「財界」2017.4. 18号

4月 18th, 2017

〝押忍〞の精神の自然体経営

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

成熟企業といえども従来通りに構えていたら突然、

奔流にのみ込まれる時代がまさに現代である。

オンラインメディア、ソーシャルメディアが次々と台頭するそんな中

〝泰たい然ぜん自じ 若じゃく〞と自然体の経営をおし進めるのが、

本社を名古屋市中区栄のど真ん中に構えるシステムセンターである。

髙松氏は同社を設立して三十一年間、アグレッシブな毎日を積み重ねてきた。

社長室に飾られた多くの写真から人脈の深さと広さ、

人を大切にする同氏の人柄が感じられる。

また同氏はいつも自然体である。

どんな時もどんな人とでも変わらず一人ひとりに耳を傾け素直な自然体で接する。

そんな同氏に接して人も自然と素直になっていくのである。

愚直なまでに〝人〞を大切にし〝人〞を基底に置く

『自然体経営は〝押忍〞(押し忍ぶ)の精神』の発現でもある。

170418

「財界」2017.4. 4号

4月 4th, 2017

徹底した〝人間力〞と〝技術力〞があるのみ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

バーチャル世代、まさに無機質社会のまっただ中。

だからこそ〝人〞にかえり〝人〞の教育と〝技術〞の向上にさらに注力しなければならない。

コンピュータのソフトウエア開発とSE技術者派遣を手掛けるシステムセンターは、

1986年、名古屋で創業し東京本部であるニューオータニビジネスコートの一角から

関東以北をにらみつつ、大阪、さらに上海へと展開した。

「〝人〞が財産であるこの業界では、技術者の人材育成が

もっとも重要なテーマであることは言うまでもない」(髙松氏)

システムセンターの強みは〝人間力〞と〝技術者のレベルの高さ〞にあり、

これがコーポレートカラーでもある。

同社の社員の対応のよさ、マナーのよさは広く知られており、

スピードと効率を心得て間然とするところがない。

スタッフのはきはきとした態度やあいさつの徹底など

深くすぐれた教育がなされていることには定評がある。

その力を引き出すのは、論理を越えたトップの生き方にある。

170404

「財界」2017.3. 21号

3月 21st, 2017

〝誠実さ〞その集積は、会社を動かす原動力

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターの最前線で常に陣頭指揮を執り、

同社を発展させてきた髙松氏は「人」を大切にし、

「礼」に報いる「心」の経営を徹底的に貫いてきた。

「人間の基本軸は〝誠実〞さにあると考えます。

素直であること。謙虚であること。真面目であること。

すべて〝誠実〞さに通じると思います。

どんな場合でも常に〝誠実〞さをもち対応すれば

『縁がむすばれる好機』へと進展します。必ず一つの機会として活きてくるのです」(髙松氏)

その一つ一つの〝誠実〞さが社員一人ひとりに浸透し、

その集積が大きな力、大河となって会社を動かす原動力となる。

自己革新による人材育成と、エキスパートとの相乗効果が組織を結束させる。

誠実さを尊ぶトップの経営理念こそ、同社躍進の大きなバネとなっている。

160621

「財界」2017.3. 7号

3月 7th, 2017

〝人に任せる〞それは〝強い信頼〞の証し

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

日々心身ともに消耗し疲れきってしまうほど、

1年365日が合戦だという経営トップがほとんどだ。

しかし、それでは身も心ももたない。

自社の浮沈にかかわる経営戦略を練る余裕もないだろう。

だからこそ、トップの分身を創り〝任せる経営〞〝任せる分野〞を

うまく進展できれば、こんな力強いことはない。

会社を大きく前進させられるかどうかは、トップが組織に〝信頼〞できるキーマンを創り

〝任せる〞ことができるかどうかにかかっている。

「自分より一つすぐれたものをもつ人にその分野をすべて任せる。

任せなければ企業は発展できない。

各部門に少なくとも一人、信頼できる〝人〞が陣営を強く固めているのが望ましい。

真に〝信頼〞し〝任せられる〞人がいれば組織は磐石です」(髙松氏)

