「財界」2011.08.2号
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
新しい時代を迎え「一人ひとりは何ができるのか」というテーマに我々は対峙している。
自分は企業経営を通して、社会とどうつながるのか。
常に自問を続けるシステムセンターの髙松修身氏は、「決断と覚悟」の連続の人生である。
理想を求めて、身を張って生きる。常に緊張感を持ち続ける人生である。
同氏は経営について、大学や専門学校に入ったり、師について学んだというのではない。
学友や仲間と意見や考えを出し合って相互啓発をしてきたというのでもない。
すべて独学だ。「わたしには完成形はないのです。
だから自分で考え続けなければならないところで生きてきたわけです。
社会のいかなる変動にもすばやく柔軟に対応できる組織があればこそ、
他社とは違った卓越性、特徴を強い武器にできるのです。
そのために、力があり、時には癖のある人材を組織の中に
活かすことも経営トップが注力すべきことです」(髙松氏)
彼の言葉は〝「和」とは個では得られない他との
めぐり合いで深い味を引き出す〞ことを示唆している。
同氏の生き様には今がある。ムーブメントにはスタイルがある。
けっして〝ぬるい〞生き方ではない圧倒的なエネルギーは、
内からのフィソロフィーの噴出である。
言いかえれば、自己をビジネスモデルとして、完璧に成立させたのである。
人の〝和〞の力を引き出し、複眼での多視覚がものをいう時代である。