「財界」2023. 11. 1号

11月 1st, 2023

感じるもの

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

1986年、愛知県名古屋市で産声を上げたシステムセンター。

その最前線で常に陣頭指揮を執り、着実に拡大路線を成功させてきたのが髙松氏である。

元漫才師という異色の経歴の持ち主であり、乱世から伸のし上がってきた創業者だけが持つ

人間力を漂わす。

若い頃から独立心おう盛で早くから親元を離れ、それ以後の破天荒なエピソードも数知れない。

企業経営という表舞台に登場したのは三十三歳の時だった。

社員を鼓舞し喜びを共にする経営者であり、しかも人を魅きつける磁場を発する。

彼の周りにはいつも有能な人材、エキスパートが集まる。

「僕はただその人から〝感じるもの〞によって動くだけ。

誰のまねでもなく自分の経営スタイルでやってきた。数字ではない。

感じ合えることで、その人との繋りに100%のエネルギーを使ってきたし、これからも使っていく。

変わることはないです」(髙松氏)

その人間を基軸とした信念こそ同社躍進の大きな牽引力である。

「財界」2023. 10. 18号

10月 18th, 2023

〝自分〞という座標軸

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

世界は大きな転換期にある。

世界中を様々な情報が駆けめぐっているがそれに振り回されていては何も決めることができない。

競争者は無数にいる。

必要な情報を的確に迅速に取り込み、それに従って決然と行動するのが経営者だ。

だからこそ「多様な情報にふりまわされない〝自分〞という絶対的な座標軸が重要なのです」

(髙松氏)。

この座標軸とはあくまでも自分で築きあげた、ものさし、基準であるという点に強みがある。

世評や人気といったような他人を介入させるものでなく、浮世の表面的な事とは関係もなく、

自己の体験から生まれた独自の軸なので揺らぐ事なく、自分を内側から支えてくれるものである。

絶対的な座標軸の存在がその人にとって生きるということの決め手にもなるのだ。

さらには、その人の下にある企業の命運をも決するのだ。

いかに多くの事を体験し、もまれ、苦しみ抜いたか、そんな中から自信や力強さが生まれてくる。

まさに〝自分という独自の軸〞がものをいう時代である。

「財界」2023. 10. 4号

10月 4th, 2023

道(みち)

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

世界経済の変動。時代の流れに一喜一憂せず、翻弄されず、自助努力の効く会社にならないと

いけない今、根はしっかりと太く強く伸びている会社を目指すシステムセンターは高い技術力、

スキルアップに注力してきた。

同社の髙松氏は「人生は自己責任。不満の原因は我にあり。

人生は待ってたらあかん自ら“道”を切り開け」と手厳しい。

また「みち」という言葉を好みよく使うのが同氏。

「道」とは仁じんどう道であり、商道であり、武士道である。

人として守るべき道、企業人として精励すべき道、武士として恥じざる道。

いずれも現代人が軽視し省みること少なくなった日本人古来の美徳である。

「みち」という深い意味を根底におき「高い技術」と「志」のマッチングが

システムセンターの神髄でもある。

「道無き道」をゆく同社はまた新たな“みち”を自ら切り開き、突き進んでいく。

「財界」2023. 9. 20号

9月 20th, 2023

「人に迷惑をかけない」「約束は守る」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

既存の価値体系が崩れ去り手本のない時代、正解のない時代といわれている現代においては

「強いリーダー」「夢を共感できる」という二つのキーワードが必要のように思われる。

システムセンターの陣頭指揮をとる髙松氏にはピリッと一本張りつめた空気が感じられ、

一糸みだれぬ統率力をみせる。

髙松氏と接する人々はまずその破天荒さに驚き、その気風(きっぷ)のよさに惚れ込む。

それは人生の苦労も人情も機微もかみわけた男が感じさせる〝人間力〞なのかもしれない。

「壁があったら自分からぶつかっていく。ぶつかって生きていたら自分はまだいけると自信が持てる。

常に改革者の心でありたい。

ただしそこには、『人に迷惑をかけない』『約束は守る』という人間が生きていくための重要な基本が

あると思っています」(髙松氏)

コンピュータのソフト開発という最先端の業務でありながらも、人財・ の重要性を知り人情の機微を大

切にしてきたのは、やはり過去の経験が蓄積されて人生の軸を創ったからだろう。

人生の基本軸に徹底的に忠実であるからこそ前向きに明るく、強い絆で結ばれた組織が一丸となり

進展していけるのかもしれない。

「財界」2023. 9. 6号

9月 6th, 2023

アリの一穴

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

企業は自己を防衛するだけでなく競争に勝ち抜いていかねばならない。

まさに何でもありの土俵で緊張感ある経営を迫られている。

そんな時代だからこそ大事に至る前に〝アリの一穴〞を逸早く探知する眼が重要となる。

穴が大きくなってから怒り心頭に発して地団駄ふんでも後の祭り、企業も人も一瞬でフッ飛ぶ時代、

誰もたすけてはくれない。

「基本的には〝この人は〞と想えばとことん信用し信頼し裸の付き合いが始まり仕事も任せます。

私は人にも自分にも嘘はつきません。唯一嘘といえるのは、人の言動でまだアリの一穴にも至らない

小さなものは気づいても気づかない振りをするくらいでしょうか(笑)」(髙松氏)

