「財界」2012.02.21号
社員を信頼し、つながりを強める
これが組織を動かす活力源
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
1986年、愛知県の名古屋市で産声を上げ、瞬く間に東海地区だけでなく、
巨大マーケットの東京、大阪の開拓に本腰を入れると共に、
今や全国展開に向けて拍車を掛ける。
そのシステムセンターの最前線で常に陣頭指揮を執り、またたくまに拡大路線を
成功させてきたのが、髙松修身氏であった。
元漫才師という異色の経歴の持ち主であり、乱世から伸し上がってきた
創業者だけが持つ人間力を漂わす。
若い頃から独立心おう盛で、早くから親元を離れ、それ以後の破天荒なエピソードも数知れない。
企業経営という表舞台に登場したのは、33歳の時だった。
その雰囲気、服装、言動は、高潔な人格者、清廉無私という日本特有の伝統的な経営者像を、
もののみごとに引っくり返す。社員と共に利害を一致させる経営者であり、
しかも人を魅きつける磁場を発する。
彼の周りには、いつも有能な人材、エキスパートがいる。
「僕は、ただ自分の感性でみんなをとことん信頼してきただけ。誰のまねでもなく、
自分だけの経営スタイルでやってきた。
企業が成長するためのエンジンは、数字だけではない。
組織の方向性を明示すると同時に、相手を信用し、信頼することが大切。
それが人とのつながりを強め、組織を動かす活力源ともなる」(髙松氏)
その理念こそ、同社躍進の大きな牽引力となったのは間違いない。