「財界」2013.3.26号

旧来の常識を打ち破る

“奇業家”

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

実際、現在の社会の動きや、産業界の流れを見ていると、

その変化はあまりに激しく速い。

保守的、前例踏襲的経営では、もはや立ちゆかないのだ。

言いかえれば、いままでの価値観や発想を一度すべて打ちこわして、

別の角度や視点から観てかかることが、

経営においても社員教育においても、必要である。

まさに“奇業家”が活躍する時代である。

「経営とは究極の自己の追求と結びつき、

経営のなかで絶えず自分を追求し、

発掘し、創造していくもの」(髙松氏)

この自己の創造こそが、ひいては、周囲をも変えていくところに、

奇業家としての真骨頂があるように感じとれる。

今の時代を泳ぐ奇業家である髙松氏は、

その奇の部分が天性のものか、

または培われたものかは分からないが、

新しい時代の新しいタイプの経営者であることは間違いない。

人それぞれ、一つは必ず持っているいいもの、

いい能力を引き出す才能に関しては、

抜群の本能を発揮し、一人ひとりと裸で真っ向から向きあい、

その人たちの力となり、お互いが向上しながら人間ならではの強固なつながりを生み出す。

そういう素直な関係づくり、仲間づくりを通して積み残しのない生き方を日々、

虚心坦懐に自分に課している経営者である。