「財界」2010.7.20号

愚直とも見える正政法で一歩ずつ前進既存秩序に風穴をあける

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

一社一社の企業のトップの力量が厳しく問われる時代である。そんな中、「統治というものは、個々の人の幸せをテーマにしていなければならない」とは、システムセンターの髙松修身社長。「人の一生は、重荷を負ひて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。不自由を常に思えば不足なし、心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。堪忍は無事長久の基、怒りを敵と思へ。勝つことばかり知りて負くる事を知らざれば害その身に至る。おのれを責めて人を責めるな、及ばざるは過ぎたるにまされり」とは徳川家康の遺訓で、彼の人生観や人間像を読み取ることができる。
「及ばざるは過ぎたるにまされり」というのは、幸せは分にありということであり、満足を知れということである。それを基本とした統治。結局は同社長もそこにいたるのである。人の幸せをベースに各人に「自分の分を知れ」「愚直に少しずつでも前へ進め」と。さらに、自分にも言いきかせ”一日一日を丁寧に生きている”そんな男の背中を見せる経営者である。

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5万7000種類の酒類をシステム化されたネットワークで展開。