「財界」2015.3.24号

3月 24th, 2015

裸一貫からスタート、大手とまっ向勝負するには
徹底した〝技術者教育〞あるのみ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

バーチャル世代、まさに無機質社会のまっただ中。

だからこそ〝人〞にかえり〝人〞の教育と〝技術〞の向上にさらに注力しなければならない。

コンピュータのソフトウエア開発とSE技術者派遣を手掛けるシステムセンターは、

昭和61年、名古屋で創業し東京本部であるニューオータニビジネスコートの一角から

関東以北をにらみつつ、大阪、さらに上海へと展開した。

創業社長の髙松氏は語る。

「〝人〞が財産であるこの業界では、技術者の人材育成が

もっとも重要なテーマであることは言うまでもない」

システムセンターの強みは〝人間力〞そして忘れてならないのが圧倒的な

〝技術者のレベルの高さ〞にあり、これがコーポレートカラーでもある。

技術力はもちろんのこと、マナーなども含めての総合力で生まれる優位性。

システムセンターの社員の対応のよさ、マナーのよさは広く知られており、

スピードと効率を心得て間然とするところがない。

スタッフの最新の知識や技術力はいうに及ばず、はきはきとした態度やあいさつの徹底、

心のこもった敬語の使い方など、深くすぐれた教育がなされていることには定評がある。

その力を引き出すのは、論理を越えた感性や感動をもうかがわせるトップの生き方にある。

 

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「財界」2015.3.10号

3月 10th, 2015

人間の価値を決める基準は〝誠実さ〞

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システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターの最前線で常に陣頭指揮を執り、

同社を発展させてきた髙松氏は「人」を大切にし、

「礼」に報いる「心」の経営を徹底的に貫いてきた。

「人間の価値は〝誠実〞さにあると考えます。卑しくないこと。

謙虚であること。真面目であること。すべて〝誠実〞さに通じると思います。

例えば、苦情をうけたとき誠実さをもち対応すれば『縁がむすばれる好機』へと進展します。

必ず一つの機会として活きてくるのです」(髙松氏)

その結果、社員一人ひとりがやる気と素直さを持って自らの目標、

ハードルを高く掲げ仕事に注力していける。

社員に誠実、誠意を尽くせと求めるのは、それが社員個々の自己革新に直結するからである。

さらにその自己革新が集積すれば、その力は大河となって会社を動かす原動力となる。

自己革新による人材育成と、エキスパートとの相乗効果が組織を結束させる。

誠実さを尊ぶトップの経営理念こそ、同社躍進の大きなバネとなっている。

 

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「財界」2015.2.24号

2月 24th, 2015

〝人に任せる〞それは〝信頼〞のなせるワザ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

日々心身ともに消耗し疲れきってしまうほど、1年365日が合戦だという経営トップがほとんどだ。

しかし、それでは身がもたない。自社の浮沈にかかわる経営戦略を練る余裕もないだろう。

だからこそ、トップの分身を創り〝任せる経営〞〝任せる分野〞をうまくコントロールできれば、

こんな力強いことはない。

会社を大きく前進させられるかどうかは、トップが組織に〝信頼〞できるキーマンを創り

〝任せる〞ことができるかどうかにかかっている。

「自分より一つすぐれたものをもつ人にその分野をすべて任せる。

任せなければ企業は発展できない。

各部門に少なくとも一人、信頼できる〝人〞が陣営を強く固めているのが望ましい。

真に〝信頼〞し〝任せられる〞人がいれば組織は磐石です」

「私は私同様にその人を信用しています」(髙松氏)

人の器の大きさ、深さを感じさせる同氏は自然体で日々を送る。

今日も信頼できる仲間と共に〝嘘をつかず〞〝一歩一歩ていねいに〞をモットーに真剣に

一日一日を生きている――そんな男の背中を社員に見せる同氏である。

 

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「財界」2015.2.10号

2月 10th, 2015

「人情の機微」「人材の重要性」を知る
上昇志向集団へと

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターの髙松氏は人の話に熱心に耳を傾ける。

その姿は謙虚で、時には刺激的なユーモアをまじえながら応答し、時間のたつのを忘れさせる。

1952年、山口県岩国市でこの世に生をうける。

兄2人と姉の4人兄弟の末っ子。父はとても厳格できびしく、

「男は後ろに引くな」と、幼い心に叩きつけられた。

高校を卒業後、鳳啓助氏の内弟子に。NHKの漫才コンクール新人賞を受賞。

きびしい師弟関係の世界に身をおき、「人に笑われるような人間にだけはなるな、

人を笑わせる(幸せにさせる)人間になれ」を信条とするに至る。

やがて「同じ人を喜ばすにしても、その場の一時的なお笑いだけでなく、

もっと日常的な長期的な、たとえば生活とか仕事とか、それらをとりまく環境とか、

もっと深い人間の根本的なものに触れたいと、いろんな人々との出逢いも手伝って志がかたまった」(髙氏)

