「財界」2021. 2. 24号

2月 24th, 2021

〝誠実さ〞が人を動かす

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターの最前線で常に陣頭指揮を執り、同社を発展させてきた髙松氏は「人」を大切にし、

「礼」に報いる「心」の経営を徹底的に貫いてきた。

「人間の基本軸は〝誠実さ〞にあると考えます。素直であること。謙虚であること。真面目であること。

すべて〝誠実さ〞に通じると思います。どんな場合でも常に〝誠実さ〞をもち対応すれば『縁がむす

ばれる好機』へと進展します。必ず一つの機会として活きてくるのです」(髙松氏)

その一つ一つの〝誠実さ〞が社員一人ひとりに浸透し、その集積が大きな力、大河となって会社を

動かす原動力となる。

自己革新による人材育成と、エキスパートとの相乗効果が組織を結束させる。〝誠実さ〞を尊ぶ

トップの経営理念こそ、同社躍進の大きなバネとなっている。

「財界」2021. 2. 10号

2月 10th, 2021

〝人〞にかえる

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

バーチャル世代、まさに無機質社会のまっただ中。

だからこそ〝人〞にかえり〝人〞の教育と〝技術〞の向上にさらに注力しなければならない。

コンピュータのソフトウエア開発とSE技術者派遣を手掛けるシステムセンターは、1986年、

名古屋で創業し東京本部であるニューオータニビジネスコートの一角から関東以北をにらみつつ、

大阪、さらに上海へと展開した。

「〝人〞が財産であるこの業界では、技術者の人材育成がもっとも重要なテーマである」(髙松氏)

システムセンターの強みは〝人間力〞と〝技術者のレベルの高さ〞にあり、これがコーポレート

カラーでもある。

同社の社員の対応のよさ、マナーのよさは広く知られており、スピードと効率を心得て間然とする

ところがない。スタッフのはきはきとした態度やあいさつの徹底など基本は勿論のこと、深くすぐれた

教育がなされていることには定評がある。

その力を引き出すのは、論理を越えたトップの生き方にある。

「財界」2021. 1. 27号

1月 27th, 2021

〝人に任せる〞とは

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

日々心身ともに消耗し疲れきってしまうほど、一年365日が合戦だという経営トップがほとんどだ。

しかし、それでは身も心ももたない。自社の浮沈にかかわる経営戦略を練る余裕もないだろう。

だからこそ、トップの分身を創り〝任せる経営〞〝任せる分野〞をうまく進展できれば、

こんな力強いことはない。

会社を大きく前進させられるかどうかは、トップが組織に〝信頼〞できるキーマンを創り〝任せる〞

ことができるかどうかにかかっている。

「自分より一つすぐれたものをもつ人にその分野をすべて任せる。任せなければ企業は発展できない。

各部門に少なくとも一人、信頼できる〝人〞が陣営を強く固めているのが望ましい。

真に〝信頼〞し〝任せられる〞人がいれば組織は磐石です」(髙松氏)

人の器の大きさ、深さを感じさせる同氏は自然体で日々を送る。

今日も信頼できる仲間と共に〝嘘をつかず〞〝一歩一歩ていねいに〞をモットーに

真剣に一日一日を生きている。

「財界」2021. 1. 13号

1月 13th, 2021

「人情の機微」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターの髙松氏は人の話に熱心に耳を傾ける。その姿は謙虚で、時には刺激的な

ユーモアをまじえながら応答し、時間のたつのを忘れさせる。

幼少の頃から厳格な父に、「男は後ろに引くな」と叩き込まれた。

高校を卒業後、鳳啓助氏の内弟子に。NHKの漫才コンクール新人賞を受賞。きびしい師弟関係の

世界に身をおき、日々多くの人と出逢いいろいろな経験をしていく中で、その場の一時的なお笑い

だけでなく、日常的に人を笑わせる(幸せにさせる)ようなもっと深い人間の根本的なものに触れて

いくようになる。

8年間いた漫才界から身をひき、その後もたくさんの「人情の機微」に触れ、1986年3月、

名古屋でマンションの一室を借りて8人でシステムセンターを設立。

先頭をきって突っ走る髙松氏の背中に、人は何かを感じながらその背中を追っかける。

同氏が放つ不思議な魅力に一人、また一人と引き寄せられいつしか盤石な上昇志向集団が生まれた。

どんな分野であれ「人情の機微」を知る同氏だからこそ自分自身のみならず、

周りの魅力をも引き出せるのだろう。

「財界」2021. 1. 6号

1月 6th, 2021

人の和の力

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

他社とはまた違った特徴を会社の強い武器にするには? 

古来からの木造建築に仮託してこういう金言がある。

《塔組みは木組み/木組みは、木のくせ組み/木のくせ組みは、人組み/人組みは、

人の心組み/人の心組みは、棟とう梁りょうの工人への思いやり/工人の非を責めず、

己れの不徳を思え》

「塔組み」を「会社組織」におきかえれば、木造建築の一本一本の木材の組み合わせが

組織の一人ひとりの組み合わせと同じであるのが分かる。

「良材とくせ木を選り分けて用いるのでなく、真っすぐな人間と癖のある人間とを

うまく競わせ組み合わせていく。つまり、いろんなタイプの人材を組織の中で活かす。

それぞれの違いを受け入れ調和させることにより、より深い味わいを引き出す

人の〝和〞の力によって、組織に厚みと特徴が出てくるのです」(髙松氏)

