「財界」2018.6. 26号
AIの時代
人の温もりこそが貴重な時代へと
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
ネットワークに関連する新技術が続々と開発・進化され続け、AI(人工知能)が囲碁の世界トップに勝利する今日。
『一日一日を大切に一つひとつの仕事、一人ひとりの人のつながりを真剣に』という哲学を基に、会社の土台を築いてきたのがシステムセンターの髙松氏である。
同氏は潜在的な個性の力を引き出しそれを組織力と統率力に昇華する。
また何事にもオープンな人間関係を基礎とし、同じ釜の飯を喰う機会と時間をできるだけ多く作り、人と人の隔たり、見えない壁をぶち壊していく。
一見、非効率ともいえる〝人の絆〞に着目する同社は32年の歩みが証明するように、本当の意味で大地に根を下ろし人の温もりを貴重とした組織といえる。
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「財界」2018.6. 12号
アリの一穴を逸早く探知する眼
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
企業は自己を防衛するだけでなく競争に勝ち抜いていかねばならない。
まさに何でもありの土俵で緊張感ある経営を迫られている。
そんな時代だからこそ大事に至る前に〝アリの一穴〞を逸早く探知する眼が重要となる。
穴が大きくなってから怒り心頭に発して地団駄ふんでも後の祭り、
企業も人も一瞬でフッ飛ぶ時代、誰もたすけてくれない。
「基本的には〝この人は〞と想えばとことん信用し信頼し
裸の付き合いが始まり仕事も任せます。
私は人にも自分にも嘘はつきません。
唯一嘘といえるのは、人の言動でまだアリの一穴にも至らない小さなものは
気づいても気づかない振りをするくらいでしょうか(笑)」(髙松氏)
そのあたりのサジ加減はやはり32年にわたる経営の中での
破天荒な体験や失敗から生まれたものかもしれない。
髙松氏の「同じ失敗を二回繰り返さなければいいんだ、
何も難しく考えすぎる事はない」とつぶやく言葉は自分自身に言い聞かせているようでもあり、
人の皮膚感覚にも響いてくる。
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