「財界」2022. 11. 16号

命がけで土俵に上がれ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターの髙松氏は人の話に熱心に耳を傾ける。その姿は謙虚で、時には刺激的なユーモア

をまじえながら応答し、時間のたつのを忘れさせる。

幼少の頃から厳格な父に、「男は後ろに引くな」と叩き込まれた。

高校を卒業後、鳳啓助氏の内弟子に。NHKの漫才コンクール新人賞を受賞。

きびしい師弟関係の世界に身をおき、日々多くの人と出逢いいろいろな経験をしていく中で、

その場の一時的なお笑いだけでく、日常的に人を笑わせる(幸せにさせる)ようなもっと深い

人間の根本的なものに触れていくようになる。

8年間いた漫才界から身をひき、その後もたくさんの「人情の機微」に触れ、1986年3月、

名古屋でマンションの一室を借りて8人でシステムセンターを設立。

先頭をきって突っ走る髙松氏の背中に、人は何かを感じながらその背中を追っかける。

同氏が放つ不思議な魅力に一人、また一人と引き寄せられいつしか盤石な上昇志向集団が生まれた。

どんな分野であれ「人情の機微」を知る同氏だからこそ自分自身のみならず、

周りの魅力をも引き出せるのかも知れない。