「財界」2012.06.19号

逃げない こびない ごまかさない
会社を良くするのは自分達自身だ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

名古屋に本社を置くシステムセンターは、「コンピュータ経営資源供給企業」として

その高い技術力と信頼性を基盤とし業容を広げている。

多くの企業が規模を縮小したり、業績を悪化させている中で、

東京をはじめ海外へもその拠点を拡大、

社員を積極的に採用しつつ着実に売り上げを

伸ばしているシステムセンターの躍進の秘密はどこにあるのか。

その秘密を解く鍵は、髙松氏の「逃げない、こびない、ごまかさない」という精神にあるようだ。

しかもこの精神が会社の根底に脈々と根付いているのだ。

取引先に対し正直な対応をするということから非常に大きな信頼を得、

安心感を与え、仕事の依頼が増えていく。

その反面、相手が取引先であっても自分が正直な姿勢を貫いているという確固たる信念の下、

決しておもねることなく、守るべき一線を画することにより取引先との真剣味ある絆を維持している。

これがともすれば取引先の意向に押しつぶされていく企業が多い中で

同社が健全な経営を推し進めていく原動力となっている。

また、髙松氏は社員一人ひとりがそれぞれのポジションで全力を尽くせる環境作り、

人の温りと血のかよった強い組織作りにも注力している。

“逃げない こびない ごまかさない”が髙松氏の信条。

非凡なる愚直というべきだろうか。

「財界」2012.06.05号

行動力と穏やかな真心
「世界へ」と気を吐くコンピュータ経営資源供給企業

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

創業者が幸運に恵まれることもある。

だが、それは人生で経験した諸々の事象を鋭く洞察する能力と努力を前提としている。

そのような資質を備えた人物は、時代をも味方につけるのである……。

コンピュータ関連のソフトウェア開発、技術者派遣を手掛けるシステムセンターは、

昭和61年、名古屋で創業し、東京、大阪、さらに上海へと展開、世界を視野に入れ前進している。

同社の特徴はフラットな組織力と”技術者のレベルの高さ”

そして”信頼”の二文字が重く深く存在するという事である。

これらの特徴を生かし陣頭指揮を執る髙松修身氏が、

企業経営という表舞台に登場したのは33歳の時だった。

当時から、同社長をよく知る経営者は、次のように評した。

「髙松氏の何気ない振る舞いには、人を引きつける魅力と存在感がある。

その上、極めて細やかな性格であるということだ。

それは、人間性の根底の深さ、哲学的なものからきているのだろう。

さらに氏の超人的な行動力を加えて、会社を発展させてきたのだ」

この評を受けて髙松氏は「僕は、ただ自分の感性で”この人は” と思えば、とことん”信頼”してきた。

お互い信頼できたら、人は自ら動いてくれる。

誰のまねでもない経営スタイル。

企業が成長するためのエンジンは、数字だけではない。

組織の方向性を明示すると同時に、相手を信用し、信頼することが大切。

それが人とのつながりを強め、組織を動かす活力源ともなる」と

”人間力”に心血を注いだ起業家ぶりを披露する。

その理念こそ、”コンピュータ経営資源供給企業” として躍進する大きな牽引力である。