「財界」2021. 9. 8号
〝ほうれんそう〞
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
「安心できる幹部や社員は、ほうれんそうがうまいし、その大切さをよく理解している。
言動が的を射ており話すタイミングと内容もコンパクトに凝縮されている。もうひとつ、
ほうれんそうが重要なのは、お互い同士の力を、気持ちを、悩みを、仕事のカベを分かち合い
そして現在進行形の情報共有という安心感と自分の方向軸の確認ができること。
それは人の組織を強固にし、組織の〝スピード〞をも生むものです」(髙松氏)
このような姿勢は同社の社員に共通しており、一人ひとりの人間に対する信頼の想いがベースに
あるように感じられる。
いつの間にか社会には「利害」に傾斜した「ギブ・アンド・テイク」の風潮が広がりつつあるが、
バーチャルでなく生身の人と人の会話から生まれる〝エネルギー〞や〝癒し〞といった力を
貴重なものと捉え、それを経営推進の基調とするのがシステムセンターである。いいかえれば
「言霊のキャッチボール」や「人情」が同社を社会にとって必要かつ必然の存在としていくような、
共同体の風土をつくっているのである。