「財界」2015.11.3号
三つの〝人の信頼〞が生み出す
『信頼の経営』
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
システムセンターは1986年、当時はまだ〝ユビキタス〞や〝クラウド〞という言葉もない時代に創立。
8名での名古屋の古い小さなマンション一室からのスタートだった。
人心を掌握し人をまとめる力には自信があるものの、
SE派遣業の新会社には大きく三つの〝人の信頼〞を強固なものにしていかねばならなかった。
ひとつは言うまでもなく我が城であるシステムセンター八名の結束。
ふたつめは高いスキルとすぐれたSE技術者、そして三つ目は顧客であった。
「優秀なSEの人材集めと顧客との人間関係、信頼関係を創るべく走り回った。
何回も邪心を払い除の け答えを見つけるまで走り続けた。
答えが見つかるのが先か道半ばに倒れるのが先か……」(髙松氏)
……8名の社員の結束も盤石になり、暗闇を打ち消し、もう迷いはなかった。
答えの方が先にやってきた。
名も実績もない会社の一人ひとりの捨て身の営業と情報収集が、
顧客の琴線にとどき仕事の発注が決まりだした。
苦難の末に光明を見出し〝契約が持続〞する仕事が増えるとともに、
〝顧客から声がかかる〞会社へと次のステップを定めることとなる。
まさに〝信頼の経営〞と言われる由縁の軸が生まれたのである。