投稿者「c15tdrd4」のアーカイブ

「財界」2014.1.28号

仕事は人格
-人の心のひだにふれる組織-

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

情報管理体制は万全であろうか?

個人情報の漏洩は企業の信頼失墜と大きなコスト増へとつながる。

セキュリティシステムやハード面だけにどれだけ注力しても、

それを運用する人間の教育と管理の徹底した並行対策が行われない限り

情報の漏洩は絶対に防げない。

その危険から企業や人を守るためには、

ハード面だけでなく〝ソフト面〞すなわち「人」の教育と管理責任の追求が最重要不可欠である。

人の心のひだにまで届く関係、組織を誇るのがシステムセンターである。

社員一人ひとりが「仕事は人格」という認識を強く実感しており

お互い切磋琢磨しパワーがよりふくらむゆえに、

盤根錯節をものりこえて解決していく利器として組織力、人間力をもつ。

「自己の創造は生き方の追求から生まれる。

そういう根本、人の最も基本であるものを大切にできる組織にしたい」(髙松氏)と、

皮膚感覚に感じさせるこのトップの言葉は五臓六腑にも染み渡る。

「財界」2014.1.14号

「自分で体験し、
虎の巻は自分でつくれ」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

1986年3月の設立時から意識改革運動がすでに始まっていたのが

髙松氏の強烈な陣頭指揮がリズムを奏でるシステムセンターである。

28年目の今も、「まだまだ道半ばこれからどんどん改革を進め

企業存続の限り永遠に改革は続く」というスタンスを崩さない同社。

この十余年、個人消費も落ち込み流通業界のみならず外食、繊維・アパレル、

日用品雑貨、電気製品と安売り競争が続いた。

安売りすればいったんは消費者の気持ちを引きつけられ売り上げが瞬間的に伸びこそはする。

しかし長続きはしない。

SE(システムエンジニア)派遣業も同じで一人のSE単価の問題でなく、

一人ひとりのSEの高いホンモノ技術力と〝人間力〞をいかに高め追求するか否かが明暗を分ける。

単にマニュアルに頼むのではなく自分の体験として

汗をかき、涙し、足を吊らせ、腹も立ち、苦しみもがき……。

「自分の体験から虎の巻は自分でつくれ そうすれば自然と

不振の原因を他のせいにしない組織体質ができ上がっていく」と喝破する髙松氏。

そして愚直にまっすぐに社内に呼びかけ続ける。

そんな背中からは一日一日を勝負していく組織力の強さと信頼がハッキリと見えてくる。

「財界」2014.1.7号

絶対に〝諦めない〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

何でもありの時代になった。言いかえれば〝緊張感〞のある時代である。

外資系の投資家集団が経営権をつかもうという動きがますます活発になってきた。

これらの動きをやりやすくしているのがディスクロージャー、つまり財務諸表の公開・透明度のアップである。

企業間競争の土俵は世界へと広がり企業価値が外部から見ても

判断しやすくなることで日本企業も狙われやすくなった。

企業も人も内部からも外部からに対してもまさに〝生き残り〞の時代のなか、

「常に自問と諦めない精神」をモットーにしているのがシステムセンターである。

守りと攻めを巧みに織り込んだ企業の成長戦略を強烈に描き、リーダーシップをみせる同社のトップは語る。

「企業も人もどんなピンチの時でも必ず糸口が見つかるもの。それには絶対に諦めないこと。

サッカーもそうで点を取られ負けているチームでも最後の最後まで諦めなければ逆転できる。

その逆に油断や諦めの気が入れば勝てる試合も逆転され負けてしまう」

成長戦略の具体的なイメージと、このやり方でいいのか?

と常に自問し改善していく素直な心が勝ち残りの必須条件であると気を込める。

『絶対に諦めない』 何事をも動かす底力である。

「財界」2013.12.3号

「道は近きにあり」自助努力で根を生やす

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

いま、グローバリゼーションの中で『資本の論理』に立った動きがあちこちで出始めている。

「日本経済にはパラダイムシフトが大きく押し寄せようとしているが、

時代の流れに一喜一憂せず翻弄されず、自助努力の効く会社にならないといけない」(髙松氏)

