「財界」2013.10.8号

楔だから一番大事なところへ打つ
楔だから見えないように打つ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

鳥の眼、虫の眼、魚の眼

経営にはさまざまな問題や危機が大なり小なりおこりえるもの。

熟慮断行を旨としている髙松氏のリスクヘッジは、目を見張るものがある。

十分に時間をかけた上で思い切って実行するその行動力には

〝スピード”と〝異大な発想”それに強い信念が伴う。

その言行動、スピードには同社幹部陣営も時には

煙に巻かれ予断を許さない。

常に社内、社外、同業他社、モノのトレンドには敏感でその洞察力を強力な武器とする。

「鳥の眼では俯瞰から大きく急所をとらえ、虫の眼で人の心の機微までをも逃がさず、

魚の眼で潮の流れすなわち中期ビジョンを察知する。

そのバランスが自然とリスクヘッジにもつながる」(髙松氏)

海外展開を含め地球規模にもおよびその厳しいアンテナは張りめぐらされている。

見えないようではあるが一番大事なところへ楔が打ち込まれる瞬間――。

それが28年間守りと攻めをくり返したシステムセンターの基盤を作っている。