「財界」2014.5.13号

行きつくところは〝人〞、
最後は〝人のモラル〞が最重要

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

人間がよく働く理由の一つは、他の動物と違って休みたいという衝動を抑えることができるからだ。

昼寝をしたくなったときにコーヒーを飲み、暖房の部屋で暑くてぼうっとしそうなときに廊下に出る。

多くの人間は生きるために必要な量よりはるかに多くの財を生産したいという

強い欲求につき動かされて、しゃにむに働く。

しかし、それだけでは人と人の真の心のつながりはどうなってしまうのか?

その問いの答えを28年間求め続けてきた会社がシステムセンターである。

『一日一日を大切に一つひとつの仕事、一人ひとりの人のつながりを真剣に』という哲学を基に、

会社の土台を築いてきたシステムセンターの髙松氏は業界第一世代の社長だ。

同氏は潜在的な個性の力を引き出しそれを組織力と統率力に昇華する達人である。

また何事にもオープンな人間関係を基礎とし、

同じ釜の飯を喰う機会と時間をできるだけ多く作り人と人の隔たり、

見えない隔たりをぶち壊していく名人でもある。

一見、非効率ともいえる〝人の絆〞に着目する同社は28年の歩みが証明するように、

本当の意味で大地に根を下ろした組織といえる。