「財界」2015.8.21号

8月 21st, 2015

〝合理的〞なスキルアップシステムと
〝情〞の結びつき。そのバランスが大事

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

今の時代はまさに合理化とスピードの時代。

しかし社会が成熟すればするほど、人と人との「情」の結びつきが希薄になる傾向にもある。

「勝ち残る会社とは――第一に〝情〞の結びつきが強いこと。

第二に他社を上回って技術力が高いことです」(髙松氏)

社員との関係づくりにおいて距離を置くのではなく、社員に体を向けること。

さらに適材適所を徹底し嘘をつかない。

一視同仁、明るく嘘がないこと。

公平にして無私――それが勝ち残る会社のトップには必須であり、

人と人の〝情〞の結びつきを強力なものにする基本であるとのことだ。

「あと、しいて言えば中途半端な考えはせず、部下に対して大いに得をさせる。

出す物は思いきって出す(笑)。

それと基本的に人が好きで信頼することですね」と、

ユーモアのなかにも刺激的な言葉で人を引きつける同氏だが、

なぜかいつも、このトップと接していると人情の深さを垣間見ることができる。

 

150609

「財界」2015.8.4号

8月 4th, 2015

〝とことん尽くしまくれ〞
〝本音で〞ものごとにあたれ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

尽くすこともなく与えられることばかりを求めている風潮。

または与えられることを目的に尽くす風潮。

さらには目的のためにしか行動しない、という考え方に接することが多い今日。

そんな時代に反して〝とことん尽くしまくる〞髙松氏は常に「各人が自分の本音で仕事をし、

精一杯本心でものごとにあたれ」と気を吐く。

同氏は1952年4月、山口県岩国市でこの世に生をうける。

兄二人と姉の4人兄弟の末っ子。

父はとても厳格で「男は後ろに引くな」と平生の心構えを幼い心に叩き込んだ。

〝命がけの闘争心〞が小さい心に宿るきっかけとなる。

〝自分にも他人にもけっして嘘はつかない〞〝人は常に裸になれ〞と、

自らを叱咤しつつ、ひたすら己を鍛えることに努めた。

社会に出て多様な職を経験、多くの個性的な経営者と出会ったことが

内に秘めていた起業家魂に火をつけた。

1986年3月、名古屋でマンションの一室を借りて8人でシステムセンターを設立。

勤倹力行、33歳のときだった。

結果として興した事業を地域に定着させ業績を大きく伸ばし有能な人材、

業務のエキスパートを彼の周りに集めることを実現させたのだ。

さらに人材のネットワークを組み事業をシステム化させた。

コンピュータのソフト開発という最先端の業務でありながらも、

人材の重要性を知り人情の機微を大切にしてきたのは、

やはり過去の経験が蓄積されているからだろう。

「人」を大切にし「礼」に報いる「心」の経営が誕生したのである。

150526

「財界」2015.7.21号

7月 21st, 2015

及ばざるは過ぎたるにまされり
愚直とも見える正攻法で一歩ずつ前進
150707syacho

システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu  Osami

企業トップの経営判断が厳しく問われる時代である。

そんな中「マネジメントというものは、個々の人の幸せをテーマにしていなければならない」とは

システムセンターの髙松氏。

「人の一生は、重荷を負ひて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。

不自由を常に思えば不足なし、心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。

堪忍は無事長久の基、怒りを敵と思へ。

勝つことばかり知りて負くる事を知らざれば害その身に至る。

おのれを責めて人を責めるな、及ばざるは過ぎたるにまされり」とは徳川家康の遺訓で、

彼の人生観や人間像を読み取ることができる。

「及ばざるは過ぎたるにまされり」というのは、幸せは分にありということであり、

満足を知れということである。

マネジメントの要諦も結局はそこにいたるのである。

人の幸せをベースに各人に「自分の分を知れ」「自分の使命をはたせ」

「愚直に少しずつでも前へ進め」と叱咤するのだ。

決して社員を一律に管理し、無理矢理にでも成果を出させようとするものではない。

このことを髙松氏は、自分にも言いきかせ〝一日一日を社員と共に生きている〞経営者である。

150721

「財界」2015.7.7号

7月 7th, 2015

旧来の常識を打ち破れ
そして〝奇業家〞たれ
150707syacho

システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu  Osami

社会の動きや産業界の流れを見ていると、その変化、スピードはまるで

何かにせきたてられているかのように加速度的に速まっている。

保守的、前例踏襲的経営では、もはや立ちゆかないのだ。

言いかえれば、いままでの価値観や発想を一度すべて打ちこわして、

別の角度や視点から観てかかることが、経営においても社員教育においても必要である。

それを成しうるのが〝奇業家〞であり、まさに今こそ奇業家が活躍する時代なのである。

「経営とは究極的に自己追求と結びつき、経営のなかで

絶えず自分を追求し発掘し創造していくもの」(髙松氏)

