「財界」2019.11. 19号

『人間軸経営』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「我が社でなければできないこと、我が社だからできること」をとことん追求し

「夢をかなえる楽しさ」「楽しさを見出せる会社」に愚直とも見える正攻法で、

一歩ずつ前進するのがシステムセンターである。

その同社の特徴は技能を磨きながら、

毎日を豊かにする存在として「夢」を原動力にし、

文字通り一歩ずつゆっくりと確実に成長していく姿勢を持つこと、と言える。

夢を少しずつ現実のものにしていき、

強い〝結束力〞と〝厳しさ〞と〝楽しさ〞を持ち合わせた組織といえる。

もう一つ同社のトップが力説するのは

「人をすでに出来上がった〝機能〞として評価してその技能を使いこなす感覚でなく、

それぞれの中にある潜在力を引き出せるように関わる。

そうやって人を生かし、会社の和の力となっていく」という。

肝心の〝人〞創りを徹底しないで、

目先の利益に振り回されるような経営ではすぐにメッキがはがれるということだ。

私利私欲を超えた〝志〞と相手を〝信じ続けること〞の大切さが人を開花させ、

盤石な組織を創り上げる土台となっている。

「財界」2019.11. 5号

三つの〝人の信頼〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターは一九八六年創立。八名でのスタートだった。

その八名でのスタートは、後の〝信頼経営〞のスタートでもあった。

人心を掌握し人をまとめる力には自信がある髙松氏も

ITシステム開発の新会社には大きく三つの〝人の信頼〞を

強固なものにしていかねばならなかった。

ひとつは言うまでもなく我が城であるシステムセンター八名の結束。

ふたつめは高いスキルとすぐれたSE技術者、そして三つ目は顧客であった。

「強い結束の八名が、優秀なSEの人材集めと顧客との人間関係、

信頼関係を創るべく走り回った。」(髙松氏)

名も実績もない会社の一人ひとりの捨て身の営業と情報収集が、

顧客の琴線にとどき仕事の発注が決まりだした。

苦難の末に光明を見出し〝契約が持続〞する仕事が増えるとともに、

〝顧客から声がかかる〞会社へと次のステップを定めることとなる。

まさに〝信頼の経営〞と言われる由縁の軸が生まれたのである。

「財界」2019.10. 22号

「いざ」という時にその人の真の姿が見える

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

一日一生、日々重大な決断に直面しながら一刀両断の覚悟をもって行動、

磐石な組織を維持しているのがシステムセンターである。

髙松氏は企業理念として『企業たるもの利益の追求は当然ながら、

組織とは自己の能力を高め合う場でなくてはならない、

一人ひとりが高い目標を掲げ楽しく幸せに向上していかなければならない』としている。

仕事の技術やスキルの向上もそうだが心構えや心の持ちようも大いに大切と考えている。

目先の利益のみを追うのではない。

「鼎(かなえ)の軽重を問われて初めてその人の価値が分かるものである」(髙松氏)。

通常では分からないが〝いざ〞という時にその人の真の姿が見えるという事。

その時のために会社も自己も鍛えねばならない。

さらに〝逃げない、こびない、ごまかさない〞

――そういう人の集まった組織へと同社は築き上げられている。

「財界」2019.10. 8号

『考えるな! 感じろ!』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

ストレスと時間と体力との戦い。優先順位をつけ合理的に算段する現代社会。

人と会い費やす時間も自ずと制限されてしまう。

いかに多忙でもこの人とは会いたい、

時間をなんとか作って話したいと思える経営者がいる。

こちらの心洗われる気持ちにさせる男が、

システムセンターの髙松氏である。

同氏は苦労人である。夢を大きく持ち続けている。

明るくめげない。とても時間に厳しい。

スパッとした気風と決断力をかねそなえている。

「頭でなく〝心で〞」とよく言う。その〝心で〞とは、

近頃の基準でいえば、むずかしい。

しかし、味読すれば汲めども尽きない泉のような深い含蓄がある。

「人が観ていなくても、また義務や理屈でもなく

〝心で〞感じその人のために今何ができるのか常に自問した」(髙松氏)

