「財界」2019.12. 10号
〝痛み〞が分かる『人(ひとたらし)蕩』の名人
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
「人蕩し」というと人を思いのままに利用し、
人を虜にしてしまうがごとく誤解されやすいが、さにあらず。
たくさんの人々を味方にし信頼され、
それを持って自分の思い描く事業の夢や目標を確実に達成する。
また「人」に自信やエネルギーを与え
やる気を引き出す〝力〞をも秘めていなければならない。
懐もとてつもなく深い。
「一人ひとりが人間として持つ可能性は想像以上に大きくて深い。
それに対して畏敬の心を持って相手を信じ続けることも、
これを開花させる大きな鍵です」(髙松氏)
特記すべきはそうした個性の輝きを
どのような共通の目的に向かって〝協働〞に誘うかである。
要になるのは単なる私利を超えた志である。
しかし、志やビジョンは抽象的な夢物語や力のみの中では生まれない。
「痛み」を自分事とする感性とこれに応えようとする意志がその源である。
誰よりも「痛み」の分かる男であり「人蕩し」の名人だからこそ、
このリーダーの生き方がそのまま同社の結束に結実している。