外柔内剛であり根のしっかりと強く太く生えている会社を目指して28年、

システムセンターは高い技術力スキルアップに注力してきた。

また同社の髙松氏は「みち」という言葉を好みよく使う。

道の意味するところは、道すじ、道程、理(ことわり)、世間のならい、など……。

道とは目標に至る過程であり、どんな過程を選択するかは、

ひとえに経営トップの判断にゆだねられる。

「過程を大事にして、過程を楽しむ。そうすれば仕事も楽しくなる。

そうやって一歩、一歩進んでいけば、かならず結果も伴ってくる」(髙松氏)

「道は近きにあり」――学問の道は自分の身に基づくものであるから手近なところにあり

遠い外に求める必要はない、とは孟子の言葉。

「みち」という深い意味を根底におき「高い技術」と「志」のマッチングが

システムセンターの神髄でもある。

「道無き道」をゆく同社はオールドベンチャーの雄としても

また新たなみちを切り開いていこうとしている。

「財界」2013.11.19号

すぐやる、必ずやる、出来るまでやる
人生は決断と覚悟の連続

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

日本経済にほんの少しだが一部明るい兆しが出てきた。

しかし、大企業と中小企業の格差は広がり、企業間の優劣が覆い隠せないほど

歴然と表れる時代となった。

新しい時代を迎え各個人がしっかりと身を守り鍛え

「一人ひとりは何ができるのか」というテーマに対峙している。

企業経営を通して自分は社会に何ができるか。

常に自問を続けるシステムセンターの髙松氏は、「決断と覚悟」の連続の中で生きてきた。

今日本に〝勝負〞の兆しが出てきたからこそ「決断と覚悟」が必要だと語る。

理想を求めて身を張って生きる。

常に緊張感を持ち続ける人生である。

同氏は経営について大学や専門学校に入り師について学んだというのではない。

学友や仲間と意見や考えを出し合って相互啓発をしてきたというのでもない。

すべて独学だ。

「わたしには完成形はないのです。だから自分で考え続けなければならないところで生きてきた。

信条は〝すぐやる、必ずやる、出来るまでやる〞です」(髙松氏)

同氏の生き様には今がある。ムーブメントにはスタイルがある。

けっして〝ぬるい〞生き方からは発生しない圧倒的なエネルギーは、

内からのフィロソフィーの噴出である。

言いかえれば自己をビジネスモデルとして完璧に成立させたのである。

「財界」2013.11.5号

「人間味」と「技術力」の結合が生む信頼

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

2013年は世界的にもお金や技術、力というこれまでの価値観を転換し

人間の叡智を回復することが決め手となっていくであろう。

この点では経済の豊かさだけでは本来の幸せにはならないことを

深く体験した日本だからこそ開ける道がある。

現実を生み出す基にある「心や志」の働きの重要さを再確認することが本当の出発点だろう。

現代社会のキーワードの一つとして〝自己責任〞という言葉が強調される。

企業も個人も自らの力で我が身を高め、発展させる時代を迎えたということである。

「そういう時代に人を引きつけるのは、

琴線に触れホロッとさせる人情の厚さそしてその〝生き様〞にあるだろう。

何よりも誰に対しても自分が正しいと思った時は絶対に〝バック〞しない」。

これはシステムセンター、髙松氏の確乎不抜な生き様である。

さらにつけ加えれば「人間味」と「技術力」をさらに成長させ各コンピュータ技術と設計技術が、

有機的に結合される複合技術(マルチエンジニアリング)開発を確立させる

周到な経営戦略に基づく進展が根底にあることが分かる。

「人間味と技術力」の融合の追求が顧客に「信頼」され続ける秘密のようにも見える。

「財界」2013.10.22号

ほう れん そう (報連相)の
力は言魂のキャッチボール

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

〝 良きリーダーと良きオーガナイザーのマッチング 〞それを可能にした

基本は実はシンプルだが最も大切な〝 ほう れん そう の徹底 〞にあった

心できる幹部や社員は、ほうれん そう がうまいし、その大切さをよく理解している。

言動が的を射ており話すタイミングと内容もコンパクトに凝縮されている。

もうひとつほうれんそうで重要なのはお互い同士が力を、

気持ちを、悩みを、仕事のカベを分かち合い

そして現在進行形の情報共有という安心感と自分の方向軸の確認ができる。

それは人の組織の浄化へと連なり組織の〝スピード〞をも生むものです」(髙松氏)

