投稿者「c15tdrd4」のアーカイブ

「財界」2013.11.5号

「人間味」と「技術力」の結合が生む信頼

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

2013年は世界的にもお金や技術、力というこれまでの価値観を転換し

人間の叡智を回復することが決め手となっていくであろう。

この点では経済の豊かさだけでは本来の幸せにはならないことを

深く体験した日本だからこそ開ける道がある。

現実を生み出す基にある「心や志」の働きの重要さを再確認することが本当の出発点だろう。

現代社会のキーワードの一つとして〝自己責任〞という言葉が強調される。

企業も個人も自らの力で我が身を高め、発展させる時代を迎えたということである。

「そういう時代に人を引きつけるのは、

琴線に触れホロッとさせる人情の厚さそしてその〝生き様〞にあるだろう。

何よりも誰に対しても自分が正しいと思った時は絶対に〝バック〞しない」。

これはシステムセンター、髙松氏の確乎不抜な生き様である。

さらにつけ加えれば「人間味」と「技術力」をさらに成長させ各コンピュータ技術と設計技術が、

有機的に結合される複合技術(マルチエンジニアリング)開発を確立させる

周到な経営戦略に基づく進展が根底にあることが分かる。

「人間味と技術力」の融合の追求が顧客に「信頼」され続ける秘密のようにも見える。

「財界」2013.10.22号

ほう れん そう (報連相)の
力は言魂のキャッチボール

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

〝 良きリーダーと良きオーガナイザーのマッチング 〞それを可能にした

基本は実はシンプルだが最も大切な〝 ほう れん そう の徹底 〞にあった

心できる幹部や社員は、ほうれん そう がうまいし、その大切さをよく理解している。

言動が的を射ており話すタイミングと内容もコンパクトに凝縮されている。

もうひとつほうれんそうで重要なのはお互い同士が力を、

気持ちを、悩みを、仕事のカベを分かち合い

そして現在進行形の情報共有という安心感と自分の方向軸の確認ができる。

それは人の組織の浄化へと連なり組織の〝スピード〞をも生むものです」(髙松氏)

このような姿勢は同社の社員に共通しており、

一人ひとりの人間に対する畏敬の想いがベースにあるように感じられる。

いつの間にか社会には「利害」に傾斜した「ギブ・アンド・テイク」の風潮が広がりつつあるが、

バーチャルでなく生身の人と人の会話から生まれる

〝エネルギー〞や〝癒し〞といった力を貴重なものと捉え、

それを経営推進の基調とするのがシステムセンターである。

いいかえれば「言魂のキャッチボール」や「人情」が同社を社会にとって

必要かつ必然の存在としていくような共同体の風土をつくっているのである。

「財界」2013.10.8号

楔だから一番大事なところへ打つ
楔だから見えないように打つ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

鳥の眼、虫の眼、魚の眼

経営にはさまざまな問題や危機が大なり小なりおこりえるもの。

熟慮断行を旨としている髙松氏のリスクヘッジは、目を見張るものがある。

十分に時間をかけた上で思い切って実行するその行動力には

〝スピード”と〝異大な発想”それに強い信念が伴う。

その言行動、スピードには同社幹部陣営も時には

煙に巻かれ予断を許さない。

常に社内、社外、同業他社、モノのトレンドには敏感でその洞察力を強力な武器とする。

「鳥の眼では俯瞰から大きく急所をとらえ、虫の眼で人の心の機微までをも逃がさず、

魚の眼で潮の流れすなわち中期ビジョンを察知する。

そのバランスが自然とリスクヘッジにもつながる」(髙松氏)

海外展開を含め地球規模にもおよびその厳しいアンテナは張りめぐらされている。

見えないようではあるが一番大事なところへ楔が打ち込まれる瞬間――。

それが28年間守りと攻めをくり返したシステムセンターの基盤を作っている。

「財界」2013.9.24号

「怒れない上司ではダメ。真剣だから怒れるし涙も出る」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

会社の利益よりまず自己利益追求型の人間がとても増えたように感じる今日。

〝だけど、けれど〞でなんにもしない言い訳人間。

損か得かがまず第一に頭に浮かぶ損得タイプ。

それらが新入社員に限らずベテラン上司の中にも多くいる組織はつらい。

さらに怒らない上司が増えている傾向にあるようにも感じる。

人と人の真の心のつながりとは?と自問が続く。

そんな中「人のシステム」との評判をとり28年を積み重ねてきた会社がシステムセンターである。

「一日一日を大切に一つひとつの仕事、

一人ひとりの人のつながりを真剣にと土台を築いてきた」(髙松氏)

