「財界」2014.5.27号

モノを失えば小さく失う。信頼を失えば
大きく失う。夢を失えばすべてを失う。

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

経営には、さまざまな問題や危機が大なり小なりおこりえるもの。

熟慮断行を旨としている髙松氏のリスクヘッジは目を見張るものがある。

十分に時間をかけた上で思い切って実行するその行動力には

〝スピード〞と〝異大な発想〞それに強い信念が伴う。

その言行動、スピードには同社幹部陣営でも時には煙に巻かれ油断できない。

常に社内、社外、同業他社、モノのトレンドには敏感でその洞察力を強力な武器とする。

海外展開となれば地球規模にもおよび緻密な情報収集力をもつアンテナが張りめぐらされている。

鳥の眼では俯瞰から大きく急所をとらえ、虫の眼で人の心の機微までをも逃さず、

魚の眼で潮の流れ、すなわち中期ビジョンを察知する。

そのバランスが自然とリスクヘッジにもつながるのだ。

「あきらめたらすべては終わり。

自分であきらめた瞬間からどんな小さな夢もかなわないものになる。

成功者とそうでない人の違いは、あきらめなかったか、あきらめたかの違いだけ。

最後に成功するのは成功するまで挑戦し続ける人である。失敗したらもう一回やる。

また失敗したらもう一回やる。それでも失敗したら、またもう一回やる。

成功するまで何度でもやるだけの話です」(髙松氏)

それが28年間守りと攻めをくり返したシステムセンターの基盤を作っている。

「財界」2014.5.13号

行きつくところは〝人〞、
最後は〝人のモラル〞が最重要

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

人間がよく働く理由の一つは、他の動物と違って休みたいという衝動を抑えることができるからだ。

昼寝をしたくなったときにコーヒーを飲み、暖房の部屋で暑くてぼうっとしそうなときに廊下に出る。

多くの人間は生きるために必要な量よりはるかに多くの財を生産したいという

強い欲求につき動かされて、しゃにむに働く。

しかし、それだけでは人と人の真の心のつながりはどうなってしまうのか?

その問いの答えを28年間求め続けてきた会社がシステムセンターである。

『一日一日を大切に一つひとつの仕事、一人ひとりの人のつながりを真剣に』という哲学を基に、

会社の土台を築いてきたシステムセンターの髙松氏は業界第一世代の社長だ。

同氏は潜在的な個性の力を引き出しそれを組織力と統率力に昇華する達人である。

また何事にもオープンな人間関係を基礎とし、

同じ釜の飯を喰う機会と時間をできるだけ多く作り人と人の隔たり、

見えない隔たりをぶち壊していく名人でもある。

一見、非効率ともいえる〝人の絆〞に着目する同社は28年の歩みが証明するように、

本当の意味で大地に根を下ろした組織といえる。