投稿者「c15tdrd4」のアーカイブ

「財界」2013.6.11号

組織の根幹をなすのは

一人ひとりの力

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「生きものの細胞組織も会社の組織も同じで、

悪いウィルスにでも良いウィルスにでもどちらにも周りが感染する。

がんばる人がいれば周りも感化され影響される」

人、一人ひとりの存在と影響(感染)をとても重要視するのがシステムセンターの髙松氏だ。

その洞察力、先読みの鋭さは共に苦労する社員にも向けられる。

「北京で一羽の蝶々が羽ばたくと、ニューヨークでハリケーンが生じる」とは

複雑系の理論、カオス理論でよく語られるたとえ話だが、

蝶々の羽ばたきというごくわずかな気流の乱れが巨大な嵐を引き起こす。

すなわちミクロの“ゆらぎ”が予想をはるかに超えたマクロの変化をもたらす。

組織の中の一細胞でもゆるがせにはできない理由だ。

一人ひとりの強い結束と前向きなスタンスはもちろんのこと、

人の良さを引き出し自信を持たせるには

“心のヒダ”まで入り込まねばダメだと同氏は力説する。

それは一人の影響力をとても重視するからこそである。

大きな転換期にある日本。

これを乗り切るためには、発想の転換とそれを行動に移して

成果を上げさせていくためのマネジメントが必要である。

いかに時代が千変万化しようとその根幹になくてはならないもの、

それはなんといっても一人ひとりの力である。

「財界」2013.5.28号

“合理的”なスキルアップシステムと

「情」の結びつき。そのバランスが重要

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

『今の時代』はまさに合理化とスピードの時代。

しかし、社会が成熟すればするほど、

人と人との「情」の結びつきが希薄になる傾向もある。

「勝ち残る会社とは―― 第一に、“情”の結びつきが強いこと。

第二に、他社を上回って技術力が高いことです」(髙松氏)

