「財界」2007.01.16号

「行き着くところは”人”、最後は”人のモラル”が最重要」


システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami

人間がよく働く理由の一つは、他の動物と違ってわれわれは休みたいという衝動を抑えることができるからだ。昼寝をしたくなったときにコーヒーを飲み、暖房の部屋で暑くてぼうっとしそうなときに廊下に出る。多くの人間は生きるために必要な量よりはるかに多くの財を生産したいという強い欲求につき動かされて、しゃにむに働く。

しかし、それでは人と人の真の心のつながりはどうなってしまうのか?
その問の答を二十一年間求め続けてきた会社がシステムセンターである。一日一日を大切に、一つひとつの仕事、一人ひとりの人のつながりを真剣にという哲学を基に、会社の土台を築いてきたシステムセンターの高松社長は業界の第一世代の社長だ。

同氏は、潜在的な個性の力を引き出しそれを組織力と統率力に昇華する達人である。また何事にもオープンな人間関係を基礎とし、同じ釜の飯を喰う機会と時間をできるだけ多く作り、人と人の隔たり、みえない隔たりをぶち壊していく名人でもある。

一見、非効率とも見える”人の絆”の同社は、二十一年の歩みが証明するように本当の意味で大地に根を下ろした組織といえる。