同氏は潜在しながらも未発掘の個性の力を引き出し組織化し、

会社の統率と力を強くする役目を大いに果たす。

また修身斉家を基礎とし同じ釜の飯を喰う時空をなるべく多く作り、

人と人の間にある、みえない隔たりをぶち壊していく名人でもある。

一見非効率とも見える〝人の絆〞を足掛かりに成長してきた同社は、

28年の歩みが証明する本当の意味での根の生えた組織といえるようだ。

「財界」2013.9.10号

人の〝痛み〞が分かる『人蕩し』の名人

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「人蕩し」というと人を思いのままに利用し、

人を虜にしてしまうがごとく誤解されやすいが、さにあらず。

たくさんの人々を味方にし信頼され、それを持って自分の思い描く

事業の夢や目標を確実に達成する。

また「人」に自信やエネルギーを与え

やる気を引き出す〝力〞をも秘めていなければならない。

「一人ひとりが人間として持つ可能性は想像以上に大きくて深い。

それに対して畏敬の心を持って相手を信じ続けることも、

これを開花させる大きな鍵です」(髙松氏)

歴史をふり返ると豊臣秀吉、本田宗一郎、田中角栄などまさに「人蕩し」の天才といえよう。

言動に強い説得力があり人心収攬に長けている、というだけでなく懐がとてつもなく深い。

いい組織には必ず個性の強い人材を受け入れて生かすという懐の深さが必要であるが、

髙松氏にはその深さがあるのだ。

特記すべきはそうした個性の輝きをどのような共通の目的に向かって〝協働〞に誘うかである。

要になるのは単なる私利を超えた志である。

しかし、志やビジョンは抽象的な夢物語や力のみの中では生まれない。

「痛み」を自分事とする感性とこれに応えようとする意志がその源である。

誰よりも「痛み」の分かる男であり「人蕩し」の名人だからこそ、

このリーダーの生き方がそのまま同社の結束に結実している。

「財界」2013.8.27号

― 人間軸経営―

経営にとっての人ではなく 人にとっての経営

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「我が社でなければできないこと、我が社だからできること」をとことん追求し

「夢をかなえる楽しさ」「楽しさを見出せる会社」に愚直とも見える正攻法で、

一歩ずつ前進するのがシステムセンターだ。

同社の特徴はただ優れた技能を持つ集団というのではなく、

毎日を豊かにする存在として「夢」を原動力にして、

文字通り一歩ずつゆっくりと成長し前進していく姿勢を持つこと。

夢を少しずつ現実のものにしていき、どこにも負けない

〝結束力〞と〝厳しさ〞と〝楽しさ〞を持ち合わせた組織である。

もう一つ同社の髙松氏が力説するのは、「人をすでに出来上がった

〝機能〞として評価してそれを使いこなす感覚でなく、

それぞれの中に潜在的にある力が引き出せるように関わる、

という姿勢への転換にある」という。

肝心の〝人〞創りを徹底しないで、

目先の利益に振り回されるような経営ではすぐにメッキがはがれるということだ。

私利私欲を超えた〝志〞と相手を〝信じ続けること〞の大切さが人を開花させ、

盤石な組織を創り上げる土台となっているのだ。

「財界」2013.8.6号

三つの〝人の信頼〞が生む

〝顧客から声のかかる〞会社

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「攻めの経営」「持たざる経営」「心の経営」と表現されるシステムセンターは1986年、

当時はまだ〝ユビキタス〞や〝IT長者〞という言葉もない時代に創立。

8名での名古屋の小さな古いマンション一室からのスタートだった。

人心を掌握し人をまとめる力には自信があるものの、SE派遣業の新会社には

大きく三つの〝人の信頼〞を強固なものにしていかねばならなかった。

ひとつは言うまでもなく我が城であるシステムセンター8名の結束。

ふたつめは高いスキルとすぐれたSE技術者、そして三つ目は顧客であった。

「〝仕事人間〞を自称し優秀なSEの人材集めと顧客との人間関係、

信頼関係を創るべく走り回った。何回も邪心を払い除け答えを見つけるまで走り続けた。

答えが見つかるのが先か道半ばに倒れるのが先か――」(髙松氏)

