「財界」2025. 3. 26号

3月 26th, 2025

『他のせいにしない』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

1986年3月の設立時から意識改革運動がすでに始まっていたシステムセンター。

40年目の今も「まだまだ道半ば。これからどんどん改革を進め企業存続の限り永遠に改革は続く」

というスタンスを崩さない同社。

この数年、流通業界のみならず外食、繊維・アパレル、日用品雑貨、電気代など様々なものの

値上がりが続いた。値上がりはいったんは消費者の気持ちがはなれる事もある。

さらに給料アップが追いつかない現実。

コンピューター業界も同じで一人ひとりの高い技術力と〝人間力〞をいかに高め追求するかが

明暗を分ける。

単にマニュアルに頼るのではなく自分の体験としてものごとに当たる事が重要である。

「『虎の巻』は自分でつくれ!!そうすれば自然と不振の原因を他のせいにしない組織体質が

でき上がっていく」と喝破する髙松氏。

そして愚直にまっすぐに社内に呼びかけ続ける。

そんな背中からは一日一日を勝負していく組織力の強さと信頼がハッキリと見えてくる。

「財界」2025. 3. 12号

3月 12th, 2025

『考えるな! 感じろ!』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

毎日がストレスと時間と体力との戦い。優先順位をつけ合理的に算段する現代社会。

人と会い費やす時間も自ずと制限されてしまう。

いかに多忙でもこの人とは会いたい、時間をなんとか作って話したいと思える経営者がいる。

こちらの心洗われる気持ちにさせる男が、システムセンターの髙松氏である。

同氏は苦労人である。夢を大きく持ち続けている。明るくめげない。時間に厳しい。

スパッとした気風と決断力をかねそなえている。「頭でなく〝心で〞」とよく言う。

その〝心で〞とは、近頃の基準でいえば、むずかしい。

しかし、味読すれば汲めども尽きない泉のような深い含蓄がある。

「人が観ていなくても、また義務や理屈でもなく〝心で〞感じその人のために

今何ができるのか常に自問した」(髙松氏)

計算で当意即妙を見せつけるのでなく、文字通り真裸になり、相手のためにもてなしの精神で

体当たりする。まさに、『考えるな! 感じろ!』である。

マニュアルやテキストに頼るのではなく、野性味ある直感の鋭さも武器とする同社のDNAは、

社員一人ひとりにも伝わっていく。

「財界」2025. 2. 26号

2月 26th, 2025

『共に生きる』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

人間にとっての豊かさの意味とは何か。また持続可能な循環型社会をどのように作っていくか。

そんな難しいテーマを前に人々は従来の生き方を見直す必要性に迫られている現代。

その現代社会では機械設備などのモノよりも、知的財産を生み出すヒトの価値が高まっている。

ヒトという、とらえどころのない経営資源をどう活かすかがこれからの経営者の最重要課題でもある。

企業とは? 社会とは? 原点にかえり改めて考え、見据える必要がある。

人を大切にし「礼」に報いる「心」の経営姿勢を貫くシステムセンターの髙松氏は

『当社は社員一人ひとりが、やる気と素直さを持って仕事に注力できる会社環境を、

まず整えることからスタートしました』と語る。

それは同社の明鏡止水(めいきょうしすい)な「焼酎」づくりにもにじみ出ている。

〝コンピュータ経営資源供給企業〞だけにとどまらない「心」を供給し発信するのが、

同社の神髄であるかの様に感じる。

「財界」2025. 2. 12号

2月 12th, 2025

逃げない こびない ごまかさない

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

名古屋に本社を置くシステムセンターは、「コンピュータ経営資源供給企業」として

その高い技術力と信頼性を強い基盤としている。

同社の強さの秘密を解く鍵は髙松氏の『逃げない、こびない、ごまかさない』

という精神にあるようだ。しかもこの精神が会社の根底にぶれることもなく脈々と根付いている。

取引先に対し正直な対応をするということから非常に大きな信頼を得、

安心感を与え仕事の依頼が増えていく。

その反面、相手が取引先であっても自分が正直な姿勢を貫いているという確固たる信念の下、

決しておもねることなく、譲ることのできない一線を守ることにより、取引先との〝真剣味ある絆〞

を維持している。

これがともすれば取引先の意向に押しつぶされていく企業が多い中で、

同社が健全な経営を押し進めていく原動力となっている。

また、髙松氏は社員一人ひとりがそれぞれのポジションで全力を尽くせる環境作り、

人の温もりと血のかよった強い組織作りにも注力している。

『逃げない こびない ごまかさない』―同社の非凡にして愚直な信条である。

「財界」2025. 1. 29号

1月 29th, 2025

『絶対に諦めない』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

〝緊張感〞のある時代である。企業間競争の土俵は世界へと広がる。

企業も人も内部からも外部からに対してもまさに〝生き残り〞の時代のなか、常に自問し、

『諦めない精神』をモットーにしているのがシステムセンターである。

守りと攻めを巧みに織り込んだ企業の成長戦略を強烈に描き、

リーダーシップをみせる同社のトップは語る。

「企業も人もどんなピンチの時でも必ず糸口が見つかるもの。それには『絶対に諦めない』こと。

スポーツもそうで点を取られ負けているチームでも最後の最後まで諦めなければ逆転できる

チャンスが、必ず一瞬生まれる。

その逆に油断や諦めの気が入れば勝つべき試合も間違いなく負けてしまう」

成長戦略の具体的なイメージと、このやり方でいいのか?

