「財界」2014.6.10号

6月 10th, 2014

〝その一瞬〞にこそ、巻き返しのチャンスあり

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

情報システム環境がメインフレームによる集中処理から、

PC―LANによる分散処理へと急速に進歩していったように、

ネットワークに関連する新技術が続々と開発され続ける今日。

〝合理性とリスク〞〝拡張と消滅〞が背中あわせの時代に、

徒手空拳でのし上がってきたのがソフトウェア開発を手掛けるシステムセンター。

その特徴として挙げられるのは業務ノウハウ別またはシステム環境別に細分化し、

経済性や利便性、信頼性、生産性などの向上を追求しながら、

ユーザーの環境に応じてフレキシブルに対応できるようにした同社独自の体制づくりがある。

ユーザーが外部に求める〝資源〞を提供し、システムの高品質化や業務効率の向上、

TCOの低減などを実現する強力な武器となったものだ。

システムセンターがシステム技術者の確保、教育を一括して請け負い、

開発、運用・保守、運営管理は業務別に各グループが請け負うシステムとなっている。

また〝社長〞が〝天職〞という髙松氏の信念は〝その一瞬にこそ、巻き返しのチャンスあり〞̶だ。

「勝っている時は油断が生まれるが、負けている時にあきらめなければ、

必ず巻き返しのチャンスが一瞬生まれる。

その一瞬をものにするかしないかが勝負を分ける。企業においても、

個人一人の生き方においても同じことがいえます」(髙松氏)

それは、波乱の半生を歩んできた髙松氏の哲学の反映かもしれない。

自己革新という共通使命の積極的な推進こそ、同社躍進の秘訣といえそうだ。

「財界」2014.5.27号

5月 27th, 2014

モノを失えば小さく失う。信頼を失えば
大きく失う。夢を失えばすべてを失う。

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

経営には、さまざまな問題や危機が大なり小なりおこりえるもの。

熟慮断行を旨としている髙松氏のリスクヘッジは目を見張るものがある。

十分に時間をかけた上で思い切って実行するその行動力には

〝スピード〞と〝異大な発想〞それに強い信念が伴う。

その言行動、スピードには同社幹部陣営でも時には煙に巻かれ油断できない。

常に社内、社外、同業他社、モノのトレンドには敏感でその洞察力を強力な武器とする。

海外展開となれば地球規模にもおよび緻密な情報収集力をもつアンテナが張りめぐらされている。

鳥の眼では俯瞰から大きく急所をとらえ、虫の眼で人の心の機微までをも逃さず、

魚の眼で潮の流れ、すなわち中期ビジョンを察知する。

そのバランスが自然とリスクヘッジにもつながるのだ。

「あきらめたらすべては終わり。

自分であきらめた瞬間からどんな小さな夢もかなわないものになる。

成功者とそうでない人の違いは、あきらめなかったか、あきらめたかの違いだけ。

最後に成功するのは成功するまで挑戦し続ける人である。失敗したらもう一回やる。

また失敗したらもう一回やる。それでも失敗したら、またもう一回やる。

成功するまで何度でもやるだけの話です」(髙松氏)

それが28年間守りと攻めをくり返したシステムセンターの基盤を作っている。

「財界」2014.5.13号

5月 13th, 2014

行きつくところは〝人〞、
最後は〝人のモラル〞が最重要

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

人間がよく働く理由の一つは、他の動物と違って休みたいという衝動を抑えることができるからだ。

昼寝をしたくなったときにコーヒーを飲み、暖房の部屋で暑くてぼうっとしそうなときに廊下に出る。

多くの人間は生きるために必要な量よりはるかに多くの財を生産したいという

強い欲求につき動かされて、しゃにむに働く。

しかし、それだけでは人と人の真の心のつながりはどうなってしまうのか?