計算で当とう意い 即そく妙みょうを見せつけるのでなく、

文字通り真裸になり、相手のためにもてなしの精神で体当たりする。

まさに、『考えるな! 感じろ!』である。

マニュアルやテキストに頼るのではなく、

野性味ある直感の鋭さも武器とする同社のDNAは、

社員一人ひとりにも伝わっていく。

「財界」2019.9. 24号

〝渾身(こんしん)〞という言葉の意味
〝覚悟〞という生き方

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

社会が成熟すればするほど、変化の幅が激しければ激しいほど、

基軸がガンと定まった組織、芯のぶれないトップの理念が企業の生き残りの決め手となる。

システムセンター髙松氏のその芯は、

鳳おおとり啓助氏の内弟子になった時から形成される。

時に21歳、8年間いた厳しい芸の世界を通じて

「何ごとにも〝渾身〞でうちこめ」「〝覚悟〞を決めてかかれ」ということに気づいた。

それがどんなことでも渾身を込め、覚悟を決めれば、

人の心を打ち動かすものになると実感したのだ。

まさにそういう姿は美しいとさえ感じるものである。

挙措進退(きょそしんたい)にまで気配りの日々である芸の道において、

身と心にしみついた〝渾身〞の意味。

渾身とは、からだ全体、全身、満身をもって事に当たるということ。

そこに雑念はなく、保身もない。ひたすらにぶつかっていく。

傍から見れば、こんなおそろしい奴はいない。

こうして、仕事においても人のつき合いにしてもビジネスにおいても、

その芯がぶれない基礎が創られた。

社員の仕事に取り組む姿勢や気構えにも、とても厳しく教育に注力する。

その結果、磐石な組織、変化に即対応できる芯のしっかりした組織ができ上がった。

同氏はさらっと言う。「うそ、ごまかしのないのが、一番強いですよ」と。

「財界」2019.9. 10号

“一人ひとりの力”

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

生きものの細胞組織も会社の組織も同じで、

悪いウィルスにでも良いウィルスにでもどちらにも周りが感染する。

がんばる人がいれば周りも感化され影響される。

人、一人ひとりの存在と影響をとても重要視し、

すばやくキャッチするのがシステムセンターの髙松氏だ。

その洞察力、先読みの鋭さは共に苦労する社員にも向けられる。

『北京で一羽の蝶々が羽ばたくと、ニューヨークでハリケーンが生じる』とは複雑系の理論、

カオス理論でよく語られるたとえ話だが、

蝶々の羽ばたきというごくわずかな気流の乱れが巨大な嵐を引き起こす。

すなわちミクロの〝ゆらぎ〞が予想をはるかに超えたマクロの変化をもたらす。

組織の中の一細胞でもゆるがせにはできない理由だ。

「一人ひとりの強い結束と前向きなスタンスはもちろんのこと、

人の良さを引き出し自信を持たせるには〝心のヒダ〞まで入り込まねばダメだ」と同氏は力説する。

それは一人の影響力をとても重視するからこそである。

いかに時代が千せん変ぺん万ばん化か しようとその根幹になくてはならないもの、

それはなんといっても〝一人ひとりの力〞である。

「財界」2019.8. 27号

〝情〞と〝技術力〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

今の時代はまさに合理化とスピード時代。

しかし社会が成熟すればするほど、

人と人との「情」の結びつきが希薄になる傾向にもある。

「勝ち残る会社とは――第一に〝情〞の結びつきが強いこと。

第二に他社を上回って〝技術力〞が高いことです」(髙松氏)