文字通り自殺行為に近い労働時間、夜は夜で接待と……

8名の社員の結束も盤石になり暗闇を打ち消し、もう迷いはなかった。

答えの方が先にやってきた。

名も実績もない会社の一人ひとりの捨て身の営業と情報収集が、

顧客の琴線にとどき仕事の発注が決まりだした。

苦難の末に光明を見出し〝契約が持続〞する仕事が増えるとともに、

〝顧客から声がかかる〞会社へと次のステップを定めることとなる。

まさに〝信頼の経営〞と言われる由縁である。

「財界」2013.7.23号

「いざ」という時にその人の真の姿が見える

〝逃げない、こびない、ごまかさない〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

一日一生、日々重大な決断に直面しながら、一刀両断の覚悟をもって行動、

磐石な組織を実現したのがシステムセンターである。

髙松氏は、企業理念として、企業たるもの利益の追求は当然ながら、

組織とは自己の能力を高め合う場でなくてはならない、

一人ひとりが高い目標を掲げ、楽しく幸せに向上していかなければならないとしている。

仕事の技術やスキルの向上もそうだが心構えや心の持ちようも、大いに大切と考えている。

目先の利益のみを追うのではない。

「鼎の軽重を問われて初めてその人の価値が分かるものである」(髙松氏)とも言う。

通常では分からないが〝いざ〞という時にその人の真の姿が見えるという事。

その時のために会社も自己も鍛えねばならない。

さらに〝逃げない、こびない、ごまかさない〞̶̶そういう人の集まった組織へと築き上げている。

同氏の洞察力はすごみさえ感じられる。

また、人の話をよく聞き理解しようと努力する。

時おりユーモアの中にも刺激ある言葉で相手を納得させる力もみせる。

その力が同社を強くし若手起業家から兄事される由縁である。

「財界」2013.7.9号

― 頭でなく心で感じろ

その人のために今何ができるか常に自問

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

毎日がストレスと時間と体力との戦い。

優先順位をつけ合理的に算段する現代社会。

人と会い費やす時間も自ずと制限されてしまう。

いかに多忙でもこの人とは会いたい、

時間をなんとか作って話したいと思える経営者がいる。

こちらの心を見透かされながらも心洗われる気持ちにする男が、

システムセンターの髙松氏である。

同氏は苦労人である。

夢を大きく持ち続けている。

明るくめげない。時間に厳しい。

スパッとした気風と決断力をかねそなえている。

「頭でなく“心で〞」とよく言う。

その“心で”とは、近頃の基準でいえばむずかしい。

しかし、味読すれば汲めども尽きない泉のような深い含蓄がある。

「人が観ていなくても、また義務や理屈でもなく“心で”感じ

その人のために今何ができるのか常に自問した」(髙松氏)

計算で当意即妙を見せつけるのでなく、文字通り真裸になり、

相手のためにもてなしの精神で体当たりする。

何か人と違ったマネのできない破天荒ぶりが人を魅了し開襟させるのだ。

頭だけで考えるならできない言動も、心だからこそ生まれるのか……。

言葉では説明しがたい“もてなしの精神”、

マニュアルやテキストに頼るのではなく、

野性味ある直感の鋭さも武器とする同社のDNAは、

社員一人ひとりにも伝わっていくのである。

「財界」2013.6.25号

― 笑われるな 笑わせろ―

〝渾身〟という言葉の意味を知った

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

世界の産業界は、若返りと国際化がさらに進んでいる。

社会が成熟すればするほど、変化の幅が激しければ激しいほど、

基軸がガンと定まった組織、芯のぶれないトップの理念が企業の生き残りの決め手となる。

システムセンター髙松氏のその芯は、

鳳啓助氏の内弟子になった時から形成される。

時に21歳、8年間いた厳しい漫才界では

「人に笑われるような人間にだけはなるな、人を笑わせる男になれ」

「何ごとにも〝渾身でうちこめ」と教えられた。

それがどんなことでも渾身を込めれば、

人の心を打ち動かすものになると実感したのだ。

まさにそういう姿は美しいとさえ感じるものである。

挙措進退にまで気配りの日々である芸能界において、身と心にしみついた

〝渾身の意味。

渾身とは、からだ全体、全身、満身をもって事に当たるということ。

そこに雑念はなく、保身もない。

ひたすらにぶつかっていく。

傍から見れば、こんなおそろしい奴はいない。

こうして、仕事においても人のつき合いにしてもビジネスにおいても、

その芯がぶれない基礎が創られた。

社員の仕事への取り組み姿勢や気構えにも、

とても厳しく教育に注力する。

その結果、磐石な組織、変化に即対応できる芯のしっかりした組織ができ上がった。

同氏はさらっと言う「私は冗談一つを発するにしても命かけてますからね」と。