その問いの答えを28年間求め続けてきた会社がシステムセンターである。

『一日一日を大切に一つひとつの仕事、一人ひとりの人のつながりを真剣に』という哲学を基に、

会社の土台を築いてきたシステムセンターの髙松氏は業界第一世代の社長だ。

同氏は潜在的な個性の力を引き出しそれを組織力と統率力に昇華する達人である。

また何事にもオープンな人間関係を基礎とし、

同じ釜の飯を喰う機会と時間をできるだけ多く作り人と人の隔たり、

見えない隔たりをぶち壊していく名人でもある。

一見、非効率ともいえる〝人の絆〞に着目する同社は28年の歩みが証明するように、

本当の意味で大地に根を下ろした組織といえる。

「財界」2014.4.22号

4月 22nd, 2014

本能で〝アリの一穴〞
28年の勘と経験がものを言う

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

ベンチャー起業家が兄事する一人に、システムセンターの髙松氏が挙げられる。

多くの人々を魅きつけるのは人を驚かせ琴線に触れホロッとさせる

同氏の奇抜な言動、気風の良さ、人情の厚さのせいだけではない。

会社を守り人を束ねる根本的な〝何か〞を学びたいからだ。

髙松氏の自訓は〝人の心は変わる〞。時に人は調子に乗り欲が出るもの。

そんな時こそおのれを戒めねばならないが、流れに弱いのは人の常。

だからこそ、人であれ組織であれトップの使命は大事に至る前に〝アリの一穴〞を逸早く探知する眼である。

穴が大きくなってから怒り心頭して地団駄ふんでも後の祭り、

企業も人も一瞬でフッ飛ぶご時世、誰もたすけてくれない。

「基本的には〝この人は〞と想えばとことん信用し信頼し裸の付き合いが始まり仕事も任せます。

私は人にも自分にも嘘はつきません。唯一嘘といえるのは、

人の言動でまだアリの一穴にも至らない小さなものは

気づいても気づかない振りをするくらいでしょうか(笑)」(髙松氏)

そのあたりのサジ加減はやはり28年にわたる経営の中での

破天荒な体験や失敗から生まれたものかもしれない。

髙松氏の「同じ失敗を二回繰り返さなければいいんだ、

何も難しく考えすぎる事はない」とつぶやいた言葉は自分自身に言い聞かせているようでもあり、

こちらの心にも響いた。

「財界」2014.4.8号

4月 8th, 2014

「決断と覚悟」の人生が
人の和の力を引き出す

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

新しい時代を迎え「一人ひとりは何ができるのか」というテーマに我々は対峙している。

自分は企業経営を通して社会とどうつながるのか。

常に自問を続けるシステムセンターの髙松氏は「決断と覚悟」の連続の人生である。

理想を求めて身を張って生きる。常に緊張感を持ち続ける人生である。

同氏は経営について大学や専門学校に入ったり、師について学んだというのではない。

学友や仲間と意見や考えを出し合って相互啓発をしてきたというのでもない。

すべて独学だ。

「わたしには完成形はないのです。

だから自分で考え続けなければならないところで生きてきたわけです。

社会のいかなる変動にもすばやく柔軟に対応できる組織があればこそ、

他社とは違った卓越性、特徴を強い武器にできるのです。

そのために、力があり時には癖のある人材を組織の中に活かすことも経営トップが注力すべきことです」(髙松氏)

彼の言葉は〝「和」とは個では得られない他とのめぐり合いで深い味を引き出す〞ことを示唆している。

同氏の生き様には今がある。ムーブメントにはスタイルがある。

けっして〝ぬるい〞生き方ではない圧倒的なエネルギーは、内からのフィソロフィーの噴出である。

言いかえれば自己をビジネスモデルとして完璧に成立させたのである。

人の〝和〞の力を引き出し複眼での多視覚がものをいう時代である。

「財界」2014.3.25号

3月 25th, 2014

常に自問し改善していく
〝素直な心〞と〝諦めない精神〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

企業間競争の土俵は世界へと広がり、

企業は優勝劣敗の法則の下で「生き残り」をかけて闘う時代の只中に身を置いている。

ライバル企業が、あるいは外資が虎視眈々と経営権を奪おうと狙っている。

企業は自己を防衛するだけでなく競争に勝ち抜いていかねばならない。

まさに何でもありの土俵で「緊張感」ある経営を迫られている。

こんな時代の中、守りと攻めを巧みに織り混ぜた成長戦略を定め

個性的リーダーシップを発揮して企業経営に当たっているのがシステムセンターの髙松氏である。

そのモットーは「常に自問し諦めない精神」である。

「企業であれ人であれどんなピンチの時でも必ずそれを乗り越える糸口は見つかるもの。

それには絶対に諦めない事。

いくら点を取られ負けているチームでも最後の最後まで諦めなければ逆転できる。

その逆に油断や安心、諦めの気持ちが入ればいくら勝っていても逆転され負けてしまう」(同氏)

成長戦略を具体的にイメージしこのやり方でいいのか?

