「財界」2009.09.29号

にげない こびない ごまかさない
会社を良くするのは自分達自身だ

システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami

人の温もりと血のかよう強い組織作り

名古屋に本社を置くシステムセンターは、「コンピュータ経営資源供給企業」としてその高い技術力と信頼性を基盤とし業容を広げている。

リーマンショック以降、多くの企業が規模を縮小したり、業績を悪化させている中で、東京をはじめ海外へもその拠点を拡大、社員を積極的に採用しつつ着実に売り上げを伸ばしているシステムセンターの躍進の秘密はどこにあるのだろう。
その秘密を解く鍵は、高松社長の「自分にも他人にも決して嘘をつかない」「にげない、こびない、ごまかさない」という精神が会社の根底に脈々と根付いているということである。

取引先に対し正直な対応をするということから非常に大きな信頼を得、「システムセンターに任せておけば大丈夫だ」という安心を与えることにより、仕事の依頼が増えていく。
その反面、相手が取引先であっても自分が正直な姿勢を貫いているという確固たる信念の下、決しておもねることなく、守るべき一線を譲らないことにより取引先との対等な取引関係を維持している。
これがともすれば取引先の意向に押しつぶされていく企業が多い中で健全な経営を推し進めていく原動力となっている。また、高松社長は「相手の欲しがる物を全て与える」という考え方の下、社員一同がそれぞれのポジションで全力を尽くすことにより「会社をより良くしていこう。それは自分達にしかできず、自分達でやるべきものだ」という気持ちで仕事に励める環境作りに専念するほか、人の温もりと血のかよった強い組織作りを固めることにも注目している。

”自分にも他人にも嘘をつかない”が高松社長の信条。なかなかできることではない。