「財界」2022. 10. 19号

人との〝対話〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

すさまじいスピードを生き抜くことが要求される現在は、〝合理性とリスク〞〝拡張と消滅〞が

背中あわせの時代でもある。まさに戦国時代と言い切るのがシステムセンターの髙松氏である。

日々の合戦を優位にすすめるためには、「人材の層の厚さに加え、ポイントを絞ったきめの細かい

指令を適時、適所に瞬時にゆきとどかせることです」と同氏。

同社は社員に自由闊達に議論をさせている。どんなに技術やシステムがあっても「人との対話」が

なければ実りのあるものにはならないと考えているからだ。そんな社内には社員のやる気と気迫が

漲っている。

新時代が求める技術開発力を武器にプロフェッショナル集団として、全力をあげて顧客企業を

サポートすることが同社の使命である。その状況は、まさに日々合戦である。

「新しい技術やシステムも、人と人との交流、〝対話〞があって初めて実りあるものになる。

人と人との〝つながり〞こそ次の時代を生き抜く財産である」(髙松氏)

「財界」2022. 10. 5号

逆境にあってこそ人生を考えることが出来る

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

社会の動きや産業界の流れを見ていると、その変化、スピードはまるで何かにせきたてられているかの

ように加速度的に速まっている。保守的、前例踏襲的経営では、もはや立ちゆかないのだ。

言いかえれば、いままでの価値観や発想を一度すべて打ちこわして、別の角度や視点から観てかかる

ことが、経営においても社員教育においても必要である。それを成しうるのが〝奇業家〞であり、

まさに今こそ奇業家が活躍する時代なのである。

「いのちの尊さも、人の脆もろさも、情の有り難さも、逆境にあって真剣に考えることができる」

(髙松氏)

今の時代を泳ぐ奇業家である髙松氏は、その奇の部分が天性のものか、または培われたものかは

分からないが、新しい時代の新しいタイプの経営者であることは間違いない。

人それぞれ一つは必ず持っている美点、優れた能力を引き出す才能に関しては抜群の本能を発揮し、

一人ひとりと裸で真っ向から向きあい、その人たちの力となり、お互いが向上しながら人間ならではの

強固なつながりを生み出す。そういう素直な関係づくり仲間づくりを通して、積み残しのない生き方を

日々、虚心坦懐に自分に課している経営者である。