「財界」2014.6.10号

〝その一瞬〞にこそ、巻き返しのチャンスあり

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

情報システム環境がメインフレームによる集中処理から、

PC―LANによる分散処理へと急速に進歩していったように、

ネットワークに関連する新技術が続々と開発され続ける今日。

〝合理性とリスク〞〝拡張と消滅〞が背中あわせの時代に、

徒手空拳でのし上がってきたのがソフトウェア開発を手掛けるシステムセンター。

その特徴として挙げられるのは業務ノウハウ別またはシステム環境別に細分化し、

経済性や利便性、信頼性、生産性などの向上を追求しながら、

ユーザーの環境に応じてフレキシブルに対応できるようにした同社独自の体制づくりがある。

ユーザーが外部に求める〝資源〞を提供し、システムの高品質化や業務効率の向上、

TCOの低減などを実現する強力な武器となったものだ。

システムセンターがシステム技術者の確保、教育を一括して請け負い、

開発、運用・保守、運営管理は業務別に各グループが請け負うシステムとなっている。

また〝社長〞が〝天職〞という髙松氏の信念は〝その一瞬にこそ、巻き返しのチャンスあり〞̶だ。

「勝っている時は油断が生まれるが、負けている時にあきらめなければ、

必ず巻き返しのチャンスが一瞬生まれる。

その一瞬をものにするかしないかが勝負を分ける。企業においても、

個人一人の生き方においても同じことがいえます」(髙松氏)

それは、波乱の半生を歩んできた髙松氏の哲学の反映かもしれない。

自己革新という共通使命の積極的な推進こそ、同社躍進の秘訣といえそうだ。