「財界」2015.1.27号

人と人との〝対話〞〝つながり〞こそ財産

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

すさまじいスピードを生き抜くことが要求される現在は、

〝合理性とリスク〞〝拡張と消滅〞が背中あわせの時代でもある。

まさに戦国時代と言い切るのがシステムセンターの髙松氏である。

日々の合戦を優位にすすめるためには、「人材の層の厚さに加え、

ポイントを絞ったきめの細かい指令を適時、適所に瞬時にゆきとどかせることです」と同氏。

同社は社員に自由闊達に議論をさせている。どんなに技術やシステムがあっても

「人との対話」がなければ実りのあるものにはならないと考えているからだ。

そんな社内には社員のやる気と気迫が漲っている。

新時代が求める技術開発力を武器にプロフェッショナル集団として、

全力をあげて顧客企業をサポートすることが同社の使命である。

その状況は、まさに日々合戦である。

「新しい技術やシステムも、人と人との交流、対話があって初めて実りあるものになる。

〝人と人とのつながり〞こそ次の時代を生き抜く財産である」とは、髙松氏の至言である。

「財界」2015.1.13号

知人から友人、さらに親友
そして〝心友〞へと

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

1986年に産声をあげたシステムセンターのさらなるステップアップの〝時は今〞。

その強さの根幹は、人と人との結束がもたらす盤石な組織力にある。

「私は初めて会う経営者とビジネスの話はしません。

人と人は出逢って〝知人〞になり、親しくなって〝友人〞になる。

つき合いを重ねるうちに、自然に親しみの感情もにじみでて、

やっと心が通い信頼が深まり〝親友〞となり、共に助け合ってこそ初めて〝心友〞になれる。

すべてのことはこの〝心友〞からスタートするのです。

そこでやっと人としてだけでなく、ビジネスパートナーとしても、協力し合う関係が生まれるのです」(髙松氏)

人と人との強い結束力で同社は、秒進分歩の荒々しい技術革新にさらされるメーカー分野、

通信分野、コンピュータ分野の技術開発を、プロフェッショナル技術開発集団として

全力をあげてサポートし続けるのである。

いぶし銀から金色に輝こうとする、まさに〝時は今〞である。

「財界」2015.1.6号

「和」とは個では得られない他との
めぐり合いで深い味を引き出すこと

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

いかに会社組織を盤石にするか。

社会のいかなる変動にもすばやく柔軟に対応できる組織があればこそ、

他社とは違った卓越性、特徴を強い武器にできるのである。

そのために、能力があるのなら時には癖のある人材を組織の中で活かすことも、

経営トップが取るべき方策である。

古来からの木造建築に仮託してこういう金言がある。

《塔組みは木組み/木組みは、木のくせ組み/木のくせ組みは、人組み/人組みは、

人の心組み/人の心組みは、棟梁の工人への思いやり/工人の非を責めず、己れの不徳を思え》

「塔組み」を「会社組織」におきかえれば、木造建築の一本一本の木材の組み合わせが

組織の一人ひとりの組み合わせと同じであるのが分かる。

「良材とくせ木を選り分けて用いるのでなく、真っすぐな人間と癖のある人間とを

うまく競わせ組み合わせていく。それによって組織に厚みが出るのです。

言いかえれば人の〝和〞の力です」(髙松氏)

蕎麦を食べるときに添えるわさび。そのわさびに砂糖を合わせると、

わさびの辛みがさらに効いて美味しくなる。

髙松氏の言葉を熟慮玩味すれば〝「和」とは個では得られない他とのめぐり合いで、

より深い味わいを引き出すこと〞を示唆していることがわかる。単に馴れあうのではなく、

個と個の強烈な競い合いが前提にあるのである。