「財界」2011.10.04号

自己革新を社員全員の共通使命に

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターは、本社を名古屋市中区栄のど真ん中に配する。

髙松氏は同社を設立して二十五年間、アグレッシブな毎日を積み重ねてきた。

立ち上げ当時、独壇場で〝技あり一本〞という様な

経営のきびしい時代をも乗りこえてきた。

そんな同氏は社の内外を問わず、人と接する時はいつも「自然体」で耳を傾ける。

「まず人の話をよく聞くこと。人の話を聞かない人は信頼できません。

自然体になれば、相手も見えてきます。社員教育も根本は〝素直な心〝です」(髙松氏)

「人」を大切にし、「礼」に報いる「心」を経営の根本として徹底的に貫いてきた。

結果、社員の定着率の高い、「フラットで、オープン」な組織が創られた。

社員一人ひとりがやる気と素直さを持って

自らの目標のハードルを高く掲げ仕事に注力できる環境を築きあげたのだ。

「社員全員が〈自己革新を共通使命とする〉ことから、

わが社ならではの人づくりが始まる。

〈謙虚で力強く〉という共通使命の積極的な推進が重要である」(髙松氏)

自己革新による人材育成と、エキスパートとの相乗効果が、組織を結束させた。

その根底に流れるトップの経営理念と自然体経営がビジネス界で勝ってきた原点である。