今の時代を泳ぐ奇業家である髙松氏は、その奇の部分が天性のものか、

または培われたものかは分からないが、新しい時代の新しいタイプの経営者であることは間違いない。

人それぞれ一つは必ず持っている美点、優れた能力を引き出す才能に関しては抜群の本能を発揮し、

一人ひとりと裸で真っ向から向きあい、その人たちの力となり、お互いが向上しながら

人間ならではの強固なつながりを生み出す。

そういう素直な関係づくり仲間づくりを通して、積み残しのない生き方を日々、

虚心坦懐に自分に課している経営者である。

150623

「財界」2015.6.23号

6月 23rd, 2015

目を見張る〝組織力〞
〝スピード〞〝連絡〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

“信頼できる〞――この思いを人は、どういう時に強く感じるのだろうか。

ビジネスマンが人と人との仕事を通して〝信頼できる人〞だ〝信頼できる会社〞だと実感し、

安心してビジネス交流を続けてゆける第一条件とは何だろうか。

やはり〝信頼できる〞基本は「時間」に正確であることだろう。

対応が素早く、いつでもどこでも必ず担当者と遅滞なく連絡がとれるということだ。

決して会社のブランドや規模の大小ではない。

この事においてシステムセンターを例に挙げるのは、徹底した時間厳守を基本姿勢としているからだ。

私と同社との、この20年間において一度もアポイントメントや仕事上での進行日程を、

同社が守れなかったという体験がない。

細かな事柄でも必ず瞬時に返事や回答が返ってくる。

スピードがあり活気に満ちた対応をしてくれる。

連絡においても繋がらなかったことはまずない。

具体的には重要な会議中であろうが、社内にいる時は電話中、来客中でない限り電話口にでる。

〝相手に対する礼〞へのこだわりは社員教育で徹底され、全社員の行動にゆきわたっている。

「良きリーダーと彼に心酔する同伴者(社員)」がいる、強い組織力を感じる会社である。

 

150623

「財界」2015.6.9号

6月 9th, 2015

人にとっての豊かさの意味と
循環型社会とは

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

人間にとっての豊かさの意味とは何か。

また持続可能な循環型社会をどのように作っていくか。

そんな難しいテーマを前に人々は従来の生き方を見直す必要性に迫られている現代。

その現代社会では機械設備などのモノよりも、知的財産を生み出すヒトの価値が高まる。

ヒトという、とらえどころのない経営資源をどう活かすかがこれからの経営者の最重要課題である。

企業とは? 会社とは? 原点にかえり改めて考え、見据えなければならないのでは。

人を大切にし「礼」に報いる「心」の経営姿勢を貫くシステムセンターの髙松氏は

「当社は社員一人ひとりが、やる気と素直さを持って仕事に注力できる会社環境を、

まず整えることからスタートした」と語る。

それは同社の明めい鏡きょう止し 水すいな「焼酎」づくりにもにじみ出ている。

〝コンピュータ経営資源供給企業〞だけにとどまらない「心」を供給し発信するのが、

同社の神髄であるかのごとく感じる。
150609

「財界」2015.5.26号

5月 26th, 2015

仕事を「持ち込まれる会社」に
机上を離れ実践主義をつき進め

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

視眈々と未来を見据え、実践主義を進めるシステムセンター。

しかし足元では「確度の高い情報」をキャッチし「最高の本物技術」で常にユーザーに仕える。

同社のいう「最高の本物技術」とは、グループ会社を業務ノウハウ別、

またはシステム環境別に細分化し、経済性や利便性、信頼性、生産性などの向上を追求し、

ユーザーの環境に応じてフレキシブルに対応できるようにするものである。

そういう環境に対応し、ユーザーが外部に求める〝資源〞を提供し、

システムの高品質化や業務効率の向上、TCOの低減などを実現するサービスだ。

光風霽月(こうふうせいげつ)にたとえられる同社、高松氏は「こちらから営業をかけ、

売り込み仕事を受注するのではなく、お客様(ユーザー)から信頼され、たよりにされる、

そして仕事を〝持ち込まれる会社〞にできないものかと、

約30年徹底して現場主義を貫き通してきました」と語る。

その一つの目標も形になってきたと実感するこのごろ。しかし日々気を引き締め、

また次の目標へとレベルマッチさせる。

組織力と人間力をもつ同社は、一歩一歩ていねいに一つひとつの目標に近づき〝前へ前へ〞と、

つき進む企業である。

 

