「財界」2009.09.29号

にげない こびない ごまかさない
会社を良くするのは自分達自身だ

システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami

人の温もりと血のかよう強い組織作り

名古屋に本社を置くシステムセンターは、「コンピュータ経営資源供給企業」としてその高い技術力と信頼性を基盤とし業容を広げている。

リーマンショック以降、多くの企業が規模を縮小したり、業績を悪化させている中で、東京をはじめ海外へもその拠点を拡大、社員を積極的に採用しつつ着実に売り上げを伸ばしているシステムセンターの躍進の秘密はどこにあるのだろう。
その秘密を解く鍵は、高松社長の「自分にも他人にも決して嘘をつかない」「にげない、こびない、ごまかさない」という精神が会社の根底に脈々と根付いているということである。

取引先に対し正直な対応をするということから非常に大きな信頼を得、「システムセンターに任せておけば大丈夫だ」という安心を与えることにより、仕事の依頼が増えていく。
その反面、相手が取引先であっても自分が正直な姿勢を貫いているという確固たる信念の下、決しておもねることなく、守るべき一線を譲らないことにより取引先との対等な取引関係を維持している。
これがともすれば取引先の意向に押しつぶされていく企業が多い中で健全な経営を推し進めていく原動力となっている。また、高松社長は「相手の欲しがる物を全て与える」という考え方の下、社員一同がそれぞれのポジションで全力を尽くすことにより「会社をより良くしていこう。それは自分達にしかできず、自分達でやるべきものだ」という気持ちで仕事に励める環境作りに専念するほか、人の温もりと血のかよった強い組織作りを固めることにも注目している。

”自分にも他人にも嘘をつかない”が高松社長の信条。なかなかできることではない。

津和野便り ~夏から秋へ~

8月20日に太皷谷稲荷の麓を流れる津和野川で燈籠流しの行事がありました。

神主さんがお経を唱える中、火が点された燈籠が

流れていく風景はとても幻想的で綺麗でした。

これで8月上旬から中旬にかけて行われた夏祭り・花火大会を含め

津和野町の大きな夏のイベントは終わり、いよいよ秋の景色に移っていきます。

まだ紅葉には早いですが、地元の方の話では

10月下旬から11月にかけて1番の見頃を迎えるそうです。

太皷谷稲荷からの景色はもちろん、様々な場所から紅葉を楽しむことができます。

またSLに乗りながら沿線各地の紅葉を楽しむ方も見えるそうです。

そして紅葉を迎える頃には、柿などの秋の味覚も楽しめます。

これからは夏とは違った津和野町が楽しめますよ。

「財界」2009.09.08号

創業者にとって幸運に恵まれることもそうだが、
それ以上に、人生で経験した諸々の事象を鋭く洞察する能力と努力が必要である。
そのような人物は、時代をも味方につけるのである……。

システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami

心血を注ぎ失敗から逃げずに失敗を超える

コンピュータ関連のソフトウェア開発、技術者派遣を手掛けるシステムセンターは、昭和61年、名古屋で創業し、東京、大阪、さらに上海へと展開、世界を視野に入れ前進している。同社の特徴はフラットな組織力と〝技術者のレベルの高さ〞そして〝信頼〞の二文字が重く深く存在するという事である。これらの特徴を生かし陣頭指揮を執る高松修身社長が、企業経営という表舞台に登場したのは33歳の時だった。

当時から、同社長をよく知る経営者は、次のように評した。「高松修身社長は、創業者になるべくして生まれてきた人物だ。氏の何気ない振る舞いには、人を引きつける魅力と存在感がある。その上、極めて細やかな性格であるということだ。それは、人間性の根底の深さ、哲学的なものからきているのだろう。さらに氏の超人的な行動力を加えて、会社を発展させてきたのだ」

また高松氏は「僕は、ただ自分の感性で〝この人は〞と思えば、とことん〝信頼〞する、お互い信頼しきれたら、人は自ら動いてくれる。誰のまねでもない経営スタイル。企業が成長するためのエンジンは、数字だけではない。組織の方向性を明示すると同時に、相手を信用し、信頼することが大切。それが人とのつながりを強め、組織を動かす活力源ともなる」と〝人間力″ に心血を注いだ起業家ぶりを発揮しているのだ。

その理念こそ、〝コンピュータ経営資源供給企業〞として躍進する大きな牽引力となったのは間違いない。