「財界」2024. 1. 31号

『時間』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

〝信頼できる〞―――この思いを人は、どういう時に強く感じるのだろうか。

ビジネスマンが人と人との仕事を通して〝信頼できる人〞だ〝信頼できる会社〞だと実感し、

安心してビジネス交流を続けてゆける第一条件とは何だろうか。

やはり〝信頼できる〞基本は「時間」に正確であることだろう。

対応が素早く、いつでもどこでも必ず担当者と遅滞なく連絡がとれるということだ。

決して会社のブランドや規模の大小ではない。

この事においてシステムセンターを例に挙げるのは、徹底した時間厳守を基本姿勢としているからだ。

筆者と同社との、この二十八年間において一度もアポイントメントや仕事上での進行日程を、

同社が守れなかったという体験がない。細かな事柄でも必ず瞬時に返事や回答が返ってくる。

スピードがあり活気に満ちた対応をしてくれる。連絡においても繋がらなかったことはない。

具体的には、重要な会議中であろうが社内にいる時は電話中、来客中でない限り電話口にでる。

〝相手に対する礼〞へのこだわりは社員教育で徹底され、全社員の行動にゆきわたっている。

「良きリーダーと彼に心酔する同伴者(社員)」がいる、目を見張る強い組織力を感じる会社である。

「財界」2024. 1. 17号

覚悟

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

世界経済には産業構造作り替えの大波が押し寄せている。しかし、こうした時代の流れを見つつも

独立独歩、自助努力の効く会社にしようと精魂を傾けてきた髙松氏。

その基盤を一言で言えば、髙松氏の「自分にも他人にも決して嘘をつかない」

という精神が会社の根幹として脈々と根付いていることである。

取引先に対し正直な対応をするという事から非常に大きな信頼を得、安心感を与える事により仕事の

依頼が増えていく。

その半面、相手が取引先であっても自分が正直な姿勢を貫いているという確固たる信念の下、決して

おもねる事なく守るべき一線を頑なに守ることにより取引先との真剣味ある絆を維持している。

ともすれば取引先の意向に押しつぶされていく企業が多い中で、同社が健全な経営を押し進めている

原動力がここにある。

「何事も中途半端はだめ。真剣勝負。商いの切っ先はどこまでも鋭く、深く。

ここぞと見極めたら間髪を容れずふみこむ。ここで必要になるのが経営者の〝覚悟〞です」(髙松氏)

「財界」2024. 1. 3号

『考えるな! 感じろ!』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

毎日がストレスと時間と体力との戦い。優先順位をつけ合理的に算段する現代社会。

人と会い費やす時間も自ずと制限されてしまう。

いかに多忙でもこの人とは会いたい、時間をなんとか作って話したいと思える経営者がいる。

こちらの心洗われる気持ちにさせる男が、システムセンターの髙松氏である。

同氏は苦労人である。夢を大きく持ち続けている。明るくめげない。時間に厳しい。

スパッとした気風と決断力をかねそなえている。「頭でなく〝心で〞」とよく言う。

その〝心で〞とは、近頃の基準でいえば、むずかしい。

しかし、味読すれば汲めども尽きない泉のような深い含蓄がある。

「人が観ていなくても、また義務や理屈でもなく〝心で〞感じその人のために今何ができるのか

常に自問した」(髙松氏)

計算で当意即妙を見せつけるのでなく、文字通り真裸になり、相手のためにもてなしの精神で

体当たりする。まさに、『考えるな! 感じろ!』である。

マニュアルやテキストに頼るのではなく、野性味ある直感の鋭さも武器とする同社のDNAは、

社員一人ひとりにも伝わっていく。