150526

「財界」2015.5.12号

5月 12th, 2015

時代はかわっても
最後に頼れるのは〝人〞である

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

経営環境は激変し、業種・業態の盛衰・浮沈は寸秒の油断もならない。

成熟企業といえども、のんびり構えていたら突然、奔流に〝のみ込まれる時代〞がまさに現代である。

そんな時代に企業モラルを徹底させ愚直なまでに 〝人〞を大切にし〝人〞を基調とするのが

システムセンターである。

「ものごとを徹底してやるということは、やる事に確信がある証拠。

やることに迷いがないから、やるときは徹底してやる。

壁にぶつかっても簡単にはあきらめない。逃げ癖をつけてはいけない」(髙松氏)

そのことは事業の発想や展開方法、人の登用の仕方にもそのポリシーが反映している。

髙松氏は懸命に努力する人間を評価し、純粋なひたむきさを好む。

そして人をよく見ている。

人を根底に据えて事業を開発していこうとする姿勢と発想に、その心があらわれている。

時代はかわっても努力とひたむきさが人を動かし、

いつの時代でも〝人〞の経営が最後には勝つと信じている経営者である。

150512

「財界」2015.4.21号

4月 21st, 2015

「才能は有限、しかし努力は無限」
夢をもち創意工夫を続ける

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「努力の人」「夢は広がる」――

この二つの言葉を真剣に実践する経営者、それがシステムセンターの髙松氏だ。

本社を名古屋市中区栄のど真ん中に配し、立ち上げ当時の経営のきびしい時代をも

戦闘的に乗りこえてきた。

設立以来、効率的な経営を心がけ、売上増とコストダウンの攻めと守りを

同時に行う経営に絶妙の冴えを発揮してきた。

「才能は有限だ。しかし努力は無限だ」という言葉を自ら拳々服膺している。

また、常に高い意識を持ち社会や社員にできるだけ近づく。

つまり痛みが判り、思いやりを持ち、勝ち負けよりも、あるいは損得よりも、

社会と人にとって何が是か非かを常に自問する。

「人」を大切にし「礼」に報いる「心」の経営を徹底的に貫いてきた。

結果、社員の定着率の高い「フラットでオープン」な組織が創られた。

社員一人ひとりがやる気と素直さを持って自らの目標のハードルを高く揚げ、

仕事に注力できる環境を築きあげたのだ。

創意工夫の経営がこれからも続く。

 

150421

「財界」2015.4.7号

4月 7th, 2015

「人創り」を基本にした
プラス発想の自然体経営

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

成熟企業といえども従来通りに構えていたら突然、

奔流にのみ込まれる時代がまさに現代である。

「M&A」(合併・買収)という言葉が飛びかう日々。

そんな中〝泰たい然ぜん自じ若じゃく〞と自然体の経営をおし進めるのが、

本社を名古屋市中区栄のど真ん中に構えるシステムセンターである。

髙松氏は同社を設立して二十九年間、アグレッシブな毎日を積み重ねてきた。

社長室を見ればそのトップの姿勢が分かるとよく言われるが、

確かに部屋に飾られた多くの写真からは人脈の深さと広さ、

人を大切にする同氏の人柄が感じられる。

社長室のコンセプトは〝くつろぎ〞と〝スピード〞。

お客様をリラックスさせコミュニケーションを深める空間と、

全国の拠点から瞬時に情報が入るITモニター画面が数十台いつも稼動している。

素早くトップから指示が出せる仕組みだ。

同氏はいつも自然体である。

どんな時もどんな人とでも変わらず素直な自然体で接する。

そんな同氏に接 して人も自然と素直になっていくのである。

愚直なまでに〝人〞を大切にし〝人〞を基底に置く自然体経営は

〝押忍〞(押し忍ぶ)の精神の発現でもある。

150407