社員との関係づくりにおいて、距離を置くのではなく、社員に体を向けること。

さらに、適材適所を徹底し、嘘をつかない。

一視同仁、明るく嘘がないこと。

公平にして無私―― それが勝ち残る会社のトップには必須であり、

人と人の“情”の結びつきを強力なものにする基本であるとのことだ。

「あと、しいて言えば、中途半端な考えはせず、

部下に対して大いに得をさせる。

出す物は思いきって出す(笑)。

それと基本的に人が好きで信頼することですね」と、

ユーモアのなかにも、刺激的な言葉で人を引きつける同氏だが、

なぜかいつも、このトップと接していると人情深さを垣間見ることができる。

「財界」2013.5.14号

〝とことん尽くしまくれ〟
〝本音で〟ものごとにあたれ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

尽くすこともなく与えられることばかりを求めている風潮。

または与えられることを目的に尽くす風潮。

さらには目的のためにしか行動しない、

という考え方に接することが多い今日。

そんな時代に反して〝とことん尽くしまくる髙松氏は

常に「各人が自分の本音で仕事をし、

精一杯本心でものごとにあたれ」と気を吐く。

同氏は1952年4月、山口県岩国市でこの世に生をうける。

兄2人と姉の4人兄弟の末っ子。

父はとても厳格で「男は後ろに引くな」と平生の心構えを幼い心に叩き込んだ。

〝命がけの闘争心!が小さい心に宿るきっかけとなる。

「自分にも他人にもけっして嘘はつかない」を信条とする。

〝人は常に裸になれと多感期に心身共にしみこむ。

社会に出て多様な職を経験、多くの個性的な経営者と出会った。

1986年3月、名古屋でマンションの一室を借りて8人でシステムセンターを設立。

勤倹力行、33歳のときだった。

結果として興した事業を地域に定着させ業績を大きく伸ばし有能な人材、

業務のエキスパートを彼の周りに集めることを実現させたのだ。

さらに人材のネットワークを組み事業をシステム化させた。

コンピュータのソフト開発という最先端の業務でありながらも、

人材の重要性を知り人情の機微を大切にしてきたのは、

やはり過去の経験が蓄積されているからだろう。

「人」を大切にし「礼」に報いる「心」の経営が誕生したのである。

「財界」2013.4.23号

及ばざるは過ぎたるにまされり

愚直とも見える正攻法で一歩ずつ前進

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

企業トップの経営判断が厳しく問われる時代である。

そんな中、「マネジメントというものは、

個々の人の幸せをテーマにしていなければならない」とは、

システムセンターの髙松氏。

「人の一生は、重荷を負ひて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。

不自由を常に思えば不足なし、心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。

堪忍は無事長久の基、怒りを敵と思へ。

勝つことばかり知りて負くる事を知らざれば害その身に至る。

おのれを責めて人を責めるな、及ばざるは過ぎたるにまされり」

とは徳川家康の遺訓で、彼の人生観や人間像を読み取ることができる。

「及ばざるは過ぎたるにまされり」

というのは、幸せは分にありということであり、満足を知れということである。

マネジメントの要諦も結局はそこにいたるのである。

人の幸せをベースに各人に「自分の分を知れ」「自分の使命をはたせ」

「愚直に少しずつでも前へ進め」と叱咤するのだ。

決して、社員を一律に管理し、無理矢理にでも成果を出させようとするものではない。

このことを髙松氏は、自分にも言いきかせ

“一日一日を社員と共に生きている”経営者である。

「財界」2013.4.9号

人を使うのではない
人を作っていくのが真の経営道

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

今の時代。

ITが社会に根深く浸透し、それは便利で合理的。

しかも瞬時に大量の情報が処理される。

しかし効率第一ですまないのが人間。

何かが失われていると痛感することが多い。

バーチャルな時代だからこそ、人と人とのつながりが貴重になる。

もう一度、人としての心の本質を見つめることが、

現代には大切になっているのではないか。

「本物技術」の追求をテーマに、スキルアップした一人ひとりの人間力と

一糸乱れぬ盤石な組織力を誇るシステムセンターは、

名古屋のど真ん中に本社の陣を布く。

その陣頭に立つ髙松氏は、礼儀と率直さを基調とした真剣勝負の毎日だ。

なぜなら、トップの求心力こそがまさに、ものを言う時代であるからだ。

ではいったい、社員の心をトップに集中させるため、

核となる経営者は日々、何を実践するべきか。

「それは人の価値作り、その人の持っている真の価値作りに経営資源を注ぎ、

一人ひとりを良き方向へ脱皮させ、心を感じることのできるリーダーを育てること。

人生の目標と夢を持てる人の集まりとすること」(髙松氏)。

言い換えれば、社員一人ひとりが持っているはずの率直な心と能力を

開発していくこと ―― これこそが、経営者の仕事であるという。

「経営は人を使うことでなく、人を作っていくこと」という発想が根底にあるのだ。

経営の中に道を作り、経営道を完成させること。同社のチャレンジは今日も続く。

「財界」2013.3.26号

旧来の常識を打ち破る

“奇業家”

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

実際、現在の社会の動きや、産業界の流れを見ていると、

その変化はあまりに激しく速い。

保守的、前例踏襲的経営では、もはや立ちゆかないのだ。

言いかえれば、いままでの価値観や発想を一度すべて打ちこわして、

別の角度や視点から観てかかることが、

経営においても社員教育においても、必要である。

まさに“奇業家”が活躍する時代である。

「経営とは究極の自己の追求と結びつき、

経営のなかで絶えず自分を追求し、

発掘し、創造していくもの」(髙松氏)

この自己の創造こそが、ひいては、周囲をも変えていくところに、

奇業家としての真骨頂があるように感じとれる。

今の時代を泳ぐ奇業家である髙松氏は、

その奇の部分が天性のものか、

または培われたものかは分からないが、

新しい時代の新しいタイプの経営者であることは間違いない。

人それぞれ、一つは必ず持っているいいもの、

いい能力を引き出す才能に関しては、

抜群の本能を発揮し、一人ひとりと裸で真っ向から向きあい、

その人たちの力となり、お互いが向上しながら人間ならではの強固なつながりを生み出す。

そういう素直な関係づくり、仲間づくりを通して積み残しのない生き方を日々、

虚心坦懐に自分に課している経営者である。

「財界」2013.3.12号

目を見張る“組織力”
“スピード”  “連絡”

