投稿者「c15tdrd4」のアーカイブ

「財界」2013.1.15号

「才能は有限、しかし努力は無限」
自己革新による技術者人材育成

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「努力の人」「夢は広がる」――この二つの言葉を真剣に実践する経営者、

それがシステムセンターの髙松氏だ。

本社を名古屋市中区栄のど真ん中に配し、

立ち上げ当時の経営のきびしい時代をも戦闘的に乗りこえてきた。

設立以来、効率的な経営を心がけ、売上増とコストダウンの攻めと守りを

同時に行う経営に絶妙の冴えを発揮してきた。

「才能は有限だ。しかし努力は無限だ」という言葉を拳々服膺している。

また、常に高い意識を持ち、社会や社員にできるだけ近づく。

つまり、痛みが判り、思いやりを持ち、勝ち負けよりも、あるいは損得よりも、

社会と人にとって何が良か否かを常に自問する。

「人」を大切にし、「礼」に報いる「心」の経営を徹底的に貫いてきた。

結果、社員の定着率の高い、「フラットでオープン」な組織が創られた。

社員一人ひとりがやる気と素直さを持って自らの目標のハードルを高く揚げ

仕事に注力できる環境を築きあげたのだ。

創意工夫の経営がこれからも続く。

「財界」2013.1.1号

「人創り」を基本にプラス発想の自然体経営を

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

成熟企業といえども、従来通りに構えていたら、突然、奔流に

“のみ込まれる時代”がまさに現代である。

「M&A」(合併・買収)という言葉が飛びかう日々。

そんな中、“泰然自若”と自然体の経営をおし進めるのが、

本社を名古屋市中区栄のど真ん中に構える、システムセンターである。

髙松氏は同社を設立して27年間、アグレッシブな毎日を積み重ねてきた。

社長室を見れば、そのトップの姿勢が分かるとよく言われるが、

確かに、部屋に飾られた多くの写真からは、人脈の深さと広さ、

人を大切にする同氏の人柄が感じられる。

社長室のコンセプトは“くつろぎ”と“スピード”。

お客様をリラックスさせコミュニケーションを深める空間と、

全国から瞬時に情報が入るITモニター画面が数十台いつも稼動している。

素早くトップから指示が出せる仕組みだ。

同氏はいつも自然体である。

どんな時もどんな人とでも変わらず素直な自然体で接する。

そんな同氏に接して人も自然と素直になっていくのである。

愚直なまでに“人”を大切にし、“人”を基調とする自然体経営は

“押忍”(押し忍ぶ)の精神の発現でもある。

「財界」2012.12.04号

裸一貫からスタート、大手とまっ向勝負するには
徹底した“教育
しかなかった

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

バーチャル世代、まさに無機質社会のまっただ中。

だからこそ“人”にかえり、“人”の教育と“技術”の向上に注力。

コンピュータのソフトウエア開発とSE技術者派遣を手掛けるシステムセンター。

昭和61年、名古屋で創業し、東京本部であるニューオータニビジネスコートの一角から

関東以北をにらみつつ、大阪、さらに上海へと展開した。

創業社長の髙松氏は語る。

「“人”が財産であるこの業界では、技術者の人材育成が

もっとも重要なテーマであることは言うまでもない」

システムセンターの強みは“人間力”、

そして忘れてならないのが圧倒的な“技術者のレベルの高さ”にあり、

これがコーポレートカラーでもある。

技術力はもちろんのこと、マナーなども含めての総合力で生まれる優位性。

システムセンターの社員の対応のよさ、マナーのよさは広く知られており、

スピードと効率を心得て、間然とするところがない。

スタッフの最新の知識や技術力はいうに及ばず、はきはきとした態度やあいさつの徹底、

きちんとした敬語の使い方など、すぐれた教育がなされていることには定評がある。

その力を引き出すのは、論理を越えた感性や感動をもうかがわせるトップの生き方そのものにある。

「財界」2012.11.13号

人間の価値を決める基準は“誠実さ”

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターの最前線で常に陣頭指揮を執り、同社を発展させてきた髙松氏は

