「財界」2012.06.05号

行動力と穏やかな真心
「世界へ」と気を吐くコンピュータ経営資源供給企業

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

創業者が幸運に恵まれることもある。

だが、それは人生で経験した諸々の事象を鋭く洞察する能力と努力を前提としている。

そのような資質を備えた人物は、時代をも味方につけるのである……。

コンピュータ関連のソフトウェア開発、技術者派遣を手掛けるシステムセンターは、

昭和61年、名古屋で創業し、東京、大阪、さらに上海へと展開、世界を視野に入れ前進している。

同社の特徴はフラットな組織力と”技術者のレベルの高さ”

そして”信頼”の二文字が重く深く存在するという事である。

これらの特徴を生かし陣頭指揮を執る髙松修身氏が、

企業経営という表舞台に登場したのは33歳の時だった。

当時から、同社長をよく知る経営者は、次のように評した。

「髙松氏の何気ない振る舞いには、人を引きつける魅力と存在感がある。

その上、極めて細やかな性格であるということだ。

それは、人間性の根底の深さ、哲学的なものからきているのだろう。

さらに氏の超人的な行動力を加えて、会社を発展させてきたのだ」

この評を受けて髙松氏は「僕は、ただ自分の感性で”この人は” と思えば、とことん”信頼”してきた。

お互い信頼できたら、人は自ら動いてくれる。

誰のまねでもない経営スタイル。

企業が成長するためのエンジンは、数字だけではない。

組織の方向性を明示すると同時に、相手を信用し、信頼することが大切。

それが人とのつながりを強め、組織を動かす活力源ともなる」と

”人間力”に心血を注いだ起業家ぶりを披露する。

その理念こそ、”コンピュータ経営資源供給企業” として躍進する大きな牽引力である。