「財界」2012.03.20号

当たり前な経営者像を破壊する
「異大なる企業家」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

名古屋に本社を置くシステムセンターは、コンピュータ経営資源供給企業として、

その高い技術力と信頼性を基盤に全国展開を繰り広げている。

この時代、多くの企業が規模を縮小したり、業績を悪化させている。

日本経済には、産業構造作り替えの大波が押し寄せている。

しかし、こうした時代の流れに一喜一憂せず、翻弄されず、自助努力の効く会社にしようと、

精魂を傾けてきた髙松氏。その甲斐あって、同社は着実に売り上げを伸ばしてきた。

その躍進の秘密を一言で言えば、髙松氏の「自分にも他人にも決して嘘をつかない」という精神が

会社の根幹として脈々と根付いていることがある。

取引先に対し正直な対応をするという事から非常に大きな信頼を得、

安心感を与える事により仕事の依頼が増えていく。

その半面、相手が取引先であっても自分が正直な姿勢を貫いているという確固たる信念の下、

決しておもねる事なく、守るべき一線を画する事により取引先との真剣味ある絆を維持している。

ともすれば取引先の意向に押しつぶされていく企業が多い中で、

同社が健全な経営を押し進めていく原動力がここにある。

外柔内剛であり、根のしっかりと強く太く伸びている会社を目指して26年。

システムセンターは高い技術力、スキルアップに注力してきた。

「商いの切っ先はどこまでも鋭く、深く。ここぞと見極めたら間髪を容れずふみこむ。

ここで必要になるのが経営者の覚悟だ」と意気込む同氏である。

「財界」2012.03.06号

“鳥の眼”“虫の眼”“魚の眼”をもたねば、生き残れない時代

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

俯瞰から大きく捕らえる鳥の眼、一分のスキも見逃さない虫の

眼、そして潮の流れ・変化を感じ、読む“魚の眼”を必要とする現代。

ヨーロッパ経済の不調、不信、アジア新興国の追いあげ、そして円高の波。

大きな“うねり”にのみ込まれる、まさに弱肉強食時代。

日本も、従来の伝統的エコノミーから、インターネットを活用した

eエコノミーへと脱皮したが、先行きは不透明。

勝ち組と負け組どころか、おしなべてきびしい時代だ。

「これこそビッグチャンス」と待ち構えていたのが、システムセンターの髙松修身氏。

「新時代の社会を支えるのは、技術開発だ。

これからもっと私たちの活躍の場が広がる」と豪語する。

同社は、コンピューターのソフトウェア開発と技術者派遣を手掛けるIT企業。

IT関連の投資需要の伸びを機敏に察知して、1986年に企業創業(愛知県名古屋市)。

その後の飛躍の原動力を髙松氏はこう分析する。

「顧客が求める新時代の技術開発とアウトソーシングに対して、人、技術、信頼の全てを

挙げてきめ細かく徹底的にサポートする。

それを可能にしたシステムセンターならではの組織づくり、

技術者スキルアップ、社員教育、これが成功の鍵となった」

あらゆる顧客ニーズに素早くフレキシブルに対応できる体制を確立した同社。

同時に、優秀な技術者の確保、より高度な専門性の確立を可能とした。

スピードと気迫あふれた企業である。