「財界」2011.04.19号

使うのは人ではなく、その人の能力
才能の有効活用こそが組織を強くする

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

コンピュータ関連のソフトウエア開発、技術者派遣を手掛けるシステムセンターは、

毎日を戦国時代、一日一生と見たて企業陣営を強く引き締め固めている。

アグレッシブな日々を積み重ねて、紆余曲折。

その経営理念と教育システムが、ベンチャー起業家の間で話題にのぼる。

同社を拡大路線にのせてきたのが髙松修身氏。

その異色の経歴の持ち主は、乱世から伸し上がってきた創業者であり、社員と共に

利害も、目標、夢までも一致させる経営者で、しかも人を魅きつける強力な磁場を持つ。

彼の周りにはいつも有能な人材、エキスパートが集まり、熱気ある空気を醸し出す。

一方、システムセンター社員の礼儀正しさは「今どきの若者とは一線を画する」と、

顧客間で定評があるところ。

じつは、同社では朝夕の挨拶、心遣いなど社会人としての厳しい躾教育を徹底している。
滅私奉公を基調とするところに重点をおく。

「いかにして最小限の損失で相手に勝つか」という戦略に徹し、絶妙な采配を振るい、

強さと結束力を持つそのトップは、人の能力を有効活用し組織を戮力協心させる。

ホテルニューオータニ、ビジネスコート内にある同社のラウンジ。
酸素バーと“高月”もある、人と人とのいやしと交流の空間。組織の結束も強まる。

「財界」2011.04.05号

「自分で体験し、虎の巻は自分でつくれ」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

1986年3月の設立時から、意識改革運動がすでに始まっていたのが、

髙松修身氏の強烈な陣頭指揮がリズムを奏でるシステムセンターである。

25年目の今も、「まだまだ道半ば。これからどんどん改革を進め、

企業存続の限り永遠に改革は続く」というスタンスを崩さない同社。

この十余年、個人消費も落ち込み、流通業界のみならず、外食、繊維・アパレル、

日用品雑貨、電気製品と安売り競争が続いた。

安売りすれば、いったんは消費者の気持ちを引きつけられ、

売り上げが瞬間的に伸びこそはする。しかし長続きはしない。

SE(システムエンジニア)派遣業も同じで、一人のSE単価の問題でなく、

一人ひとりのSEの高いホンモノ技術力と〝人間力〞をいかに高め、追求するか否かが明暗を分ける。

単にマニュアルに頼むのではなく自分の体験として、

汗をかき、涙し、足を吊らせ、腹も立ち、苦しみもがき……。

「自分の体験から、虎の巻は自分でつくれ!!そうすれば、

自然と不振の原因を他のせいにしない組織体質ができ上がっていく」と喝破する髙松氏。

そして愚直にまっすぐに社内に呼びかけ続ける。

そんな背中からは一日一日を勝負していく組織力の強さと信頼がハッキリと見えてくる。

名古屋中心地にある”システムセンターのもてなしと、いやしの空間”。

和食と”髙月”でもてなしてくれる。