「財界」2014.8.26号

社員を信頼し、つながりを強める
これが組織を動かす活力源

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

1986年、愛知県名古屋市で産声を上げ瞬く間に東海地区だけでなく、

今や全国展開に向けて拍車を掛ける。

そのシステムセンターの最前線で常に陣頭指揮を執り、

着実に拡大路線を成功させてきたのが髙松氏であった。

元漫才師という異色の経歴の持ち主であり、

乱世から伸し上がってきた創業者だけが持つ人間力を漂わす。

若い頃から独立心おう盛で早くから親元を離れ、

それ以後の破天荒なエピソードも数知れない。

企業経営という表舞台に登場したのは33歳の時だった。

その雰囲気、服装、言動は、高潔な人格者、

清廉無私という日本特有の伝統的な経営者像を、

もののみごとに引っくり返す。

社員を鼓舞し喜びを共にする経営者であり、しかも人を魅きつける磁場を発する。

彼の周りにはいつも有能な人材、エキスパートが集まる。

「僕は、ただ自分の感性でみんなをとことん信頼してきただけ。

誰のまねでもなく自分だけの経営スタイルでやってきた。

企業が成長するためのエンジンは数字だけではない。

組織の方向性を明示すると同時に相手を信用し信頼することが大切。

それが人とのつながりを強め組織を動かす活力源ともなる」(髙松氏)

その信念こそ同社躍進の大きな牽引力となったのは間違いない。

「財界」2014.8.5号

人間が生きるための重要な基本
「人に迷惑をかけない」「約束は守る」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

国際情勢、社会経済環境が大激変する真っ只中の今の時代。

既存の価値体系が崩れ去り手本のない時代、正解のない時代といわれている。

現代においては「強いリーダー」「夢を共感できる」という

二つのキーワードが必要のように思われる。

システムセンターの陣頭指揮をとる髙松氏にはピリッと一本張りつめた空気が感じられ、

一糸みだれぬ統率力をみせる。

髙松氏と接する人々はまずその破天荒さに驚き、その気風のよさに惚れ込む。

それは人生の苦労も人情も機微もかみわけた男が感じさせる〝人間力〞なのかもしれない。

「壁があったら自分からぶつかっていく。

ぶつかって生きていたら自分はまだいけると自信が持てる。

常に改革者の心でありたい。

ただしそこには、『人に迷惑をかけない』『約束は守る』という

人間が生きていくための重要な基本があると思っています」(髙松氏)

同氏は基本をかたくなに守り心の琴線に触れ有能な人材、

業務のエキスパートを彼の周りに集めることを実現させた。

さらに人材のネットワークを組み事業をシステム化させたのだ。

コンピュータのソフト開発という最先端の業務でありながらも、

人財の重要性を知り人情の機微を大切にしてきたのは、

やはり過去の経験が蓄積されて人生の軸を創ったからだろう。

人生の基本軸に徹底的に忠実であるからこそ「前向きに明るく」生きられるのである。