「財界」2023. 3. 22号

〝信頼し任せる〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

日々心身ともに消耗し疲れきってしまうほど、一年365日が合戦だという経営トップがほとんどだ。

しかし、それでは身も心ももたない。自社の浮沈にかかわる経営戦略を練る余裕もないだろう。

だからこそ、トップの分身を創り〝任せる経営〞〝任せる分野〞をうまく進展できれば、

こんな力強いことはない。

会社を大きく前進させられるかどうかは、トップが組織に〝信頼〞できるキーマンを創り

〝任せる〞ことができるかどうかにかかっている。

「自分より一つすぐれたものをもつ人にその分野をすべて任せる。任せなければ企業は発展できない。

各部門に少なくとも一人、信頼できる〝人〞が陣営を強く固めているのが望ましい。

真に〝信頼〞し〝任せられる〞人がいれば組織は磐石です」(髙松氏)人の器の大きさ、

深さを感じさせる同氏は自然体で日々を送る。

今日も信頼できる仲間と共に〝嘘をつかず〞〝一歩一歩ていねいに〞を

モットーに真剣に一日一日を生きている。

「財界」2023. 3. 8号

人間の軸

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「我が社でなければできないこと、我が社だからできること」をとことん追求し

「夢をかなえる楽しさ」「楽しさを見出せる会社」に愚直とも見える正攻法で、

一歩ずつ前進するのがシステムセンターである。

その同社の特徴は技能を磨きながら、毎日を豊かにする存在として「夢」を原動力にし、

文字通り一歩ずつゆっくりと確実に成長していく姿勢を持つこと、と言える。

夢を少しずつ現実のものにしていき、強い〝結束力〞と〝厳しさ〞と〝楽しさ〞を

持ち合わせた組織といえる。

もう一つ同社のトップが力説するのは「人をすでに出来上がった〝機能〞として評価して

その技能を使いこなす感覚でなく、それぞれの中にある潜在力を引き出せるように関わる。

そうやって人を生かし、会社の和の力となっていく」という。

肝心の〝人〞創りを徹底しないで、目先の利益に振り回されるような経営ではすぐに

メッキがはがれるということだ。

私利私欲を超えた〝志〞と相手を〝信じ続けること〞の大切さが人を開花させ、

盤石な組織を創り上げる土台となっている。