人の器の大きさ、深さを感じさせる同氏は自然体で日々を送る。

今日も信頼できる仲間と共に〝嘘をつかず〞〝一歩一歩ていねいに〞を

モットーに真剣に一日一日を生きている。

0607

「財界」2017.2. 21号

2月 21st, 2017

「人情の機微」を知る上昇志向集団へと

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターの髙松氏は人の話に熱心に耳を傾ける。

その姿は謙虚で、時には刺激的なユーモアをまじえながら応答し、

時間のたつのを忘れさせる。

幼少の頃から厳格な父に、「男は後ろに引くな」と叩き込まれた。

高校を卒業後、鳳啓助氏の内弟子に。

NHKの漫才コンクール新人賞を受賞。

きびしい師弟関係の世界に身をおき、日々多くの人と出逢いいろいろな経験をしていく中で、

その場の一時的なお笑いだけでなく、日常的に人を笑わせる(幸せにさせる)ような

もっと深い人間の根本的なものに触れていくようになる。

8年間いた漫才界から身をひき、その後もたくさんの「人情の機微」に触れ、

1986年3月、名古屋でマンションの一室を借りて8人でシステムセンターを設立。

先頭をきって突っ走る髙松氏の背中に、人は何かを感じながらその背中を追っかける。

同氏が放つ不思議な魅力に一人、また一人と引き寄せられいつしか盤石な上昇志向集団が生まれた。

どんな分野であれ「人情の機微」を知る同氏だからこそ自分自身のみならず、

周りの魅力をも引き出せるのだろう。

170221

「財界」2017.2. 7号

2月 7th, 2017

人と人との〝対話〞〝つながり〞こそ財産

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

すさまじいスピードを生き抜くことが要求される現在は、

〝合理性とリスク〞〝拡張と消滅〞が背中あわせの時代でもある。

まさに戦国時代と言い切るのがシステムセンターの髙松氏である。

日々の合戦を優位にすすめるためには、

「人材の層の厚さに加え、ポイントを絞ったきめの細かい指令を適時、

適所に瞬時にゆきとどかせることです」と同氏。

同社は社員に自由闊達に議論をさせている。

どんなに技術やシステムがあっても「人との対話」がなければ

実りのあるものにはならないと考えているからだ。

そんな社内には社員のやる気と気迫が漲っている。

新時代が求める技術開発力を武器にプロフェッショナル集団として、

全力をあげて顧客企業をサポートすることが同社の使命である。

その状況は、まさに日々合戦である。

「新しい技術やシステムも、人と人との交流、対話があって初めて実りあるものになる。

〝人と人とのつながり〞こそ次の時代を生き抜く財産である」とは、髙松氏の至言である。

161101system

「財界」2017.1. 24号

1月 24th, 2017

人の和の力が、組織に厚みと特徴を生む

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

他社とは違った特徴を会社の強い武器にするには? 

能力があるのなら時には癖のある人材を組織の中で活かすことも、

経営トップが取るべき方策である。

古来からの木造建築に仮託してこういう金言がある。

《塔組みは木組み/木組みは、木のくせ組み/木のくせ組みは、

人組み/人組みは、人の心組み/人の心組みは、

棟とう梁りょうの工人への思いやり/工人の非を責めず、己れの不徳を思え》

「塔組み」を「会社組織」におきかえれば、

木造建築の一本一本の木材の組み合わせが

組織の一人ひとりの組み合わせと同じであるのが分かる。

「良材とくせ木を選り分けて用いるのでなく、

真っすぐな人間と癖のある人間とをうまく競わせ組み合わせていく。

それによって組織に厚みが出るのです。

言いかえれば人の〝和〞の力です」(髙松氏)