このような姿勢は同社の社員に共通しており、

一人ひとりの人間に対する畏敬の想いがベースにあるように感じられる。

いつの間にか社会には「利害」に傾斜した「ギブ・アンド・テイク」の風潮が広がりつつあるが、

バーチャルでなく生身の人と人の会話から生まれる

〝エネルギー〞や〝癒し〞といった力を貴重なものと捉え、

それを経営推進の基調とするのがシステムセンターである。

いいかえれば「言魂のキャッチボール」や「人情」が同社を社会にとって

必要かつ必然の存在としていくような共同体の風土をつくっているのである。

「財界」2013.10.8号

楔だから一番大事なところへ打つ
楔だから見えないように打つ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

鳥の眼、虫の眼、魚の眼

経営にはさまざまな問題や危機が大なり小なりおこりえるもの。

熟慮断行を旨としている髙松氏のリスクヘッジは、目を見張るものがある。

十分に時間をかけた上で思い切って実行するその行動力には

〝スピード”と〝異大な発想”それに強い信念が伴う。

その言行動、スピードには同社幹部陣営も時には

煙に巻かれ予断を許さない。

常に社内、社外、同業他社、モノのトレンドには敏感でその洞察力を強力な武器とする。

「鳥の眼では俯瞰から大きく急所をとらえ、虫の眼で人の心の機微までをも逃がさず、

魚の眼で潮の流れすなわち中期ビジョンを察知する。

そのバランスが自然とリスクヘッジにもつながる」(髙松氏)

海外展開を含め地球規模にもおよびその厳しいアンテナは張りめぐらされている。

見えないようではあるが一番大事なところへ楔が打ち込まれる瞬間――。

それが28年間守りと攻めをくり返したシステムセンターの基盤を作っている。

「財界」2013.9.24号

「怒れない上司ではダメ。真剣だから怒れるし涙も出る」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

会社の利益よりまず自己利益追求型の人間がとても増えたように感じる今日。

〝だけど、けれど〞でなんにもしない言い訳人間。

損か得かがまず第一に頭に浮かぶ損得タイプ。

それらが新入社員に限らずベテラン上司の中にも多くいる組織はつらい。

さらに怒らない上司が増えている傾向にあるようにも感じる。

人と人の真の心のつながりとは?と自問が続く。

そんな中「人のシステム」との評判をとり28年を積み重ねてきた会社がシステムセンターである。

「一日一日を大切に一つひとつの仕事、

一人ひとりの人のつながりを真剣にと土台を築いてきた」(髙松氏)

同氏は潜在しながらも未発掘の個性の力を引き出し組織化し、

会社の統率と力を強くする役目を大いに果たす。

また修身斉家を基礎とし同じ釜の飯を喰う時空をなるべく多く作り、

人と人の間にある、みえない隔たりをぶち壊していく名人でもある。

一見非効率とも見える〝人の絆〞を足掛かりに成長してきた同社は、

28年の歩みが証明する本当の意味での根の生えた組織といえるようだ。

「財界」2013.9.10号

人の〝痛み〞が分かる『人蕩し』の名人

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「人蕩し」というと人を思いのままに利用し、

人を虜にしてしまうがごとく誤解されやすいが、さにあらず。

たくさんの人々を味方にし信頼され、それを持って自分の思い描く

事業の夢や目標を確実に達成する。

また「人」に自信やエネルギーを与え

やる気を引き出す〝力〞をも秘めていなければならない。

「一人ひとりが人間として持つ可能性は想像以上に大きくて深い。

それに対して畏敬の心を持って相手を信じ続けることも、

これを開花させる大きな鍵です」(髙松氏)

歴史をふり返ると豊臣秀吉、本田宗一郎、田中角栄などまさに「人蕩し」の天才といえよう。

言動に強い説得力があり人心収攬に長けている、というだけでなく懐がとてつもなく深い。

いい組織には必ず個性の強い人材を受け入れて生かすという懐の深さが必要であるが、

髙松氏にはその深さがあるのだ。

特記すべきはそうした個性の輝きをどのような共通の目的に向かって〝協働〞に誘うかである。

要になるのは単なる私利を超えた志である。

しかし、志やビジョンは抽象的な夢物語や力のみの中では生まれない。

「痛み」を自分事とする感性とこれに応えようとする意志がその源である。

誰よりも「痛み」の分かる男であり「人蕩し」の名人だからこそ、

このリーダーの生き方がそのまま同社の結束に結実している。