と常に自問し改善していく素直な心が勝ち残りの必須条件である。

絶対に〝諦めない〞強い信念と「チャレンジ」し続ける精神力を

常に持った企業や人だけが生き残れる時代である。

「財界」2014.2.11号

2月 11th, 2014

花をささえる幹、幹をささえる根、
根は見えない

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

人間の勤勉さの度合いは文化によって異なるが平均的な労働時間は

フランス人が年に一六四六時間、アメリカ人が一九五七時間、

日本人が二○八八時間だ。

勤勉ではあるが〝お人好し〞といわれがちなそんな日本人の現代社会の

キーワードのひとつに〝自己責任〞という言葉がある。

企業も個人も自分の身は自分で守る時代を迎えたということでもある。

克己復礼を旨としている髙松氏のリスクヘッジは目を見張るものがある。

十分に時間をかけた上で思い切って実行するその行動力には

〝スピード〞と〝異大な発想〞それに強い信念が伴う。

その言動、スピードには幹部たちも時に煙に巻かれてしまう。

髙松氏は常に社内、社外、同業他社、

モノのトレンドに敏感でその洞察力を強力な武器としている。

一見すると無手勝流のようにも見えるがよく見れば人をささえる

「人間味」と「技術力」を根底として成長させ、各コンピュータ技術と設計技術が

有機的に統合される複合技術(マルチエンジニアリング)を開発し確立した。

それはまさに周到な発想による経営戦略と〝根〞に徹底した理念に基づく進展である。

地道に人をささえるシステムセンターの「人間味と技術力」の融合の追求こそ、

顧客に「信頼」される秘密のようにも見える。

「財界」2014.1.28号

1月 28th, 2014

仕事は人格
-人の心のひだにふれる組織-

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

情報管理体制は万全であろうか?

個人情報の漏洩は企業の信頼失墜と大きなコスト増へとつながる。

セキュリティシステムやハード面だけにどれだけ注力しても、

それを運用する人間の教育と管理の徹底した並行対策が行われない限り

情報の漏洩は絶対に防げない。

その危険から企業や人を守るためには、

ハード面だけでなく〝ソフト面〞すなわち「人」の教育と管理責任の追求が最重要不可欠である。

人の心のひだにまで届く関係、組織を誇るのがシステムセンターである。

社員一人ひとりが「仕事は人格」という認識を強く実感しており

お互い切磋琢磨しパワーがよりふくらむゆえに、

盤根錯節をものりこえて解決していく利器として組織力、人間力をもつ。

「自己の創造は生き方の追求から生まれる。

そういう根本、人の最も基本であるものを大切にできる組織にしたい」(髙松氏)と、

皮膚感覚に感じさせるこのトップの言葉は五臓六腑にも染み渡る。

「財界」2014.1.14号

1月 14th, 2014

「自分で体験し、
虎の巻は自分でつくれ」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

1986年3月の設立時から意識改革運動がすでに始まっていたのが

髙松氏の強烈な陣頭指揮がリズムを奏でるシステムセンターである。

28年目の今も、「まだまだ道半ばこれからどんどん改革を進め

企業存続の限り永遠に改革は続く」というスタンスを崩さない同社。

この十余年、個人消費も落ち込み流通業界のみならず外食、繊維・アパレル、

日用品雑貨、電気製品と安売り競争が続いた。

安売りすればいったんは消費者の気持ちを引きつけられ売り上げが瞬間的に伸びこそはする。

しかし長続きはしない。

SE(システムエンジニア)派遣業も同じで一人のSE単価の問題でなく、

一人ひとりのSEの高いホンモノ技術力と〝人間力〞をいかに高め追求するか否かが明暗を分ける。

単にマニュアルに頼むのではなく自分の体験として

汗をかき、涙し、足を吊らせ、腹も立ち、苦しみもがき……。

「自分の体験から虎の巻は自分でつくれ そうすれば自然と

不振の原因を他のせいにしない組織体質ができ上がっていく」と喝破する髙松氏。

そして愚直にまっすぐに社内に呼びかけ続ける。

そんな背中からは一日一日を勝負していく組織力の強さと信頼がハッキリと見えてくる。

「財界」2014.1.7号

1月 7th, 2014

絶対に〝諦めない〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

何でもありの時代になった。言いかえれば〝緊張感〞のある時代である。

外資系の投資家集団が経営権をつかもうという動きがますます活発になってきた。

これらの動きをやりやすくしているのがディスクロージャー、つまり財務諸表の公開・透明度のアップである。

企業間競争の土俵は世界へと広がり企業価値が外部から見ても

判断しやすくなることで日本企業も狙われやすくなった。

企業も人も内部からも外部からに対してもまさに〝生き残り〞の時代のなか、

「常に自問と諦めない精神」をモットーにしているのがシステムセンターである。

守りと攻めを巧みに織り込んだ企業の成長戦略を強烈に描き、リーダーシップをみせる同社のトップは語る。

「企業も人もどんなピンチの時でも必ず糸口が見つかるもの。それには絶対に諦めないこと。

サッカーもそうで点を取られ負けているチームでも最後の最後まで諦めなければ逆転できる。

その逆に油断や諦めの気が入れば勝てる試合も逆転され負けてしまう」

成長戦略の具体的なイメージと、このやり方でいいのか?

と常に自問し改善していく素直な心が勝ち残りの必須条件であると気を込める。

『絶対に諦めない』 何事をも動かす底力である。