蕎麦そばを食べるときに添えるわさび。

そのわさびに砂糖を合わせると、わさびの辛みがさらに効いて美味しくなる。

髙松氏の言葉を熟慮玩味すれば〝「和」とは個では得られない他とのめぐり合いで、

より深い味わいを引き出すこと〞を示唆していることがわかる。

単に馴れあうのではなく、そこには「個と個の強烈な競い合い」が前提にあるのである。

161206

「財界」2017.1. 10号

1月 10th, 2017

〝努力〞と〝ひたむきさ〞が人を動かす

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

成熟企業といえども、のんびり構えていたら突然、

情け容赦のない奔流に〝のみ込まれる時代〞がまさに現代である。

スマホ人気で急上昇する企業も多々あるが、

それが本当に長続きするかどうかは経営者の資質と事業のまじめさにかかわること。

だからこそ企業モラルを徹底させ、愚直なまでに

〝人〞を大切にし〝人〞を基調とするのがシステムセンターである。

〝ものごとは徹底してやれ〞

「ものごとを徹底してやるということは、やることに確信がある証拠。

やることに迷いがなく、やるときは徹底してやる」(髙松氏)

事業の発想や展開方法、人の登用の仕方にもそのポリシーが反映していて、

人を大切にすることを社是として、これを徹底する点でも迷いは一切ない。

人を根底において事業を開発していこうとする姿勢と発想に、その心があらわれている。

いつの時代でも〝人〞の経営が最後には勝つと信じている同社である。

170110

「財界」2017.1. 3号

1月 3rd, 2017

逃げない こびない ごまかさない

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

名古屋に本社を置くシステムセンターは、

「コンピュータ経営資源供給企業」としてその高い技術力と

信頼性を基盤とし業容を広げている。

同社の強さの秘密はどこにあるのか。

その秘密を解く鍵は髙松氏の

『逃げない、こびない、ごまかさない』という精神にあるようだ。

しかもこの精神が会社の根底にあり、ぶれることもなく脈々と根付いているのだ。

取引先に対し正直な対応をするということから非常に大きな信頼を得、

安心感を与え仕事の依頼が増えていく。

その反面、相手が取引先であっても自分が正直な姿勢を貫いているという

確固たる信念の下、決しておもねることなく、譲ることのできない一線を守ることにより、

取引先との真剣味ある絆を維持している。

これがともすれば取引先の意向に押しつぶされていく企業が多い中で、

同社が健全な経営を押し進めていく原動力となっている。

また、髙松氏は社員一人ひとりがそれぞれのポジションで全力を尽くせる環境作り、

人の温もりと血のかよった強い組織作りにも注力している。

『逃げない こびない ごまかさない』――同社の非凡にして愚直な信条である。

170103_system_san

「財界」2016.12. 6号

12月 6th, 2016

技術の前に人があり、人の成長が
あってこそ技術力の成長がある

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

人材育成のためには「あらゆる投資をおしまない」。

これがコンピュータシステム関連アウトソーシングを手掛ける

システムセンターの人材戦略の根源だ。

顧客に信頼される人材の育成こそ企業競争力の源泉。

同社であれば優秀な技術者育成に力を注ぐことこそ成長の要諦となる。

1986年名古屋で創業し東海地区から東京、大阪、中国・上海にも進出し

今や世界をにらむ眼をもつ。

だが創業はたった8名からのスタートだった。

その陣頭指揮をとりつづけているのが髙松氏である。

「新時代はソリューションがテーマだ。今までの技術やノウハウだけでなく、

たゆまざる問題発見と解決策が提案できてこそ時代が求める技術者だ」(髙松氏)

そのためには特にIT技術を含め新時代の技術習得と技術者能力の開発が大切であり、

プロ技術者集団の育成にあらゆる投資を集中し顧客の期待に応えてこそ企業競争力は高まる。

技術の前に人があり、人の成長があってこそ技術力の成長がある。

それこそシステムセンターが成長してきた秘訣であり、守るべき理念だと言えるだろう。
161206