「財界」2012.07.31号

「約束は絶対守る」成功をもたらした一途な思い

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターの髙松氏に接していて、とても強く感じる事のひとつに、「時間厳守」がある。

「約束した事は、何が何でも必ず守る」という、愚直とも言える姿勢のあらわれだろうか。

具体的なエピソードをひとつ挙げると、あるベンチャー企業トップから

「髙松氏にぜひお会いしたい。紹介を頼む」と申し込まれ、

「それではまずは『財界』のパーティの席ではありますが、そこでお顔合わせを」と話が進んだ。

パーティ当日の二目前から髙松氏は過労と風邪でかなりの高熱を発していた。

高熱で寝込むまでになったにもかかわらず、同社の名古屋本社から、

東京のパーティ会場まで約束どおり時間前に、笑顔をたやさずかけつけた。

相手企業のトップにも、また、紹介者にも顔をたてる、いつもの心遣いが光った。

心の琴線に触れることで人をより喜ばせ、より近づけることができる、と

永い経験を通じて気づかされてきた髙松氏。

事業を興した際にも、まず顧客と同僚を喜ばすことを第一義と考えた。

人を魅きつけるコツを知悉している彼は、事業者や経営者、

従業員の心をつかむことに砕身努力した。

個人の魅力を企業としての輝きへと昇華させることに成功したといえる。

結果として興した事業を地域に定着させ、業績を大きく伸ばし、有能な人材、

業務のエキスパートを彼の周りに集めることに成功した。

さらに、人材のネットワークを組み、事業をシステム化させたのだ。

「財界」2012.07.17号

「和」とは個では得られない他との
めぐり合いで深い味を引き出すこと

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

いかに会社組織を盤石にするか。

社会のいかなる変動にもすばやく柔軟に対応できる組織があればこそ、

他社とは違った卓越性、特徴を強い武器にできるのである。

そのために、能力があるのなら、時には癖のある人材を

組織の中に活かすことも経営トップが取るべき方策である。

古来からの木造建築に仮託してこういう金言がある。

《塔組みは木組み/木組みは、木のくせ組み/木のくせ組みは、

人組み/人組みは、人の心組み/人の心組みは、

棟梁の工人への思いやり/工人の非を責めず、己れの不徳を思え》

「塔組み」を「会社組織」におきかえれば、木造建築の一本一本の木材の組み合わせが

組織の一人ひとりの組み合わせと同じであるのが分かる。

「良材とくせ木を選り分けて用いるのでなく、真っすぐな人間と

癖のある人間とをうまく組み合わせていく。

それによって組織に強みが出るのです。

言いかえれば人の”和”のカです」(髙松氏)

蕎麦を食べるときに添えるわさび。

そのわさびに砂糖を合わせると、わさびの辛みがさらに効いて美味しくなる。

髙松氏の言葉は”「和」とは個では得られない他とのめぐり合いで

より深い味を引き出すこと”を示唆している。

「財界」2012.07.03号

時代はかわっても
”努力”と”ひたむきさ”が人を動かす

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

成熟企業といえども、のんびり構えていたら、突然、情け容赦のない奔流に

″のみ込まれる時代″がまさに現代である。

「M&A」(合併・買収)という言葉が飛び交う日々。

スマホ人気で急上昇する企業も多々あるようだが、それが本当に長続きするかどうか。

要は経営者の資質と事業のまじめさにかかわること。

だからこそ、企業モラルを徹底させ、愚直なまでに″人″を大切にし

″人″を基調とするのがシステムセンターである。

第2幕に突入したIT革命時代だからこそ、そんな企業と経営者が気にかかる昨今である。

″ものごとは徹底してやれ″

「ものごとを徹底してやるということは、やる事に確信がある証拠。

やることに迷いがなく、やるときは徹底してやる。」(髙松氏)

事業の発想や展開方法、人の登用の仕方にもそのポリシーが反映している。

同氏は、停滞を嫌い、努力しない事を嫌う。それとは対称的に、素直で純粋なひたむきさを好む。

そして人をよく見ている。

人を根底において事業を開発していこうとする姿勢と発想に、その心があらわれている。

いつの時代でも″人″の経営が最後には勝つと信じている経営者である。