と常に自問し改善していく素直な心が勝ち残りの必須条件であると気を込める。

『絶対に諦めない』││何事をも動かす底力がそこにはある。

「財界」2025. 1. 15号

1月 15th, 2025

〝自分〞という座標軸

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

世界は大きな転換期にある。

世界中を様々な情報が駆けめぐっているがそれに振り回されていては何も決めることができない。

競争者は無数にいる。

必要な情報を的確に迅速に取り込み、それに従って決然と行動するのが経営者だ。

だからこそ「多様な情報にふりまわされない〝自分〞という絶対的な座標軸が重要なのです」

(髙松氏)。

この座標軸とはあくまでも自分で築きあげた、ものさし、基準であるという点に強みがある。

世評や人気といったような他人を介入させるものでなく、浮世の表面的な事とは関係もなく、

自己の体験から生まれた独自の軸なので揺らぐ事なく、自分を内側から支えてくれるものである。

絶対的な座標軸の存在がその人にとって生きるということの決め手にもなるのだ。

さらには、その人の下にある企業の命運をも決するのだ。

いかに多くの事を体験し、もまれ、苦しみ抜いたか、そんな中から自信や力強さが生まれてくる。

まさに〝自分という独自の軸〞がものをいう時代である。

「財界」2025. 1. 1号

1月 1st, 2025

〝感じるもの.で動く

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

1986年、愛知県名古屋市で産声を上げたシステムセンター。

その最前線で常に陣頭指揮を執り、着実に拡大路線を成功させてきたのが髙松氏である。

元漫才師という異色の経歴の持ち主であり、乱世から伸し上がってきた創業者だけが持つ

人間力を漂わす。

若い頃から独立心おう盛で早くから親元を離れ、それ以後の破天荒なエピソードも数知れない。

企業経営という表舞台に登場したのは三十三歳の時だった。

社員を鼓舞し喜びを共にする経営者であり、しかも人を魅きつける磁場を発する。

彼の周りにはいつも有能な人材、エキスパートが集まる。

「僕はただその人から〝感じるもの〞によって動くだけ。

誰のまねでもなく自分の経営スタイルでやってきた。数字ではない。

感じ合えることで、その人との繋りに100%のエネルギーを使ってきたし、これからも使っていく。

変わることはないです」(髙松氏)

その人間を基軸とした信念こそ同社躍進の大きな牽引力である。

「財界」2024. 12. 11号

12月 11th, 2024

「人に迷惑をかけない」「約束は守る」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

既存の価値体系が崩れ去り手本のない時代、正解のない時代といわれている現代においては

「強いリーダー」「夢を共感できる」という二つのキーワードが必要のように思われる。

システムセンターの陣頭指揮をとる髙松氏にはピリッと一本張りつめた空気が感じられ、

一糸みだれぬ統率力をみせる。

髙松氏と接する人々はまずその破天荒さに驚き、その気風(きっぷ)のよさに惚れ込む。

それは人生の苦労も人情も機微もかみわけた男が感じさせる〝人間力〞なのかもしれない。

「壁があったら自分からぶつかっていく。ぶつかって生きていたら自分はまだいけると自信が持てる。

常に改革者の心でありたい。ただしそこには、『人に迷惑をかけない』『約束は守る』という

人間が生きていくための重要な基本があると思っています」(髙松氏)

コンピュータのソフト開発という最先端の業務でありながらも、人財・ の重要性を知り

人情の機微を大切にしてきたのは、やはり過去の経験が蓄積されて人生の軸を創ったからだろう。

人生の基本軸に徹底的に忠実であるからこそ前向きに明るく、

強い絆で結ばれた組織が一丸となり進展していけるのかもしれない。

「財界」2024. 11. 20号

11月 20th, 2024

及ばざるは過ぎたるにまされり

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

企業トップの経営判断が厳しく問われる時代である。そんな中「マネジメントというものは、

個々の人の幸せをテーマにしていなければならない」(髙松氏)

「人の一生は、重荷を負ひて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。不自由を常に思えば不足なし、

心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。堪忍は無事長久の基、怒りを敵と思へ。

勝つことばかり知りて負くる事を知らざれば害その身に至る。おのれを責めて人を責めるな、

及ばざるは過ぎたるにまされり」とは徳川家康の遺訓で、彼の人生観や人間像を読み取ることができ

る。

「及ばざるは過ぎたるにまされり」というのは、幸せは分にありということであり、

満足を知れということである。マネジメントの要諦も結局はそこにいたるのである。

人の幸せをベースに各人に「自分の分を知れ」「自分の使命をはたせ」「愚直に少しずつでも前へ進

め」と叱咤するのだ。

決して社員を一律に管理し、無理矢理にでも成果を出させようとするものではない。

このことを髙松氏は、自分にも言いきかせ〝一日一日を社員と共に生きている〞経営者である。

「財界」2024. 11. 6号

11月 6th, 2024

モノを失えば小さく失う。信頼を失えば
大きく失う。夢を失えばすべてを失う。

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

素早く深く、常に社内、社外、同業他社、

モノのトレンドには敏感でその洞察力を強力な武器とするシステムセンター。

緻密な情報収集力をもつアンテナがいつも張りめぐらされている。

鳥の眼では俯瞰から大きく急所をとらえ、虫の眼で人の心の機微までをも逃さず、

魚の眼で潮の流れ、すなわち中期ビジョンを察知する。

そのバランスが自然とリスクヘッジにもつながるのだ。

「あきらめたらすべては終わり。

自分であきらめた瞬間からどんな小さな夢もかなわないものになる。

成功者とそうでない人の違いは、あきらめなかったか、あきらめたかの違いだけ。

最後に成功するのは成功するまで挑戦し続ける人である。失敗したらもう一回やる。

また失敗したらもう一回やる。それでも失敗したら、またもう一回やる。

成功するまで何度でもやるだけの話です」(髙松氏)

それが37年間守りと攻めをくり返したシステムセンターの基盤を作っている。