「財界」2013.10.22号

ほう れん そう (報連相)の
力は言魂のキャッチボール

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

〝 良きリーダーと良きオーガナイザーのマッチング 〞それを可能にした

基本は実はシンプルだが最も大切な〝 ほう れん そう の徹底 〞にあった

心できる幹部や社員は、ほうれん そう がうまいし、その大切さをよく理解している。

言動が的を射ており話すタイミングと内容もコンパクトに凝縮されている。

もうひとつほうれんそうで重要なのはお互い同士が力を、

気持ちを、悩みを、仕事のカベを分かち合い

そして現在進行形の情報共有という安心感と自分の方向軸の確認ができる。

それは人の組織の浄化へと連なり組織の〝スピード〞をも生むものです」(髙松氏)

このような姿勢は同社の社員に共通しており、

一人ひとりの人間に対する畏敬の想いがベースにあるように感じられる。

いつの間にか社会には「利害」に傾斜した「ギブ・アンド・テイク」の風潮が広がりつつあるが、

バーチャルでなく生身の人と人の会話から生まれる

〝エネルギー〞や〝癒し〞といった力を貴重なものと捉え、

それを経営推進の基調とするのがシステムセンターである。

いいかえれば「言魂のキャッチボール」や「人情」が同社を社会にとって

必要かつ必然の存在としていくような共同体の風土をつくっているのである。

「財界」2013.10.8号

楔だから一番大事なところへ打つ
楔だから見えないように打つ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

鳥の眼、虫の眼、魚の眼

経営にはさまざまな問題や危機が大なり小なりおこりえるもの。

熟慮断行を旨としている髙松氏のリスクヘッジは、目を見張るものがある。

十分に時間をかけた上で思い切って実行するその行動力には

〝スピード”と〝異大な発想”それに強い信念が伴う。

その言行動、スピードには同社幹部陣営も時には

煙に巻かれ予断を許さない。

常に社内、社外、同業他社、モノのトレンドには敏感でその洞察力を強力な武器とする。

「鳥の眼では俯瞰から大きく急所をとらえ、虫の眼で人の心の機微までをも逃がさず、

魚の眼で潮の流れすなわち中期ビジョンを察知する。

そのバランスが自然とリスクヘッジにもつながる」(髙松氏)

海外展開を含め地球規模にもおよびその厳しいアンテナは張りめぐらされている。

見えないようではあるが一番大事なところへ楔が打ち込まれる瞬間――。

それが28年間守りと攻めをくり返したシステムセンターの基盤を作っている。