社員との関係づくりにおいて距離を置くのではなく、社員に体を向けること。

一視同仁(いっしどうじん)、明るく、嘘がないこと。

合理的なスキルアップシステムを徹底すること。

公平にして無私――それが勝ち残る会社のトップには必須であり、

人と人の〝情〞の結びつきを強力なものにする基本であるとのことだ。

「あと、しいて言えば中途半端な考えはせず、部下にやりたいことを大いにやらせる。

出す物は思いきって出す(笑)。

それと基本的に人が好きで信頼することです」と、

ユーモアのなかにも刺激的な言葉で人を引きつける同氏からは、

なぜか接していると人情の深さを垣間見ることができる。

「財界」2019.8. 6号

〝とことん尽くしまくれ〞
〝本音で〞ものごとにあたれ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

尽くすこともなく与えられることばかりを求めている風潮。

または与えられることを目的に尽くす風潮。

そんな時代に反して常に自然体の髙松氏は

「各人が自分の本音で仕事をし、精一杯本心でものごとにあたれ」と気を吐く。

同氏は、1986年3月、名古屋でマンションの一室を借りて八人でシステムセンターを設立。

勤倹力行、33歳のときだった。

結果として興した事業を地域に定着させ業績を大きく伸ばし有能な人材、

業務のエキスパートを彼の周りに集めることを実現させた。

さらに人材のネットワークを組み事業をシステム化させたのだ。

コンピュータのソフト開発という最先端の業務でありながらも、

人材の重要性を知り人情の機微を大切にし、

「礼」に報いる「心」の経営スタイルが誕生したのである。

『〝とことん尽くしまくれ〞〝本音で〞ものごとにあたれ』(髙松氏)

「財界」2019.7. 23号

及ばざるは過ぎたるにまされり

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

企業トップの経営判断が厳しく問われる時代である。

そんな中「マネジメントというものは、

個々の人の幸せをテーマにしていなければならない」(髙松氏)

「人の一生は、重荷を負ひて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。

不自由を常に思えば不足なし、心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。

堪忍は無事長久の基、怒りを敵と思へ。

勝つことばかり知りて負くる事を知らざれば害その身に至る。

おのれを責めて人を責めるな、及ばざるは過ぎたるにまされり」とは徳川家康の遺訓で、

彼の人生観や人間像を読み取ることができる。

「及ばざるは過ぎたるにまされり」というのは、幸せは分にありということであり、

満足を知れということである。マネジメントの要諦も結局はそこにいたるのである。

人の幸せをベースに各人に「自分の分を知れ」「自分の使命をはたせ」

「愚直に少しずつでも前へ進め」と叱咤するのだ。

決して社員を一律に管理し、無理矢理にでも成果を出させようとするものではない。

このことを髙松氏は、自分にも言いきかせ〝一日一日を社員と共に生きている〞経営者である。

「財界」2019.7. 9号

旧来の常識を打ち破り
絶えず追求・発掘・創造あるのみ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

社会の動きや産業界の流れを見ていると、その変化、

スピードはまるで何かにせきたてられているかのように加速度的に速まっている。

保守的、前例踏襲的経営では、もはや立ちゆかないのだ。

言いかえれば、いままでの価値観や発想を一度すべて打ちこわして、

別の角度や視点から観てかかることが、経営においても社員教育においても必要である。

それを成しうるのが〝奇業家〞であり、まさに今こそ奇業家が活躍する時代なのである。

「経営とは究極的に自己追求と結びつき、

経営のなかで絶えず自分を追求し発掘し創造していくもの」(髙松氏)

今の時代を泳ぐ奇業家である髙松氏は、その奇の部分が天性のものか、

または培われたものかは分からないが、

新しい時代の新しいタイプの経営者であることは間違いない。

人それぞれ一つは必ず持っている美点、

優れた能力を引き出す才能に関しては抜群の本能を発揮し、

一人ひとりと裸で真っ向から向きあい、その人たちの力となり、

お互いが向上しながら人間ならではの強固なつながりを生み出す。

そういう素直な関係づくり仲間づくりを通して、

積み残しのない生き方を日々、虚心坦懐に自分に課している経営者である。