「財界」2013.5.28号
“合理的”なスキルアップシステムと
「情」の結びつき。そのバランスが重要
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
『今の時代』はまさに合理化とスピードの時代。
しかし、社会が成熟すればするほど、
人と人との「情」の結びつきが希薄になる傾向もある。
「勝ち残る会社とは―― 第一に、“情”の結びつきが強いこと。
第二に、他社を上回って技術力が高いことです」(髙松氏)
社員との関係づくりにおいて、距離を置くのではなく、社員に体を向けること。
さらに、適材適所を徹底し、嘘をつかない。
一視同仁、明るく嘘がないこと。
公平にして無私―― それが勝ち残る会社のトップには必須であり、
人と人の“情”の結びつきを強力なものにする基本であるとのことだ。
「あと、しいて言えば、中途半端な考えはせず、
部下に対して大いに得をさせる。
出す物は思いきって出す(笑)。
それと基本的に人が好きで信頼することですね」と、
ユーモアのなかにも、刺激的な言葉で人を引きつける同氏だが、
なぜかいつも、このトップと接していると人情深さを垣間見ることができる。
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「財界」2013.5.14号
〝とことん尽くしまくれ〟
〝本音で〟ものごとにあたれ
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
尽くすこともなく与えられることばかりを求めている風潮。
または与えられることを目的に尽くす風潮。
さらには目的のためにしか行動しない、
という考え方に接することが多い今日。
そんな時代に反して〝とことん尽くしまくる〟髙松氏は
常に「各人が自分の本音で仕事をし、
精一杯本心でものごとにあたれ」と気を吐く。
同氏は1952年4月、山口県岩国市でこの世に生をうける。
兄2人と姉の4人兄弟の末っ子。
父はとても厳格で「男は後ろに引くな」と平生の心構えを幼い心に叩き込んだ。
〝命がけの闘争心!〟が小さい心に宿るきっかけとなる。
「自分にも他人にもけっして嘘はつかない」を信条とする。
〝人は常に裸になれ〟と多感期に心身共にしみこむ。
社会に出て多様な職を経験、多くの個性的な経営者と出会った。
1986年3月、名古屋でマンションの一室を借りて8人でシステムセンターを設立。
勤倹力行、33歳のときだった。
結果として興した事業を地域に定着させ業績を大きく伸ばし有能な人材、
業務のエキスパートを彼の周りに集めることを実現させたのだ。
さらに人材のネットワークを組み事業をシステム化させた。
コンピュータのソフト開発という最先端の業務でありながらも、
人材の重要性を知り人情の機微を大切にしてきたのは、
やはり過去の経験が蓄積されているからだろう。
「人」を大切にし「礼」に報いる「心」の経営が誕生したのである。
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