と、起業への思いを熱くしていった。

8年間いた漫才界から身をひきその後、多種多様な職を経験しながら、

1986年3月、名古屋でマンションの一室を借りて8人でシステムセンターを設立。33歳のときだった。

先頭をきって突っ走る髙松氏の背中に、人は何かを感じながらその背中を追っかける。

意気に感じる人が一人、また一人と現れ、いつしか盤石な上昇志向集団が生まれた。

さらに、人材のネットワーク化と、事業のシステム化へと進展していった。

コンピュータのソフト開発という最先端の業務でありながらも、

「人材の重要性」を知り、「人情の機微」を大切にしてきたのは、やはり一個の人間として、

それまでの人生経験が蓄積されているからだろう。

「財界」2015.1.27号

1月 27th, 2015

人と人との〝対話〞〝つながり〞こそ財産

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

すさまじいスピードを生き抜くことが要求される現在は、

〝合理性とリスク〞〝拡張と消滅〞が背中あわせの時代でもある。

まさに戦国時代と言い切るのがシステムセンターの髙松氏である。

日々の合戦を優位にすすめるためには、「人材の層の厚さに加え、

ポイントを絞ったきめの細かい指令を適時、適所に瞬時にゆきとどかせることです」と同氏。

同社は社員に自由闊達に議論をさせている。どんなに技術やシステムがあっても

「人との対話」がなければ実りのあるものにはならないと考えているからだ。

そんな社内には社員のやる気と気迫が漲っている。

新時代が求める技術開発力を武器にプロフェッショナル集団として、

全力をあげて顧客企業をサポートすることが同社の使命である。

その状況は、まさに日々合戦である。

「新しい技術やシステムも、人と人との交流、対話があって初めて実りあるものになる。

〝人と人とのつながり〞こそ次の時代を生き抜く財産である」とは、髙松氏の至言である。

「財界」2015.1.13号

1月 13th, 2015

知人から友人、さらに親友
そして〝心友〞へと

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

1986年に産声をあげたシステムセンターのさらなるステップアップの〝時は今〞。

その強さの根幹は、人と人との結束がもたらす盤石な組織力にある。

「私は初めて会う経営者とビジネスの話はしません。

人と人は出逢って〝知人〞になり、親しくなって〝友人〞になる。

つき合いを重ねるうちに、自然に親しみの感情もにじみでて、

やっと心が通い信頼が深まり〝親友〞となり、共に助け合ってこそ初めて〝心友〞になれる。

すべてのことはこの〝心友〞からスタートするのです。

そこでやっと人としてだけでなく、ビジネスパートナーとしても、協力し合う関係が生まれるのです」(髙松氏)

人と人との強い結束力で同社は、秒進分歩の荒々しい技術革新にさらされるメーカー分野、

通信分野、コンピュータ分野の技術開発を、プロフェッショナル技術開発集団として

全力をあげてサポートし続けるのである。

いぶし銀から金色に輝こうとする、まさに〝時は今〞である。

「財界」2015.1.6号

1月 6th, 2015

「和」とは個では得られない他との
めぐり合いで深い味を引き出すこと

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

いかに会社組織を盤石にするか。

社会のいかなる変動にもすばやく柔軟に対応できる組織があればこそ、

他社とは違った卓越性、特徴を強い武器にできるのである。

そのために、能力があるのなら時には癖のある人材を組織の中で活かすことも、

経営トップが取るべき方策である。

古来からの木造建築に仮託してこういう金言がある。

《塔組みは木組み/木組みは、木のくせ組み/木のくせ組みは、人組み/人組みは、

人の心組み/人の心組みは、棟梁の工人への思いやり/工人の非を責めず、己れの不徳を思え》

「塔組み」を「会社組織」におきかえれば、木造建築の一本一本の木材の組み合わせが

組織の一人ひとりの組み合わせと同じであるのが分かる。

「良材とくせ木を選り分けて用いるのでなく、真っすぐな人間と癖のある人間とを

うまく競わせ組み合わせていく。それによって組織に厚みが出るのです。

言いかえれば人の〝和〞の力です」(髙松氏)

