「財界」2015.11.17号

『人間軸経営』
人にとっての経営とは?
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システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu  Osami

我が社でなければできないこと、我が社だからできること」をとことん追求し

「夢をかなえる楽しさ」「楽しさを見出せる会社」に愚直とも見える正攻法で、

一歩ずつ前進するのがシステムセンターだ。

同社の特徴は優れた技能を持つだけの集団というのではなく、

毎日を豊かにする存在として「夢」を原動力にし、

文字通り一歩ずつゆっくりと確実に成長し前進していく姿勢を持つこと、と言える。

夢を少しずつ現実のものにしていき、どこにも負けない〝結束力〞と

〝厳しさ〞と〝楽しさ〞を持ち合わせた組織である。

もう一つ同社の髙松氏が力説するのは「人をすでに出来上がった

〝機能〞として評価してそれを使いこなす感覚でなく、

それぞれの中にある潜在力が引き出せるように関わる。

そうやって人を生かし、会社の力とする」という。

肝心の〝人〞創りを徹底しないで、目先の利益に振り回されるような経営では

すぐにメッキがはがれるということだ。

私利私欲を超えた〝志〞と相手を〝信じ続けること〞の大切さが人を開花させ、

盤石な組織を創り上げる土台となっているのだ。

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「財界」2015.11.3号

三つの〝人の信頼〞が生み出す
『信頼の経営』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターは1986年、当時はまだ〝ユビキタス〞や〝クラウド〞という言葉もない時代に創立。

8名での名古屋の古い小さなマンション一室からのスタートだった。

人心を掌握し人をまとめる力には自信があるものの、

SE派遣業の新会社には大きく三つの〝人の信頼〞を強固なものにしていかねばならなかった。

ひとつは言うまでもなく我が城であるシステムセンター八名の結束。

ふたつめは高いスキルとすぐれたSE技術者、そして三つ目は顧客であった。

「優秀なSEの人材集めと顧客との人間関係、信頼関係を創るべく走り回った。

何回も邪心を払い除の け答えを見つけるまで走り続けた。

答えが見つかるのが先か道半ばに倒れるのが先か……」(髙松氏)

……8名の社員の結束も盤石になり、暗闇を打ち消し、もう迷いはなかった。

答えの方が先にやってきた。

名も実績もない会社の一人ひとりの捨て身の営業と情報収集が、

顧客の琴線にとどき仕事の発注が決まりだした。

苦難の末に光明を見出し〝契約が持続〞する仕事が増えるとともに、

〝顧客から声がかかる〞会社へと次のステップを定めることとなる。

まさに〝信頼の経営〞と言われる由縁の軸が生まれたのである。

 

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