「財界」2025. 6. 11号

一人の影響力

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

生きものの細胞組織も会社の組織も同じで、悪いウィルスにでも人の役に立つウィルスに

でもどちらにも周りが感化される。がんばる人がいれば周りも感化され影響される。

人、一人ひとりの存在と影響をとても重要視し、すばやくキャッチするのが

システムセンターの髙松氏だ。その洞察力、先読みの鋭さは共に苦労する社員にも向けられる。

『北京で一羽の蝶々が羽ばたくと、ニューヨークでハリケーンが生じる』とは複雑系の理論、

カオス理論でよく語られるたとえ話だが、蝶々の羽ばたきというごくわずかな気流の乱れが

巨大な嵐を引き起こす。

すなわちミクロの"ゆらぎ"が予想をはるかに超えたマクロの変化をもたらす。

組織の中の一細胞でもゆるがせにはできない理由だ。

「一人ひとりの強い結束と前向きなスタンスはもちろんのこと、

人の良さを引き出し自信を持たせるには"心のヒダ"まで入り込まねばダメだ」と同氏は力説する。

それは一人の影響力をとても重視するからこそである。

いかに時代が千せ ん変ぺ ん万ば ん化か しようとその根幹になくてはならないもの、

それはなんといっても"一人ひとりの力"である。