「人」を大切にし、「礼」に報いる「心」の経営姿勢を徹底的に貫いてきた。

「人間の価値は、“誠実”さにあると考えます。

卑しくないこと。謙虚であること。

真面目であること。すべて“誠実”さに通じると思います。

例えば、苦情をうけたとき誠実さをもち対応すれば『縁がむすばれる好機』へと進展します。

必ず、一つの機会として活きてくるのです」(髙松氏)

その結果、社員一人ひとりがやる気と素直さを持って自らの目標、

ハードルを高く掲げ仕事に注力していける。

社員に誠実、誠意を尽くせと求めるのは、それが社員個々の自己革新に直結するからである。

さらにその自己革新が集積すれば、その力は大河となって会社を揺り動かす。

自己革新による人材育成と、エキスパートとの相乗効果が、組織を結束させる。

その根底に流れるトップの経営理念こそ、同社躍進の大きな牽引力である。

「財界」2012.10.30号

人に任せる。それは“信頼”のなせるワザ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

日々心身ともに消耗し、疲れきってしまうほど、

1年365日が合戦だという経営トップがほとんどだ。

しかし、トップの分身を創り、任せる経営〝任せる分野

うまくコントロールできれば、こんな力強いことはない。

会社を大きく前進させられるかどうかは、トップが組織に信頼できるキーマンを創り、

任せることができるかどうかにかかっている。

「自分より一つすぐれたものをもつ人にその分野をすべて任せる。

任せなければ企業は発展できない。

各部門に少なくとも一人、信頼できる

陣営を強く固めているのが望ましい。

真に信頼任せられる人がいれば組織は磐石です」

「私は私同様にその人を信用しています」(髙松氏)

人の器の大きさ、深さを感じさせる同氏は自然体で日々を送る。

今日も信頼できる仲間と共に、嘘をつかず一歩一歩ていねいにをモットーに

真剣に一日一日を生きている――そんな男の背中を社員に見せる髙松氏だ。

「財界」2012.10.16号

〝人〞との良き出逢いが〝人〞を成長させる

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターの髙松氏は人の話を熱心によく聞く。

その姿は謙虚で、時には刺激的なユーモアをまじえながら応答し、

時間のたつのを忘れさせる。

1952年、山口県岩国市でこの世に生をうける。

兄2人と姉の4人兄弟の末っ子。

父はとても厳格できびしく、「男は後ろに引くな」と、幼い心に叩きつけられた。

高校を卒業後、鳳啓助氏の内弟子に。

NHKの漫才コンクール新人賞を受賞。

きびしい師弟関係の世界に身をおき、

「自分にも他人にもけっして嘘はつかない」を信条とする。

「同じ人を喜ばすにしても、その場の一時的なお笑いだけでなく、

もっと日常的な長期的な、たとえば生活とか仕事とか、

それらをとりまく環境とか、もっと深い人間の根本的なものに触れたいと、

いろんな人々との出逢いも手伝って志がかたまった」(髙松氏)

8年間いた漫才界から身をひき、その後、多種多様な職を経験し、

1986年3月名古屋でマンションの一室を借りて、8人でシステムセンターを設立。

33歳のときだった。

先頭をきって突走る髙松氏の背中に、人は何かを感じながらその背中を追っかける。

いつしか盤石な上昇志向集団が生まれた。

さらに、人材のネットワーク化と、事業のシステム化へと進展していった。

コンピュータのソフト開発という最先端の業務でありながらも、

人材の重要性を知り、人情の機微を大切にしてきたのは、

やはり一個の人間として、それまでの経験が蓄積されているからだろう。

「財界」2012.10.02号

「約束は守る」「人に迷惑をかけない」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

国際紛争が多発し、社会経済環境が大激変する今の時代。

また、日本国内の治安悪化、IT化が進むにつれて、新たなハイテク犯罪や

顧客情報の外部流出など、心の不安がやまない時代でもある。

既存の価値体系が崩れ去り、お手本のない時代、

正解のない時代ともいわれている。

そんな現代においては、「強いリーダー」「夢の共感」という

二つのキーワードが必要のように思われる。

それを2つながら体現してみせるのが、システムセンターの陣頭指揮をとる髙松氏だ。

氏は一糸みだれぬ統率力をみせる。

髙松氏と接する人々は、まずその破天荒ぶりに驚き、その気っ風のよさに惚れ込む。

そして人柄に魅せられる。

「常に改革者の心でいます。ただし、2つだけ守るべき基本があります。

『約束は守る』『人に迷惑をかけない』 ただこの2つだけです。」(髙松氏)

