともに組織を戮力協心(心をひとつにして、全員で力を合わせる)させる男である。