時には癖のある人材を組織の中で活かすことも、経営トップの力量であり

トップが取るべき方策である。

「財界」2020. 12. 9号

12月 9th, 2020

逃げない こびない ごまかさない

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

名古屋に本社を置くシステムセンターは、「コンピュータ経営資源供給企業」としてその高い技術力

と信頼性を強い基盤としている。

同社の強さの秘密を解く鍵は髙松氏の『逃げない、こびない、ごまかさない』という精神にあるようだ。

しかもこの精神が会社の根底にぶれることもなく脈々と根付いている。取引先に対し正直な対応をする

ということから非常に大きな信頼を得、安心感を与え仕事の依頼が増えていく。

その反面、相手が取引先であっても自分が正直な姿勢を貫いているという確固たる信念の下、

決しておもねることなく、譲ることのできない一線を守ることにより、取引先との〝真剣味ある絆〞

を維持している。

これがともすれば取引先の意向に押しつぶされていく企業が多い中で、同社が健全な経営を

押し進めていく原動力となっている。また、髙松氏は社員一人ひとりがそれぞれのポジションで

全力を尽くせる環境作り、人の温もりと血のかよった強い組織作りにも注力している。

『逃げない こびない ごまかさない』

――同社の非凡にして愚直な信条である。

「財界」2020. 11. 18号

11月 18th, 2020

〝努力〞と〝ひたむきさ〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

成熟企業といえども、のんびり構えていたら突然、情け容赦のない奔流に〝のみ込まれる時代〞が

まさに現代である。スマホ人気で急上昇する企業も多々あるが、それが本当に長続きするかどうか

は経営者の資質と事業の基軸にかかわること、まさに、努力とひたむきさが人を動かす。

だからこそ企業モラルを徹底させ、愚直なまでに〝人〞を大切にし〝人〞を基調とするのが

システムセンターである。

〝ものごとは徹底してやれ〞

「ものごとを徹底してやるということは、やることに確信がある証拠。やることに迷いがなく、

やるときは徹底してやる」(髙松氏)

事業の発想や展開方法、人の登用の仕方にもそのポリシーが反映していて、人を大切にすることを

社是として、これを徹底する点でも迷いは一切ない。

人を根底において事業を開発していこうとする姿勢と発想に、その心があらわれている。

いつの時代でも〝人〞の経営が最後には勝つと信じている同社である。

「財界」2020. 11. 4号

11月 4th, 2020

技術の前に「人」があり

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

人材育成のためには「あらゆる投資をおしまない」。これがコンピュータシステム関連アウトソーシング

を手掛けるシステムセンターの人材戦略の根源だ。顧客に信頼される人材の育成こそ

企業競争力の源泉。同社であれば優秀な技術者育成に力を注ぐことこそ成長の要諦となる。

1986年名古屋で創業し東海地区から東京、大阪、中国・上海にも進出した。

だが創業はたった8名からのスタートだった。その陣頭指揮をとりつづけているのが髙松氏である。

「新時代はソリューションがテーマだ。より新しい技術やノウハウだけでなく、たゆまざる問題発見と

解決策が提案できてこそ時代が求める技術者だ」(髙松氏)

そのためには特にIT技術を含め新時代の技術習得と技術者能力の開発が大切であり、

プロ技術者集団の育成にあらゆる投資を集中し顧客の期待に応えてこそ企業競争力は高まる。

技術の前に人があり、人の成長があってこそ技術力の成長がある。それこそシステムセンターが

成長してきた秘訣であり、守るべき理念だと言えるだろう。

「財界」2020.10. 21号

10月 21st, 2020

「仕事は人格」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

情報管理体制は万全であろうか? 

セキュリティシステムやハード面だけにどれだけ注力しても、それを運用する人間の教育と管理の

徹底した並行対策が行われない限り情報の漏洩は絶対に防げない。その危険から企業や人を

守るためには、ハード面だけでなく〝ソフト面〞すなわち「人」の教育と管理の追求が最重要にして

不可欠である。

人の心のひ・だ・ にまで届く関係、組織を誇るのがシステムセンターである。

社員一人ひとりが職場は「人生の道場」「仕事は人格」という認識を強く実感。お互い切磋琢磨し

パワーがよりふくらむゆえに、盤ばん根こん錯さく節せつをものりこえて解決していく利器として、

組織力、人間力をもつ。

「職場は〝受け身〞の場ではない。自ら自己を〝成長〞させる場。自己の創造は生き方の追求から

生まれる。そういう根本、人の最も基本であるものを大切にできる組織にしたい」(髙松氏)

こうしたトップの志向を深きところにある根とし、幹は成長、葉は繁る。同社はそういう会社である。

「財界」2020. 10. 7号

10月 7th, 2020

覚悟

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

世界経済には産業構造作り替えの大波が押し寄せている。しかし、こうした時代の流れを見つつも独立独歩、自助努力の効く会社にしようと精魂を傾けてきた髙松氏。

その基盤を一言で言えば、髙松氏の「自分にも他人にも決して嘘をつかない」という精神が会社の根幹として脈々と根付いていることである。

取引先に対し正直な対応をするという事から非常に大きな信頼を得、安心感を与える事により仕事の依頼が増えていく。

その半面、相手が取引先であっても自分が正直な姿勢を貫いているという確固たる信念の下、決しておもねる事なく守るべき一線を頑なに守ることにより取引先との真剣味ある絆を維持している。

ともすれば取引先の意向に押しつぶされていく企業が多い中で、同社が健全な経営を押し進めている原動力がここにある。

「何事も中途半端はだめ。真剣勝負。商いの切っ先はどこまでも鋭く、深く。ここぞと見極めたら間髪を容れずふみこむ。ここで必要になるのが経営者の〝覚悟〞です」(髙松氏)