そのあたりのサジ加減はやはり37年にわたる経営の中での破天荒な体験や失敗から

生まれたものかもしれない。

髙松氏の「同じ失敗を二回繰り返さなければいいんだ、何も難しく考えすぎる事はない」と

つぶやく言葉は自分自身に言い聞かせているようでもあり、人の皮膚感覚にも響いてくる。

「財界」2023. 8. 23号

8月 23rd, 2023

モノを失えば小さく失う。信頼を失えば
大きく失う。夢を失えばすべてを失う。

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

素早く深く、常に社内、社外、同業他社、モノのトレンドには敏感でその洞察力を

強力な武器とするシステムセンター。

緻密な情報収集力をもつアンテナがいつも張りめぐらされている。

鳥の眼では俯瞰から大きく急所をとらえ、虫の眼で人の心の機微までをも逃さず、

魚の眼で潮の流れ、すなわち中期ビジョンを察知する。

そのバランスが自然とリスクヘッジにもつながるのだ。

「あきらめたらすべては終わり。自分であきらめた瞬間からどんな小さな夢もかなわないものになる。

成功者とそうでない人の違いは、あきらめなかったか、あきらめたかの違いだけ。最後に成功するのは

成功するまで挑戦し続ける人である。失敗したらもう一回やる。また失敗したらもう一回やる。

それでも失敗したら、またもう一回やる。成功するまで何度でもやるだけの話です」(髙松氏)

それが37年間守りと攻めをくり返したシステムセンターの基盤を作っている。

「財界」2023. 8. 2号

8月 2nd, 2023

職場は『人生の道場』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

個人情報の漏洩は企業の信頼失墜と大きなコスト増へとつながる。

セキュリティシステムやハード面だけにどれだけ注力しても、それを運用する人間の教育と

管理の徹底した並行対策が行われない限り情報の漏洩は絶対に防げない。

その危険から企業や人を守るためには、ハード面だけでなく〝ソフト面〞すなわち「人」の教育と

管理責任の追求が最重要不可欠である。

人の心のひだにまで届く関係、組織を誇るのがシステムセンターである。

社員一人ひとりが「仕事は人格」という認識を強く実感しており、

お互い切磋琢磨しパワーがよりふくらむゆえに、盤ばん根こん錯さく節せつをものりこえて

解決していく組織力、人間力をもつ。

「職場は『人生の道場』、職場は自己を成長させる場。企業は『社会の公器』です」(髙松氏)と、

皮膚感覚に感じさせるこの言葉はいつも五臓六腑にも染み渡る。


「財界」2023. 7. 19号

7月 19th, 2023

頭でなく〝心で〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

日々慌ただしく何事にも優先順位をつけ合理的に算段する現代社会では、人と会い費やす時間も

自ずと限られてくる。

しかしいかに多忙でもこの人とは会いたい、時間をなんとか作って話したいと思わせる経営者がいる。

こちらの心が裸にされるとわかっていながらも心洗われる気持ちにする男、

それがシステムセンターの髙松氏である。

同氏は苦労人である。夢を大きく持ち続けている。明るくめげない。時間に厳しい。

スパッとした気風と決断力をかねそなえている。

「頭でなく〝心で〞」とよく言う。髙松氏の〝心で〞という言葉には

汲めども尽きない泉のような深い含蓄がある。

「義務や理屈でもなく〝心で〞感じその人のために今何ができるのか常に自問する。

人を利用しない。どれだけ人に恩返しをしたいと想えるか」(髙松氏)

真っ向から相手のためにもてなしの精神で体当たりする髙松氏。

何か人と違ったマネのできない破天荒ぶりも人を魅了し胸襟を自然に開かせる。

野性味にあふれ直感の鋭さを身上とする同氏のDNAは、システムセンターの社員一人ひとりにも

浸透している。

「財界」2023. 7. 5号

7月 5th, 2023

花をささえる幹、幹をささえる根、
地道な根は見えない

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

現代社会のキーワードのひとつに〝自己責任〞という言葉がある。

企業も個人も自分の身は自分で守る時代を迎えたということでもある。

そんな時代の中、克こっ己き 復ふく礼れいを旨としている髙松氏のリスクヘッジは

目を見張るものがある。

十分に時間をかけた上で思い切って実行するその行動力には〝スピード〞と〝異・大・ な発想〞

それに強い信念が伴う。その言動、スピードには幹部たちも時に煙に巻かれてしまう。

同氏は常に社内、社外、同業他社、モノのトレンドに敏感でその洞察力を強力な武器としている。

一見すると無手勝流のようにも見えるがよく見れば人をささえる「人間味」と「技術力」を

根底として成長させ、それはまさに周到な発想による経営戦略と〝地道な根〞に徹した理念に

基づく進展である。

地道に人をささえるシステムセンターの「人間味と技術力」の融合が、

顧客からの「信頼の根」を産み出している。

「財界」2023. 6. 21号

6月 21st, 2023

人の〝和〞の力

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「信州蕎麦(そば)を食べるときにわさびに砂糖を合わせると、わさびの辛みがさらに効いて

とても美味しくなる。

「和」とは個だけでは得られない他とのめぐり合いで深い味を引き出すことです」(髙松氏)

古来から伝統ある木造建築において《塔組みは木組み/木組みは、木のくせ組み/

木のくせ組みは、人組み/人組みは、人の心組み/人の心組みは、棟梁(とうりょう)の

工人への思いやり/工人の非を責めず、己の不徳を思え》とある。

「塔組み」を「会社組織」におきかえれば木造建築の一本一本の木材の組み合わせが、

組織の一人ひとりの組み合わせと同じであるのが分かる。

「良材だけを選り分けて用いるのでなく、真っすぐな人間と癖のある人間とを

どう組み合わせていくか、それによって組織の強みが出せるのです。

言いかえれば人の〝和〞の力です」(髙松氏)

他社とは違った卓越性、特徴を強い突破力にするために、力があり時には癖のある人材を

組織の中で活かし、〝和〞の力を活用する同氏。その更なる挑戦はこれからも続く。