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

“信頼できる ”この思いを人は、どういう時に強く感じるのだろうか。

ビジネスマンが人と人との仕事を通して“信頼できる人 ”だ、

“信頼できる会社 ”だと実感し、安心してビジネス交流を続けてゆくのは

“信頼できる”基本に「時間」に正確であることが挙げられる。

対応が素早く、いつでも、どこでも必ず担当者と遅滞なく連絡がとれるということだ。

決して会社のブランドや規模の大小ではない。

この事において、システムセンターを例に挙げるのは、

徹底した時間厳守を基本姿勢としているからだ。

私と同社との、この十数年間において、

一度もアポイントメントや仕事上での進行日程を同社が守れなかったという体験がない。

細かな事柄でも必ず瞬時に返事や回答が返ってくる。

スピードがあり、活気に満ちた対応をしてくれる。

連絡においても、繋がらなかったことはまずない。

具体的には重要な会議中であろうが、社内にいる時は電話中、

来客中でない限り、電話口にでる。

“相手に対する礼”へのこだわりは社員教育で徹底され、全社員の行動に、ゆきわたっている。

「良きリーダーと彼に心酔する同伴者(社員)」がいる強い組織力を感じる会社である。

「財界」2013.2.26号

人にとっての豊かさの意味と循環型社会

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

人間にとっての豊かさの意味とは何か。

また持続可能な循環型社会をどのように作っていくか。

そんな難しいテーマを前に人々は従来の生き方を

見直す必要性に迫られている現代である。

その現代社会では、機械設備などのモノよりも、

知的財産を生み出すヒトの価値が高まる。

ヒトという、とらえどころのない経営資源をどう活かすかが

これからの経営者の最重要課題である。

企業とは? 会社とは?

原点にかえり改めて考え、見据えなければならないのでは。

人を大切にし、「礼」に報いる「心」の経営姿勢を貫く

システムセンターの髙松修身氏は、

「当社は、社員一人ひとりが、

やる気と素直さを持って

仕事に注力できる会社環境を、

まず整えることからスタートした」と語る。

それは同社の明鏡止水な「焼酎」づくりにもにじみ出ている。

“コンピュータ経営資源供給企業”だけにとどまらない

「心」を供給し発信するのが、同社の神髄であるかのごとく感じる。

「財界」2013.2.12号

仕事を「持ち込まれる会社」に!!
机上を離れ実践主義をつき進め

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

虎視眈々と未来を見据え、実践主義を進めるシステムセンター。

しかし足元では「確度の高い情報」をキャッチし、

「最高の本物技術」で常にユーザーに仕える。

同社のいう、「最高の本物技術」とは、グループ会社を業務ノウハウ別、

またはシステム環境別に細分化し、経済性や利便性、信頼性、生産性などの向上を追求し、

ユーザーの環境に応じてフレキシブルに対応できるようにするものである。

そういう環境に対応し、ユーザーが外部に求める“資源”を提供し、

システムの高品質化や業務効率の向上、TCOの低減などを実現するサービスだ。

光風霽月にたとえられる同社、髙松氏は

「こちらから営業をかけ、売り込み、仕事を受注するのではなく、

お客様(ユーザー)から信頼され、たよりにされる、

そして仕事を“持ち込まれる会社”にできないものかと、

約28年徹底して、現場主義を貫き通してきました」と語る。

その一つの目標も形になってきたと実感するこのごろ。

しかし、日々気を引き締め、また次の目標へとレベルマッチさせる。

組織力と人間力をもつ同社は、一歩一歩ていねいに一つひとつの目標に近づき、

“前へ前へ”と、つき進む企業である。

「財界」2013.1.29号

時代はかわっても“努力”と
ひたむきさが人を動かす

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

成熟企業といえども、のんびり構えていたら、突然、

奔流に“のみ込まれる時代がまさに現代である。

「M&A」(合併・買収)という言葉が飛び交う日々。

企業モラルを徹底させ、愚直なまでに“人”を大切にし

“人”を基調とするのがシステムセンターである。

「ものごとを徹底してやるということは、やる事に確信がある証拠。

やることに迷いがないから、やるときは徹底してやる。

壁にぶつかっても、そう簡単にはあきらめない。

逃げ癖をつけてはいけない」(髙松氏)

事業の発想や展開方法、人の登用の仕方にもそのポリシーが反映している。

髙松氏は、懸命に努力する人間を評価し、純粋なひたむきさを好む。

そして人をよく見ている。

人を根底に据えて事業を開発していこうとする姿勢と発想に、その心があらわれている。

いつの時代でも“人”の経営が最後には勝つと信じている経営者である。