「財界」2009.08.25号

業績成長の肯綮はハイレベルな技術力とそれを活かす豊かな〝人間力〞にあり

システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami

なぜコンピュータのソフトウエア開発とSE技術者派遣を手掛けるIT企業のシステムセンターに、熱い関心が寄せられるのか

システムセンターは、昭和六十一年、名古屋で創業し、東京、大阪、さらに上海へと展開した。同社の特徴はフラットな組織力と、定着率の高い社員たち、そして温かく夢のある人間力にある。

「人」が財産であるこの業界では、技術者の人材育成がもっとも重要なテーマであることは言うまでもないが、それに加え、このシステムセンターの強みは圧倒的な〝技術者のレベルの高さ〞、それを活かすフラットな組織、そして忘れてはならないのが〝豊かな人間力〞である。

若さと高い可能性を持つ技術スタッフの技能を高める研修研鑽のシステムだけでなく、幹部の人材強化も着々と進んでいる。人生の苦労を知り尽くし人情の機微をかみわけた五十代の働きざかりの男にも夢を見させる〝場〞の提供に尽力する。それがすべてのスタッフの能力開発、モチべーションの向上につながる、というのがその理由である。

陣頭指揮でその能力を引き出すのは、高い論理的整合性を持ち、その論理を超えた感性や人間的な優しさをうかがわせて〝人〞の魅力を醸し出す創業社長の髙松修身氏である。ハイレベルの技術者や同社の社員がトップに捧げる高い信頼は、経営者としての冷徹なまでの優秀性と、すべてのスタッフに向けられる人としての温かさからくると、強く実感させられる。