蕎麦を食べるときに添えるわさび。そのわさびに砂糖を合わせると、

わさびの辛みがさらに効いて美味しくなる。

髙松氏の言葉を熟慮玩味すれば〝「和」とは個では得られない他とのめぐり合いで、

より深い味わいを引き出すこと〞を示唆していることがわかる。単に馴れあうのではなく、

個と個の強烈な競い合いが前提にあるのである。

「財界」2014.12.2号

12月 2nd, 2014

時代はかわっても
〝努力〞と〝ひたむきさ〞が人を動かす

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

成熟企業といえども、のんびり構えていたら突然、

情け容赦のない奔流に〝のみ込まれる時代〞がまさに現代である。

「M&A」(合併・買収)という言葉が飛び交う日々。

スマホ人気で急上昇する企業も多々あるが、それが本当に長続きするかは

経営者の資質と事業のまじめさにかかわること。

だからこそ企業モラルを徹底させ、愚直なまでに

〝人〞を大切にし〝人〞を基調とするのがシステムセンターである。

第二幕に突入したIT革命時代だからこそ、そんな企業と経営者が気にかかる昨今である。

〝ものごとは徹底してやれ〞

「ものごとを徹底してやるということは、やる事に確信がある証拠。

やることに迷いがなく、やるときは徹底してやる」(高松氏)

事業の発想や展開方法、人の登用の仕方にもそのポリシーが反映していて、

人を大切にすることを社是として、これを徹底する点でも迷いは一切ない。

同氏は停滞を嫌い、努力しない事を嫌う。

それとは対称的に素直で純粋なひたむきさを好む。

そして人をよく見ている。

人を根底において事業を開発していこうとする姿勢と発想に、その心があらわれている。

いつの時代でも〝人〞の経営が最後には勝つと信じている同社である。

「財界」2014.11.18号

11月 18th, 2014

逃げない こびない ごまかさない
会社を良くするのは自分達自身だ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

名古屋に本社を置くシステムセンターは、「コンピュータ経営資源供給企業」として

その高い技術力と信頼性を基盤とし業容を広げている。

多くの企業が規模を縮小したり業績を悪化させている中で、

東京をはじめその拠点を拡大し、売り上げを伸ばしている。

同社の強さの秘密はどこにあるのか。

その秘密を解く鍵は髙松氏の『逃げない、こびない、ごまかさない』という精神にあるようだ。

しかもこの精神が会社の根底にあり、ぶれることもなく脈々と根付いているのだ。

取引先に対し正直な対応をするということから非常に大きな信頼を得、

安心感を与え仕事の依頼が増えていく。

その反面、相手が取引先であっても自分が正直な姿勢を貫いているという確固たる信念の下、

決しておもねることなく、譲ることのできない一線を守ることにより、

取引先との真剣味ある絆を維持している。

これがともすれば取引先の意向に押しつぶされていく企業が多い中で、

同社が健全な経営を押し進めていく原動力となっている。

また、髙松氏は社員一人ひとりがそれぞれのポジションで全力を尽くせる環境作り、

人の温もりと血のかよった強い組織作りにも注力している。

『逃げない こびない ごまかさない』̶̶が同社の非凡にして愚直な信条である。

「財界」2014.11.4号

11月 4th, 2014

人間力の根源は「信頼」と「礼」にあり

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

大きな変革期にあって、コンピュータのソフトウエア開発と技術者派遣を手掛けるのが、

《先端のIT技術を創生する技術者集団》を標榜するシステムセンターである。

昭和61年にたった8名でスタートした同社は、東海地区の有力企業に成長。

平成10年、東京進出を果たし、ホテルニューオータニのビジネスコートに

東京本部をおき巨大市場の開拓に乗り出した。

そして、大阪など各地への進出と共に、今や全国展開を視野に意欲的に取り組むに至っている。

「顧客の環境に合わせてフレキシブルに対応できたことがここまで成長できた要因」と

自ら分析する髙松氏。

「技術者一人ひとりを信頼してこそ、投資の意欲がわいてくる。

技術者は技術が出来るだけではダメ。

人として信頼される人間に投資してこそ顧客のためになる」と同氏。

すなわち「信頼」が顧客にも技術者にとっても基本であり、

人材投資はすなわち信頼投資に他ならないという。

同社の社員はこうしたトップの考え、理念をよく理解し自らの人間育成を柱に据え、

その上に新しい技術、知識の習得に絶えまない努力をしている。

また、システムセンターの社員の礼儀正しさは業界でも周知の事実として認識されている。

「礼を尽くしてこそ礼を返してもらえる。

そしてその返された礼に報いてこそ本物のまごころが生まれる」と髙松氏。

いずれにしても、〝今の時代〞の社会をよりよく支えるのは「人」である。

人づくりこそ企業の最大の責任であるという「理念」が、同社の成長の源泉であるといえよう。