「財界」2013.9.24号

「怒れない上司ではダメ。真剣だから怒れるし涙も出る」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

会社の利益よりまず自己利益追求型の人間がとても増えたように感じる今日。

〝だけど、けれど〞でなんにもしない言い訳人間。

損か得かがまず第一に頭に浮かぶ損得タイプ。

それらが新入社員に限らずベテラン上司の中にも多くいる組織はつらい。

さらに怒らない上司が増えている傾向にあるようにも感じる。

人と人の真の心のつながりとは?と自問が続く。

そんな中「人のシステム」との評判をとり28年を積み重ねてきた会社がシステムセンターである。

「一日一日を大切に一つひとつの仕事、

一人ひとりの人のつながりを真剣にと土台を築いてきた」(髙松氏)

同氏は潜在しながらも未発掘の個性の力を引き出し組織化し、

会社の統率と力を強くする役目を大いに果たす。

また修身斉家を基礎とし同じ釜の飯を喰う時空をなるべく多く作り、

人と人の間にある、みえない隔たりをぶち壊していく名人でもある。

一見非効率とも見える〝人の絆〞を足掛かりに成長してきた同社は、

28年の歩みが証明する本当の意味での根の生えた組織といえるようだ。

「財界」2013.9.10号

人の〝痛み〞が分かる『人蕩し』の名人

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「人蕩し」というと人を思いのままに利用し、

人を虜にしてしまうがごとく誤解されやすいが、さにあらず。

たくさんの人々を味方にし信頼され、それを持って自分の思い描く

事業の夢や目標を確実に達成する。

また「人」に自信やエネルギーを与え

やる気を引き出す〝力〞をも秘めていなければならない。

「一人ひとりが人間として持つ可能性は想像以上に大きくて深い。

それに対して畏敬の心を持って相手を信じ続けることも、

これを開花させる大きな鍵です」(髙松氏)

歴史をふり返ると豊臣秀吉、本田宗一郎、田中角栄などまさに「人蕩し」の天才といえよう。

言動に強い説得力があり人心収攬に長けている、というだけでなく懐がとてつもなく深い。

いい組織には必ず個性の強い人材を受け入れて生かすという懐の深さが必要であるが、

髙松氏にはその深さがあるのだ。

特記すべきはそうした個性の輝きをどのような共通の目的に向かって〝協働〞に誘うかである。

要になるのは単なる私利を超えた志である。

しかし、志やビジョンは抽象的な夢物語や力のみの中では生まれない。

「痛み」を自分事とする感性とこれに応えようとする意志がその源である。

誰よりも「痛み」の分かる男であり「人蕩し」の名人だからこそ、

このリーダーの生き方がそのまま同社の結束に結実している。