「財界」2021. 8. 4号
『考えるな! 感じろ!』
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
ストレスと時間と体力との戦い。優先順位をつけ合理的に算段する現代社会。人と会い費やす時間も
自ずと制限されてしまう。いかに多忙でもこの人とは会いたい、時間をなんとか作って話したいと
思える経営者がいる。こちらの心洗われる気持ちにさせる男が、システムセンターの髙松氏である。
同氏は苦労人である。夢を大きく持ち続けている。明るくめげない。とても時間に厳しい。
スパッとした気風と決断力をかねそなえている。「頭でなく〝心で〞」とよく言う。
その〝心で〞とは、近頃の基準でいえば、むずかしい。
しかし、味読すれば汲めども尽きない泉のような深い含蓄がある。
「人が観ていなくても、また義務や理屈でもなく〝心で〞感じその人のために今何ができるのか
常に自問した」(髙松氏)
計算で当意即妙(とういそくみょう)を見せつけるのでなく、文字通り真裸になり、相手のために
もてなしの精神で体当たりする。まさに、『考えるな! 感じろ!』である。
マニュアルやテキストに頼るのではなく、野性味ある直感の鋭さも武器とする同社のDNAは、
社員一人ひとりにも伝わっていく。