同氏は基本をかたくなに守ることで人の琴線に触れ、有能な人材、

業務のエキスパートを彼の周りに集めることを実現させた。

さらに、人材のネットワークを組み、事業をシステム化させたのだ。

「財界」2012.09.18号

人と人との〝対話〞〝つながり〞こそ財産

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

すさまじいスピードを生き抜くことが要求される現在は、

〝合理性とリスク〞〝拡張と消滅〞が背中あわせの時代でもある。

まさに戦国時代と言い切るのがシステムセンターの髙松修身氏である。

日々の合戦を優位にすすめるためには、「人材の層の厚さに加え、

ポイントを絞ったきめの細かい指令を社内に瞬時にゆきとどかせることです」と同氏。

同社は社員に自由闊達に議論をさせている。

どんなに技術やシステムがあっても「人との対話」がなければ

実りのあるものにはならないと考えているからだ。

そんな社内には社員のやる気と気迫が漲っている。

新時代が求める技術開発力を武器にプロフェッショナル集団として、

全力をあげて顧客企業をサポートすることが使命である。

まさに日々合戦である。

「新しい技術やシステムも、人と人との交流、対話があって初めて実りあるものになる。

〝人と人とのつながり〞こそ次の時代を生き抜く財産である」とは、髙松氏の至言である。

「財界」2012.09.04号

知人から友人、”親友”そして”心友”へと

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

1986年に産声をあげたシステムセンターのさらなるステップアップの”時は今”。

その強さの根幹は、人と人との結束がもたらす盤石な組織力にある。

「私は初めて会う経営者とビジネスの話は絶対にしません。

人と人は出逢って”知人”になり、親しくなって”友人”になる。

つき合いを重ねるうちに、自然に感情もにじみでて、

やっと心が通い信頼が深まり”親友”となり、

共に助け合ってこそ初めて”心友”になれる。

すべてのことはこの”心友”からスタートするのです。

そこでやっと人としてだけでなく、ビジネスパートナーとしても、

協力し合う関係が生まれるのです」(髙松氏)

その強い人と人との結束力で同社は、秒進分歩の荒々しい技術革新に

さらされるメーカー分野、通信分野、コンピュータ分野の技術開発を、

プロフェッショナル技術開発集団として全力をあげてサポートし続けるのである。

いぶし銀から銀色に輝くまさに”時は今”である。

「財界」2012.08.21号

スピードと信頼が安心感へと繋がる

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターの創業は1986年。

当時はまだ、ITもITビジネスという言葉も一般的ではなかった時代である。

そんなときに市場が急成長すると見込んだところに髙松氏の先見性がうかがえる。

創立当初、赤字でも投資を続けたという「勢い」と「粘り強さ」が

不思議と共存したのも、後ろ向きになりがちな今日ではとても貴重だといえよう。

髙松氏は「人」を大切にし、「礼」に報いる「心」の経営姿勢を徹底的に貫く。

「礼を尽くす」例が電話である。

同社の各担当の人に電話をかけて繋がらなかったことはない。

例え社長が参加しての会議中だろうが、社内にいれば電話中、

来客中でない限り必ず電話口にすぐ出る。

これも同氏の「お客様に対する礼」へのこだわりではないだろうか。

「当社は社員一人ひとりがやる気と素直さ、

創意工夫を持って自ら仕事に取り組む、

という経営を実践しています」(髙松氏)

経営のために人材を集めるのではなく、「一人ひとりのやりたいことを支援する」というスタンスで、

常日頃、自らが手本となって社員に「礼」や「心」を伝える姿勢は、

若い頃お笑い芸人を目指し、その後はゲーム機販売、社長秘書兼運転手など、

波乱の半生を歩んできた同氏の哲学の反映かもしれない。