「財界」2010.3.9号

「人創り」を基本にプラス発想の自然体経営を

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu Osami

成熟企業といえども、従来通りに構えていたら、

突然、奔流に”のみ込まれる時代”がまさに現代である。

「M&A」(合併・買収)という言葉が飛びかう日々。

そんな中、”泰然自若”と自然体の経営をおし進めるのが、

本社を名古屋市中区栄のど真ん中に構える、システムセンターである。

髙松社長は同社を設立して二十五年間、アグレッシブな毎日を積み重ねてきた。

社長室を見れば、そのトップの姿勢が分かるとよく言われるが、

確かに、部屋に飾られた多くの写真からは、人脈の深さと広さ、

人を大切にする同氏の人柄が感じられる。

社長室のコンセプトは”くつろぎ”と”スピード”。

お客様をリラックスさせコミュニケーションを深める空間と、

全国から瞬時に情報が入る IT モニター画面が数十台いつも稼動している。

素早くトップから指示が出せる仕組みだ。

同氏は社内外にかかわらず、人と接する時はいつも「自然体」で耳を傾ける。

「まず人の話をよく聞くこと。人の話を聞かない人は信頼できません。

空手や柔道など武道も同じで自然体になれば、相手も見えてきます。

社員教育も根本は”素直な心”です」(髙松社長)

企業モラルを徹底させ、愚直なまでに”人”を大切にし、

”人”を基調とする自然体経営は”押忍”(押し忍ぶ)の精神でもある。

河原月夫氏(柔道八段・写真右)と髙松氏の共通理念である

「人創り」を目的にシステムセンターでは柔道部を創設した。