「財界」2017.1. 24号
人の和の力が、組織に厚みと特徴を生む
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
他社とは違った特徴を会社の強い武器にするには?
能力があるのなら時には癖のある人材を組織の中で活かすことも、
経営トップが取るべき方策である。
古来からの木造建築に仮託してこういう金言がある。
《塔組みは木組み/木組みは、木のくせ組み/木のくせ組みは、
人組み/人組みは、人の心組み/人の心組みは、
棟とう梁りょうの工人への思いやり/工人の非を責めず、己れの不徳を思え》
「塔組み」を「会社組織」におきかえれば、
木造建築の一本一本の木材の組み合わせが
組織の一人ひとりの組み合わせと同じであるのが分かる。
「良材とくせ木を選り分けて用いるのでなく、
真っすぐな人間と癖のある人間とをうまく競わせ組み合わせていく。
それによって組織に厚みが出るのです。
言いかえれば人の〝和〞の力です」(髙松氏)
蕎麦そばを食べるときに添えるわさび。
そのわさびに砂糖を合わせると、わさびの辛みがさらに効いて美味しくなる。
髙松氏の言葉を熟慮玩味すれば〝「和」とは個では得られない他とのめぐり合いで、
より深い味わいを引き出すこと〞を示唆していることがわかる。
単に馴れあうのではなく、そこには「個と個の強烈な競い合い」が前提にあるのである。
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「財界」2017.1. 10号
〝努力〞と〝ひたむきさ〞が人を動かす
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
成熟企業といえども、のんびり構えていたら突然、
情け容赦のない奔流に〝のみ込まれる時代〞がまさに現代である。
スマホ人気で急上昇する企業も多々あるが、
それが本当に長続きするかどうかは経営者の資質と事業のまじめさにかかわること。
だからこそ企業モラルを徹底させ、愚直なまでに
〝人〞を大切にし〝人〞を基調とするのがシステムセンターである。
〝ものごとは徹底してやれ〞
「ものごとを徹底してやるということは、やることに確信がある証拠。
やることに迷いがなく、やるときは徹底してやる」(髙松氏)
事業の発想や展開方法、人の登用の仕方にもそのポリシーが反映していて、
人を大切にすることを社是として、これを徹底する点でも迷いは一切ない。
人を根底において事業を開発していこうとする姿勢と発想に、その心があらわれている。
いつの時代でも〝人〞の経営が最後には勝つと信じている同社である。
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「財界」2017.1. 3号
逃げない こびない ごまかさない
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
名古屋に本社を置くシステムセンターは、
「コンピュータ経営資源供給企業」としてその高い技術力と
信頼性を基盤とし業容を広げている。
同社の強さの秘密はどこにあるのか。
その秘密を解く鍵は髙松氏の
『逃げない、こびない、ごまかさない』という精神にあるようだ。
しかもこの精神が会社の根底にあり、ぶれることもなく脈々と根付いているのだ。
取引先に対し正直な対応をするということから非常に大きな信頼を得、
安心感を与え仕事の依頼が増えていく。
その反面、相手が取引先であっても自分が正直な姿勢を貫いているという
確固たる信念の下、決しておもねることなく、譲ることのできない一線を守ることにより、
取引先との真剣味ある絆を維持している。
これがともすれば取引先の意向に押しつぶされていく企業が多い中で、
同社が健全な経営を押し進めていく原動力となっている。
また、髙松氏は社員一人ひとりがそれぞれのポジションで全力を尽くせる環境作り、
人の温もりと血のかよった強い組織作りにも注力している。
『逃げない こびない ごまかさない』――同社の非凡にして愚直な信条である。
This entry was posted on 火曜日, 1月 3rd, 2017 at 12:00 AM and is filed under 財界. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
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